「生きているということ いま生きているということ」というフレーズは、ふだん詩に触れる機会がなくても、多くの人が知っていることだろう。詩人・谷川俊太郎さんの代表作の一つ「生きる」だ。この詩から新たに生まれた絵本『生きる』(2017年、福音館書店)は、すでに5版を重ねている。1971年に発表されたこの詩が今なお愛され続け、人々に求められるのはなぜか。本や言葉に関する執筆を行うライター・永江朗さんが、谷川さんと絵本の担当編集者に聞いた。 完成していない、ほころびがある詩だから、読んだ人が入ってきてくれた 永江朗(以下、永江) 絵本『生きる』は、谷川さんの詩と岡本よしろうさんの絵で構成されています。この詩「生きる」は、1971年に出た詩集『うつむく青年』に収録されていますから、書かれたのは60年代後半。半世紀にもわたって愛され続けている詩です。 谷川俊太郎(以下、谷川) 自分としては、そんなによく
くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 新刊『潜入 旧統一教会 「解散命令請求」 取材NG最深部の全貌』が発売中。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事
くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 新刊『潜入 旧統一教会 「解散命令請求」 取材NG最深部の全貌』が発売中。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事
中国・武漢から到着したチャーター機=羽田空港で2020年1月29日午前9時38分、本社ヘリから藤井達也撮影 中国・湖北省武漢市などで感染が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎で、日本政府がチャーター機の運賃として、1人あたり8万円を請求することに関し、ネット上では「あまりに高い」「本人負担で当たり前」などと議論を呼んでいる。29日の参院予算委員会でもチャーター機の運賃について取り上げられ、茂木敏充外相は「これまでも本人に負担してもらっていることもあり、今回も同様の措置にしている」と説明した。負担はどうあるべきなのか。【木許はるみ/統合デジタル取材センター】 「正規料金をベースに算出」 外務省によると、同省がチャーター機利用に関する契約書を航空会社と結び、料金については「正規料金をベースに算出した」と説明。経済的な事情で運賃を負担できない場合は「個別に対応することもあるが、基本的には、料
「週刊文春WOMAN」2019正月号より、草彅剛さん(右)と笑福亭鶴瓶さんの対談風景(撮影:杉山拓也) スクープが売りの「週刊文春」の女性版で、2018年末に創刊された「週刊文春WOMAN」(文芸春秋)が売れている。雑誌が売れない時代に、年3回の刊行ながら平均発行部数21万部を記録。創刊1周年を機に、年4回に増刊された。「週刊文春」の読者層はもともと4割が女性だと言われていたが、「週刊文春WOMAN」には女性編集長を起用し、女性目線の路線を強化した。なかでも、ジャニーズ事務所を退所後、テレビの地上波から姿を消していた元SMAPメンバーによる「新しい地図」(香取慎吾さん、稲垣吾郎さん、草彅剛さん)をいち早く起用した作戦が目を引いた。井﨑彩編集長(44)に戦略を聞いた。【出水奈美】 「新しい地図」を起用 SMAPファンも味方に 19年末に発売した創刊1周年記念号は、「香取慎吾 あれから3年経(
人類の未来 人類の覚醒と真実 健康の真実 音と病気の関係を示す驚異的な発見 : 人間の細胞は「音を発している」。そして「ガンになると細胞の音の調和が崩壊する」ことを米英の研究者たちが突き止める ・waterjournal.org 人間の細胞が発する音は健康か病気かでまるで違うものだった 今回ご紹介いたします記事は、偶然、アメリカの医学記事を見ていて知ったのですが、その内容に私自身が驚きました。 というのも、これは、私が 2015年3月に初めて、 「すべての音の周波数は、それぞれ異なる形を持つ」 ということを知ったときから続いていた「音と世界の関係」というものについて知りたかったことの、ひとつの究極的なゴールに近い概念でもあるからです。 まずは、その記事をお読み下さい。 米国と英国の複数の大学の研究者たちによる最新の医学研究です。 内容のポイントとしては、以下のふたつです。 ・細胞は音を発し
