――2015年末、アニメ『ノラガミ ARAGOTO』の製作委員会が本編内において、イスラム教にかかわる音声の不適切な使用があったと謝罪した。宗教的、文化的違いから、日本のアニメのイスラム圏への進出の難しさがたびたび指摘されてきたが、その真意とは何か?ここでは、イスラム社会、特にアラブ社会をより理解すべく、イスラム法学者・中田考氏と共に、その影響を考えていきたい。 (写真/佐藤裕信) ──今回はイスラム圏における日本のアニメやマンガなどの影響について、中田先生にお話をおうかがいしていきたいと思います。そもそも、先生ご自身もツイッターでアニメなどの話をされていて、かなりお好きな印象があるのですが……。 中田 考(以下、中田) ネットにいろいろと書かれている影響か、私がサブカル好きという噂があるんですよね(笑)。ですが、少し誤解なんです。私は『鉄人28号』や『鉄腕アトム』など、往年の人気アニメを
政権の裏側を知る“彼ら”のボヤキ節 権力の監視役たる新聞業界に相も変わらず吹きすさぶすきま風。新聞業界のドンは吠えてみせれども、現場記者がドンに向ける視線は冷ややか。1000万プレイヤーの朝日新聞からさえ、“業界脱出”する者が続出だというが、はてさて、その嘆き節の背景には何があるのか。全国紙の現役記者達による覆面座談会、開催! 『ナベツネだもの』(情報センター出版局) 【座談会参加者】 A:全国紙ベテラン記者 B:全国紙中堅記者 C:全国紙中堅記者 D:全国紙若手記者 A 今年の国会で最大の焦点となった安全保障関連法が成立してから、2カ月近くがたつ。国会での審議中は集団的自衛権の行使が憲法違反に当たると憲法学者たちが大騒ぎする問題も飛び出して、安倍政権の支持率は急落したけど、成立後は持ち直し【1】の気配が見えてきた。 B 政権の内部からは「内閣改造やTPPの交渉妥結などの成果が評価された」
法と犯罪と司法から、我が国のウラ側が見えてくる!! 治安悪化の嘘を喝破する希代の法社会学者が語る、警察・検察行政のウラにひそむ真の"意図"──。 今月のニュース 闇サイト殺人主犯死刑執行 2015年6月、法務省は、07年に闇サイトで知り合った2人と共謀して女性(当時31)を殺害した、いわゆる“闇サイト殺人事件”の主犯格である神田司死刑囚(44)の刑を執行。死刑の執行は14年8月以来10カ月ぶり、第3次安倍政権発足以来初めて。本文の通り日本では、国民の約8割が死刑制度の存置を支持しているとされ、年間数人~十数人の死刑が執行され続けている。 『世論という悪夢』(小学館101新書) 今回は前々回に引き続き、日本の司法の象徴的刑罰である死刑について考察します。中でも中心的に論じたいテーマが、死刑制度の存廃についての国民の意識に関する問題です。 おそらく皆さんは、メディアなどを通じて、次のような認識
――安倍政権が推し進める安保法制問題で、集団的自衛権に関する解釈変更について違憲か合憲かが問われ、「日本国憲法」が大きなトピックとなっている。これまでも議論の対象となってきた、この日本国憲法に関する論点のひとつに、「日本国憲法は押し付けなのかどうか」という問題があるだろう。そこで、「日本国憲法がアメリカの押し付けなのかどうか」という問題をあらためて整理し、昨今の日本国憲法をめぐる諸問題をどう考えるべきかについて検討する! 『安保関連法総批判――憲法学からの「平和安全」法制分析』(日本評論社) 去る7月16日、衆議院本会議にて集団的自衛権の行使容認を盛り込んだ安全保障関連法案が可決、27日より審議の場は参議院へと移された。これにより、同法案は9月27日の今国会会期末までに成立する公算が高くなった。 この安保法制の審議に対しては、大多数の憲法学者から「集団的自衛権の行使容認は日本国憲法第9条に
