東京都の石原慎太郎知事を党首とする新党構想が「白紙」に戻ったまま漂流している。石原氏が連携を図る橋下徹大阪市長には、みんなの党の渡辺喜美代表も懸命にラブコールを送り、次期衆院選へ向けた連携の構図が固まらないのも視界不良の要因となっている。同様に橋下氏との連携を模索する小沢一郎民主党元代表が政治資金規正法違反事件で無罪判決を受け、「復権」へ動き始めたことも構図を複雑にしている。 「日本の政界再編成に役立つのなら私もこの身を捨てるが、ちょっとでも小沢の影が差してくるような話には乗らない」。石原氏は小沢元代表に対する東京地裁判決が出た翌日の4月27日の記者会見で、国民新党を離党した亀井静香前同党代表にこう伝えていることを明らかにした。