終戦前日の1945年8月14日に田原市内を運行していた渥美線の電車が米軍機の無差別銃撃を浴び、31人が死傷した機銃掃射事件。その体験者らが24日、田原東部小学校の6年生約60人の合同授業で75年前の悲劇を証言し、恒久平和を願う思いを託した。 授業に参加したのは、標的になった電車の乗客で奇跡的に生還した彦坂登さん(88)と下校時に銃撃機を目撃した鈴木芳和さん(87)、体験談を紙芝居にした彦坂昭市さん(89)。聞き取り調査に奔走した彦坂久伸さん(71)と山田政俊さん(76)が時代背景を解説した。 彦坂登さんは「当時は中学1年生。私はけが一つなかったが、左隣に座り漫画本を貸してくれた同級生が亡くなった」と振り返り、鈴木さんは「戦争が二度と起きないよう努力してください」と呼びかけた。 新型コロナウイルスの影響で中断していた紙芝居「前日物語」を半年ぶりに披露した彦坂昭市さんも「人は仲良く笑って楽しく