「どうも松岡農水大臣に何かあったらしい。松岡事務所で何か騒ぎがないか見てもらえないか」 5月28日12時過ぎ、第一議員会館2階の野党系議員事務所へ大手新聞記者から電話があった。 連絡を受けた秘書は急いで第一議員会館204号室へ様子を見に行った。新聞記者らしい人物が2人ぐらい松岡事務所の様子を窺っていたが、「何もなさそうだ」と帰っていた。 「松岡農水大臣が自殺を図り、心停止の状態」 MHKが1時のニュースで報道したから大変。松岡事務所前には15〜6人の記者が集まってきた。 結局、松岡農水大臣は赤坂宿舎から慶應病院へ運ばれても息を吹き返すことなく午後2時に死亡と判断されたのである。 現職の大臣が自殺したというのは戦後初めての事とあって、永田町は大騒ぎ。 「何で死んだのか」 「何とか還元水の事務所経費問題?」 「いや、緑資源機構の談合事件ではないか」 「ヤクザがらみ」 など、など松岡利勝農水大臣