映画『天気の子』の感想です。このつづきには『天気の子』・『君の名は』・『秒速5センチメートル』の結末に関する感想が含まれます。ただし、作品のあらすじ紹介や解説は行いません。 2016年の中心は『君の名は』が占めていた。いまどき映画を観る人がいれば映画を観ない人もいて、つまり必ずしもすべての人が映画に対して関心を持っているわけではないのだろう。それでもあのころ『君の名は』は、映画が好きとか比較的好きだという人の層を超えて話題になっていたのではないかと思うし、それは私のところにも届いていた。テレビの特集や知り合いから聞く感想は好感触なものばかりで、その映画に対して批判があったことを知ったのは、実際に自分が『君の名は』を見たあとだった。700万人を超える人が鑑賞してひとつも批判がでてこないわけもないのだし、それはそれなりにそれぞれの価値観をあらわにしているようにも見えて興味深かった。 『君の名は