感染拡大の続く新型レトロウイルス肺炎。武漢への渡航歴のない日本人の発症者が確認され、本日チャーター機で帰国を果たした中にも症状を訴える人がいるなど、極めて重要な局面に差し掛かっています。 この新しい感染症に対して挙国一致体制で迎え撃たなければならないはずですが、足並みを揃えようという声が届かない状況となっています。詳細は以下から。 ◆野党の新型肺炎対策のための「厚生労働委員会」開催要求、与党に無視される 春節を前にした1月24日、共産党の宮本徹衆議院議員(厚生労働委員会所属)は自身のツイッターアカウントで医療・公衆衛生を所管とする衆議院厚生労働委員会の理事会を開くよう、与党側に提案していることを明かしていました。 しかし衆議院の委員会開催日程を見てみると1月29日現在まで厚生労働委員会は開催されずに放置されたまま。これに対して立憲民主党と共産党は1月28日の時点で独自に新型肺炎に対する対策
東京、北海道、京都など各地を紹介したり、商品をPRしたりするだけでなく、商品ブランディングも手掛ける(写真は、孫が企画に携わった温泉成分配合のシャンプー「ONSENSOU」) COURTESY OF LINPING ZAI RIBEN <「林萍在日本(リンピンツァイリーベン)」として活躍する孫竹婷は、フォロワー540万人超と芸能人並みの影響力。在日中国人インフルエンサーの中でNo.1だ。その地位に至った経緯、日本への思い、インフルエンサー業の苦労......全て聞いた。本誌「私たちが日本の●●を好きな理由【中国人編】」特集より> 「ほんの1~2年前までは取り上げたいと申し込んでも無視されてばかり。それが今では断られることがほとんどない。先日もミシュランの星を獲得した飲食店に申し込んだら、すぐにOKが出た」 そう話すのは孫竹婷(ソン・チューティン、36歳)。「林萍在日本(リンピンツァイリーベ
東京、北海道、京都など各地を紹介したり、商品をPRしたりするだけでなく、商品ブランディングも手掛ける(写真は、孫が企画に携わった温泉成分配合のシャンプー「ONSENSOU」) COURTESY OF LINPING ZAI RIBEN <「林萍在日本(リンピンツァイリーベン)」として活躍する孫竹婷は、フォロワー540万人超と芸能人並みの影響力。在日中国人インフルエンサーの中でNo.1だ。その地位に至った経緯、日本への思い、インフルエンサー業の苦労......全て聞いた。本誌「私たちが日本の●●を好きな理由【中国人編】」特集より> 「ほんの1~2年前までは取り上げたいと申し込んでも無視されてばかり。それが今では断られることがほとんどない。先日もミシュランの星を獲得した飲食店に申し込んだら、すぐにOKが出た」 そう話すのは孫竹婷(ソン・チューティン、36歳)。「林萍在日本(リンピンツァイリーベ
<中東和平の仲介役に意欲をみせてきたトランプが中東和平案を発表。イスラエル寄りの姿勢が目立ち、パレスチナは反発を強めている> ドナルド・トランプ大統領の中東和平案がついに発表された。80年にわたるイスラエルとパレスチナの領土紛争に終止符を打つために、長年争いの的だった地域をイスラエルに支配させ、パレスチナに国家として独立する可能性のある道を開くという内容だ。 トランプは1月28日、ホワイトハウスでイスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相と共に80ページの「平和と繁栄、より明るい未来のためのビジョン」を発表し、イスラエルとパレスチナの紛争を解決する戦略を明らかにした。トランプとネタニヤフはともに選挙を目前に控え、しかもスキャンダルに直面している。 トランプは「権力乱用」と「議会妨害」の容疑で弾劾裁判に直面している。ネタニヤフは、トランプの和平案発表の数時間前に収賄、詐欺、背任の容疑で正式に起
<中東和平の仲介役に意欲をみせてきたトランプが中東和平案を発表。イスラエル寄りの姿勢が目立ち、パレスチナは反発を強めている> ドナルド・トランプ大統領の中東和平案がついに発表された。80年にわたるイスラエルとパレスチナの領土紛争に終止符を打つために、長年争いの的だった地域をイスラエルに支配させ、パレスチナに国家として独立する可能性のある道を開くという内容だ。 トランプは1月28日、ホワイトハウスでイスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相と共に80ページの「平和と繁栄、より明るい未来のためのビジョン」を発表し、イスラエルとパレスチナの紛争を解決する戦略を明らかにした。トランプとネタニヤフはともに選挙を目前に控え、しかもスキャンダルに直面している。 トランプは「権力乱用」と「議会妨害」の容疑で弾劾裁判に直面している。ネタニヤフは、トランプの和平案発表の数時間前に収賄、詐欺、背任の容疑で正式に起
