載っているレシピ数は2448。毎日1つずつ違うものを作っても、7年弱は違う料理が食べられる。巻末にはコラムが載っており、料理に関するエピソード・小話などが読め、読み物としても面白い。難点は写真がほとんど載っておらず、字だけの説明ばかりなので、料理のイメージがしづらいところ。ある程度料理に慣れた人向けの本かな、と思うが、慣れている人なら間違いなくかなり役に立つ。日本の家庭料理についてのバイブルだろう。一家に一冊、必携の書だと思う。 ちなみに、この本のことは、finalventさんのcakesでの連載を通して知った。料理のことだけでなく、市民とは、人が自立するとはどういうことかを伝えてくれる、すごくいい文章。前編から通して読むのをおすすめする。 → 小林カツ代が日本に残してくれたもの 前編|新しい「古典」を読む|finalvent|cakes(ケイクス) → 小林カツ代が日本に残してくれたもの