宇部市は、JR西日本とBRT(バス・ラピッド・トランジット)導入の可能性について検討を行っている。鉄道のローカル線をバス専用道路にして、便数増便など利便性を高め、コンパクトシティを推進していきたい考えだ。 市が目指すBRTは、鉄道の軌道を舗装してバス専用道路を造り、定時性、速達性に優れた運行を可能とするバス高速輸送システム。渋滞に巻き込まれることはなく、鉄道に近いバスと呼べる。東日本大震災で不通区間となった宮城県、岩手県のJR気仙沼線や大船渡線、廃線となった茨城県の鹿島鉄道や日立電鉄線などで運行されている。 導入を検討している路線は、宇部線(33.2㌔)と小野田線(11.6㌔)。両線とも、市交通局が走らせる路線バスの主要幹線とルートが似ており、将来のまちづくりにふさわしい次世代型交通システムの選択肢の一つとして、市とJRが昨年5月から定期的に勉強会を実施。他都市の先行事例や特徴、考えられる