原子力安全・保安院の職員から説明を受ける海江田万里経済産業相(中央左)。後列は左から関西電力の八木誠社長、美浜町の山口治太郎町長=美浜町丹生、笹川翔平撮影 西川一誠福井県知事は4日、福島第一原発の事故を受けた緊急安全対策の視察で関西電力美浜原発を訪れた海江田万里経済産業相に、「関西に供給する電力は今夏には半減になる可能性もある」と迫った。定期検査中の原発の再起動を判断するため、国が暫定的な安全基準を早期に示すよう、海江田経産相に改めて求めた。 西川知事は先月19日、福島の事故を踏まえて安全設計や耐震設計の指針を国は見直すよう、海江田経産相に要求した。定期検査中の原発は当面、暫定的な安全基準を設けるよう求め、「その基準を満たさないと再起動は認めない」という立場を示している。 県によると、県内に立地する原発は、関西2府4県の消費電力の約55%をまかなう。定期検査が交互にあり、実際は商業原