グルジア/南オセチア問題についての歴史的経緯について、自分にとってわかりやすいようにとりあえずメモしておく。 ■グルジアの歴史 グルジアはカフカース山脈の南、黒海東岸にある。 4世紀にはキリスト教が伝わり、後にグルジア正教会が独立した。国名のグルジアは、キリスト教の聖者で龍退治で有名なゲオルギウスに由来する。グルジア人自身は国名をサカルトヴェロと呼ぶ。 12世紀、タマラ女王の支配するグルジア王国は、ザカフカース(カフカース山脈南麓)全域を領土とし、文化的にも最盛期を迎えた。 19世紀初頭、南下してきたロシア帝国によって東部が併合される。1878年にはグルジア全土がロシア帝国領となった。ロシアはカフカース諸民族に対して徹底的な植民地政策をとり、ロシア化を強要した。このため、グルジア人は歴史的に反ロシア感情が強い。 各地で農民や労働者による反ロシア運動が展開され、特にロシア革命前後は本格的な武