福島の避難指示区域で見つかった野生のサル UNIVERSITY OF GEORGIA'S SAVANNAH RIVER ECOLOGY LABORATORY <人が住まない汚染地区で、野生の生き物の種類と数が増えていた> 東京電力福島第一原発の事故から、もうすぐ9年。放射能汚染で人の立ち入りが禁じられた区域で、野生動物が大量に繁殖している。 米生態学会の機関誌に発表された報告によると、福島の放射能汚染地区に設置した監視カメラの膨大な数の画像を分析したところ、サルやタヌキ、ニホンノウサギ、イノシシなど20種以上の野生動物の生息が確認された。 11年の巨大津波で原発が非常事態に陥った後、政府は周辺の20キロ圏内を避難指示区域に指定した。14年以降、避難指示は段階的に解除されているが、住民の帰還は思うように進んでいない。 ジョージア大学のジェームズ・ビーズリー准教授らは、今も放射能レべルが高く人
福島の避難指示区域で見つかった野生のサル UNIVERSITY OF GEORGIA'S SAVANNAH RIVER ECOLOGY LABORATORY <人が住まない汚染地区で、野生の生き物の種類と数が増えていた> 東京電力福島第一原発の事故から、もうすぐ9年。放射能汚染で人の立ち入りが禁じられた区域で、野生動物が大量に繁殖している。 米生態学会の機関誌に発表された報告によると、福島の放射能汚染地区に設置した監視カメラの膨大な数の画像を分析したところ、サルやタヌキ、ニホンノウサギ、イノシシなど20種以上の野生動物の生息が確認された。 11年の巨大津波で原発が非常事態に陥った後、政府は周辺の20キロ圏内を避難指示区域に指定した。14年以降、避難指示は段階的に解除されているが、住民の帰還は思うように進んでいない。 ジョージア大学のジェームズ・ビーズリー准教授らは、今も放射能レべルが高く人
<気候変動やカーボンフットプリントを気にしつつも航空運賃の下落と来て、世界の旅行ブームはますますヒートアップしそう> この10年で旅行業界は大きく変わった。 もはや外国旅行に出掛けるのは、定年を迎えた老夫婦や、バックパック1つで自分探しの旅に出る若者だけではない。航空運賃の下落や、Airbnb(エアビーアンドビー)など新しい宿泊形態の普及も手伝って、これまで外国旅行とは縁遠かった人たちが続々と旅に出るようになった。 極め付きがソーシャルメディアによる写真シェアだ。今や「インスタ映え」が、目的地を決める基準の1つにさえなった。その一方で、気候変動への意識が高まりから、自分の旅のカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)を考慮する人が増えた。 2020年代はどのような旅がはやるのか。専門家の意見を聞いてみた。 ◆中央アジアが熱い バルセロナ(スペイン)やアムステルダム(オランダ)といった西ヨー
<気候変動やカーボンフットプリントを気にしつつも航空運賃の下落と来て、世界の旅行ブームはますますヒートアップしそう> この10年で旅行業界は大きく変わった。 もはや外国旅行に出掛けるのは、定年を迎えた老夫婦や、バックパック1つで自分探しの旅に出る若者だけではない。航空運賃の下落や、Airbnb(エアビーアンドビー)など新しい宿泊形態の普及も手伝って、これまで外国旅行とは縁遠かった人たちが続々と旅に出るようになった。 極め付きがソーシャルメディアによる写真シェアだ。今や「インスタ映え」が、目的地を決める基準の1つにさえなった。その一方で、気候変動への意識が高まりから、自分の旅のカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)を考慮する人が増えた。 2020年代はどのような旅がはやるのか。専門家の意見を聞いてみた。 ◆中央アジアが熱い バルセロナ(スペイン)やアムステルダム(オランダ)といった西ヨー
「取ってこい」遊びの能力は、イヌの先祖であるオオカミにはないと考えられていた rogertrentham-iStock <投げられたボールを追いかけ、くわえて持って帰ってくる遊び、オオカミでも同様のことができるのか......> イヌは餌がもらえなくてもヒトとのコミュニケーションに沿って行動できる 投げられたボールを追いかけ、くわえて持って帰ってくる「取ってこい」遊びがイヌは大好きだ。「フェッチ」といわれるこの能力は、オオカミがヒトに飼いならされてイヌになってから生まれたもので、先祖であるオオカミにはないと考えられていた。 投げられたものを追いかける、という部分は狩りに見立てた遊びのひとつだが、投げられたものをヒトのところまで持ち帰るには、ヒトが発した指示を理解し、実行する社会的コミュニケーションの能力が必要になる。 ごほうびの餌をもらえる場合には、ヒトの発した指示通りに行動できる動物もい