――日本の女性歌手に対して“ディーヴァ”という言葉が使われるようになったのが、90年代半ばあたり。現在までにそのワードは一般的に浸透したが、歌姫のJ-POP界における立ち位置や社会に対する役割は、どのように変化してきたのか? 鹿野淳氏、水無田気流氏、磯部涼氏の三者が分析! (絵/河合 寛) ■アメリカの流行をパクる!? 黒人音楽系 90年代後半、同時代のUSヒップホップ/R&Bを導入したトラックの上でソウルフルに歌い上げたUA、CHARA、MISIA、birdなど。宇多田ヒカルもデビュー時はアリーヤの日本版のようだったが、その後は特殊路線を進んで迷走? (絵/河合 寛) ■輝かしい過去に未練はナシ! 脱90年代系 2000年代以降に新たな支持層を獲得した、90年代デビュー組。小室ファミリーから抜け出した安室奈美恵や、JUDY AND MARYという偉大な過去を払拭したYUKIなどは、今も人
――スタジオジブリによるアニメ作品『風立ちぬ』、ベストセラーの映画化『永遠の0』、巨匠・山田洋次監督がメガホンを取った『小さいおうち』……。昨今、戦争をテーマにした作品がリリースされている。こうした中、戦争、そして天皇の姿とはどのように描かれてきたのだろうか? 映画史における天皇像を検証することで明らかになる、日本人の心象風景とは? (絵/管 弘志) 安倍晋三首相による靖国参拝や従軍慰安婦問題が国際化する中、ここにきて、戦争、あるいは戦時中の時代を背景に持つ映画の公開が続いている。では、その中で天皇は、どう描かれてきたのか? そして、映画における、天皇の“タブー”はいまだ、存在するのか──。これが本稿のテーマであるが、まず天皇が登場しない一本の戦争映画の話から始めたい。 その映画とは、2014年2月初旬の時点で、全国週末興行成績7週連続首位、累計動員540万人、興収66億を突破するという大
建設業界のパンドラの箱 2020年の東京五輪開催に向け、内需拡大と景気浮上が期待される中、その勢いをそぐ問題が建設業界ではすでに起こっているという。このままでは五輪関連施設の建設どころか、東北の震災復興事業も立ち行かなくなる懸念が出てくる、この「問題」とは何なのか? それを解決すべく安倍政権が開こうとしている“パンドラの箱”とは? 『外国人労働者受け入れは日本をダメにする』(洋泉社) 安倍政権はこのほど、外国人労働者を大量に受け入れる労働市場の規制緩和に乗り出す方針を明らかにした。 1月24日、閣僚会議で菅義偉官房長官が「建設業が構造問題に直面し、人材が枯渇する恐れがある。即戦力になり得る外国人を活用したい」と切り出すと、その場であっさりと閣僚の同意を取り付けた。これを受け、2015年度に新たな受け入れ制度をスタートさせるという目標を掲げ、今年3月末までに対応策を打ち出すことまで決めた。な
サイゾーpremium > 連載 > クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング > 【金爆】と【AKB48】はマスなのか? ヒット曲がカラオケで歌われない時代の紅白の意味 通信・放送、そしてIT業界で活躍する気鋭のコンサルタントが失われたマス・マーケットを探索し、新しいビジネスプランをご提案! 改めていうまでもなく音楽産業は激動の時代だ。CDからネット配信、さらに有償から無償という大きな変化に、レコード会社だけでなくアーティストも翻弄されている。その変化の真っ只中で、一貫してアーティストの側に立ってビジネスを支援してきた(株)ジャパン・ライツ・クリアランスの荒川祐二氏に、音楽業界におけるマスの変化について伺った。 大島優子の卒業発表もあり、紅白の視聴率に貢献したAKB48。そのネタは、新年を迎えても炎上する。 クロサカ『NHK紅白歌合戦』といえば古き良きマスの象徴でした。しかし、初期には
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