【野口陽、菊池文隆】民主党政権時代の2010年度に必要性が低いとして「凍結候補」とされた国道整備事業の予算が、13年度にかけて大幅に増額されていたことが朝日新聞の調査でわかった。凍結候補となった144路線のうち7割近くが増額。全体では10年度の5・7倍に当たる約790億円に膨らんでいた。 14年度の政府予算案でも、公共事業費は前年度比実質2%増の約6兆円が計上されており、今後も増加傾向が続く可能性が高い。 民主党は、10年度予算の概算要求で、144路線の国道整備事業について、3年以内に完成が見込めないことを理由に凍結候補とし、予算の見込み額を「0~1億円」とした。その結果、10年度予算では約8割の117路線の整備費が1億円以下となり、144路線全体では計137億円にとどまった。