企業や人々の日々の活動が生み出すさまざまな情報。その蓄積である「ビッグデータ」はまさに宝の山である。その利用は広がりこそすれ、縮小することはないだろう。 一方で、利用をめぐるトラブルも起きている。匿名化された情報とはいえ、プライバシーと密接に絡む問題だ。 政府のIT総合戦略本部(本部長・安倍晋三首相)は昨年末、ビッグデータの積極活用を念頭に、匿名化した情報なら本人の同意がなくても第三者に提供できるよう制度を見直す方針を決めた。 個人情報保護法の改正などの法整備を含めて、きちんとしたルールを確立し、安心、安全な利用環境の下で、利用を促進していきたい。 ビッグデータの最大のメリットは、パソコンやスマートフォン(多機能携帯電話)などの電子機器が発信したり、カードに記録されたりした膨大なデータを解析し、活用することで、これまで見えなかった「知見」を入手できることだ。 データの分析結果は、