2013/11/05 婚外子相続格差違憲判断、家族制度崩壊か格差解消か 2013年9月4日に最高裁は婚外子の相続規定を違憲とする判断を下しました。【1】しかし、家族制度が崩壊しかねないという理由でこの決定に激しく反発する国会議員もいて、格差解消という意見と対立しています。【2】 今日は、本決定を踏まえながら 民法の婚外子の規定についての簡単な解説 憲法における立法府の権限と司法府の権限 家族制度崩壊と格差解消の意見の正当性 以上について私見含め書いていきます。 民法の嫡出子と婚外子(非嫡出子)の規定 嫡出子とは、「法律上の婚姻関係にある男女の間に生まれた子」のことを言います。民法は下記に該当する者は嫡出子と規定しています。 婚姻中に妊娠(懐胎)した子【3】 婚姻の成立日から201日以降に生まれた子(できちゃった結婚)【4】 離婚の日から300日以内に生まれた子【4】 未婚の時に生まれ