年を越しましたが、電通で起きた過剰労働による女子社員の自殺問題について考えたいと思います。この問題はそれ自体、非常に痛ましいものです。しかし、社長の辞任表明など、その後の展開を見ていると、この問題が単なる「長時間労働の問題」としてすり替えられてしまって、世の中も、電通自身も大きな方向性は残業などの労働時間抑制という議論に流れてしまっているように見えます。 電通問題の本質は「単純な労働時間の長さ」ではない ここではっきりいいますが、この問題の根本的な原因はそこにはないのです。問題の本質は全く別です。単純に労働時間が長いから=悪い、ということではありえません。ここでは2つの本質的な問題をとりあげたいと思います。 第1に、私自身、総合商社の丸紅に新卒で入社してからほぼ丸々1年、月の残業時間は100時間どころかほぼほぼ200時間に到達するレベルで残業をしておりました。「だからお前ら甘えるな!!」な
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