例年、うだるような暑さが続くこの時期の紙面は、“夏枯れ”とも呼ばれて目を引くようなニュースが少ないが、自動車保険を水増し請求していたビッグモーターの不正疑惑については連日、湧き水のように勢いよく溢れ出ている。 ◆店舗前の街路樹が枯れる きょうの各紙の社会面には「ビッグモーター店舗前の道路沿いで、街路樹の枯死などが各地で確認され、国土交通省も各地方整備局に国道沿いの樹木の状況調査を指示した」と報じている。 また、産経の1面トップ記事では「創業者の長男で副社長を引責辞任した兼重宏一氏が、損害保険ジャパンの前身企業の一つである日本興亜損害保険に一時在籍していた」ことが分かったという。その長男が、「工場長らへの降格処分を乱発して現場を萎縮させ、不正を引き起こす土壌をつくった」という不正の張本人とも匂わす報道もみられる。 ◆損保ジャパンが虚偽報告? その損保ジャパンは、ビッグモーターに大量の社員を出