「取ってこい」遊びの能力は、イヌの先祖であるオオカミにはないと考えられていた rogertrentham-iStock <投げられたボールを追いかけ、くわえて持って帰ってくる遊び、オオカミでも同様のことができるのか......> イヌは餌がもらえなくてもヒトとのコミュニケーションに沿って行動できる 投げられたボールを追いかけ、くわえて持って帰ってくる「取ってこい」遊びがイヌは大好きだ。「フェッチ」といわれるこの能力は、オオカミがヒトに飼いならされてイヌになってから生まれたもので、先祖であるオオカミにはないと考えられていた。 投げられたものを追いかける、という部分は狩りに見立てた遊びのひとつだが、投げられたものをヒトのところまで持ち帰るには、ヒトが発した指示を理解し、実行する社会的コミュニケーションの能力が必要になる。 ごほうびの餌をもらえる場合には、ヒトの発した指示通りに行動できる動物もい
<世界のほとんどの国では富裕層より貧困層の生徒が、成績良好より成績不良の生徒がいじめを受けやすいが、日本は違う> いじめが社会問題化して久しい。対策を考えるには実態の把握が不可欠なので、文科省が毎年、全国の学校で認知されたいじめの件数を公表している。最近10年間の変化を見ると、2008年度の4万807件から2018年度の42万5844件へと激増している。近年、いじめの認知に本腰が入れられるようになっているためだ。 だが現実に起きているいじめは、これよりもずっと多いだろう。経済協力開発機構(OECD)実施の学習調査「PISA 2018」によると、日本の15歳生徒の17.3%が「月に数回、何らかのいじめを受ける」と答えている。同年の小・中・高校生の全数にかけると227万人ほどで、統計上の認知件数の5倍を超える。いじめは外部から見えにくく、当事者の申告のほうが信ぴょう性は高い。 15歳生徒のいじ
滝の裏側で遊ぶカヤポ族の子供たち。ブラジル北部パラ州にあるカヤポ族の居留地は、日本の本州の半分ほどの広さ。世界有数の規模の保護区だ <アマゾンの熱帯雨林を切り開く人々、水銀で地下水を汚染する人々......彼らの多くは貧しく、迫り来る未来への選択肢などない> 上空からは無垢に見える熱帯雨林に、私の興味を引き付けて離さない汚れたオーラがある。汚い思想。汚れた都市。私の知る南米アマゾンは、倒木や、孤立して暮らす先住民族、大河だけの土地ではない。 巨大な熱帯雨林の真ん中に生まれた都市が、制御を失い拡大し続けている。ブラジルのベレンやマナウスといった都市は、いま世界で最も危険な場所の1つだ。アマゾン川は南米有数のコカイン取引ルートで、犯罪組織が支配権を争っている。弾丸を浴びた死体がトラックで運ばれていくのを、まるで何かのショーを見るように、子連れの女性が眺めている。 森を切り開く人、水銀で地下水を
滝の裏側で遊ぶカヤポ族の子供たち。ブラジル北部パラ州にあるカヤポ族の居留地は、日本の本州の半分ほどの広さ。世界有数の規模の保護区だ <アマゾンの熱帯雨林を切り開く人々、水銀で地下水を汚染する人々......彼らの多くは貧しく、迫り来る未来への選択肢などない> 上空からは無垢に見える熱帯雨林に、私の興味を引き付けて離さない汚れたオーラがある。汚い思想。汚れた都市。私の知る南米アマゾンは、倒木や、孤立して暮らす先住民族、大河だけの土地ではない。 巨大な熱帯雨林の真ん中に生まれた都市が、制御を失い拡大し続けている。ブラジルのベレンやマナウスといった都市は、いま世界で最も危険な場所の1つだ。アマゾン川は南米有数のコカイン取引ルートで、犯罪組織が支配権を争っている。弾丸を浴びた死体がトラックで運ばれていくのを、まるで何かのショーを見るように、子連れの女性が眺めている。 森を切り開く人、水銀で地下水を
<歩きスマホをしていないのに人とぶつかってしまう人は、慢性的に周囲への注意が足りていない可能性がある> 「最近の若い子は、こらえ性がないですよね。忍耐力がない」 私は企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタントだ。現場に入ると、ミドルマネジャーにこのような愚痴をよく聞かされる。 経営目標を達成させるには、彼ら彼女らに力を発揮してもらわなくてはならない。なので、どんなに的外れな愚痴であろうと、私は耳を傾けるようにしている。 「まったく、入社してたった1年で会社を辞めたいって言いますかね。私の若いころじゃあ、考えられませんよ。本当に驚いた」 「寝耳に水だったのですか」 「最近の子は何を考えているのか、さっぱりわかりません。悩みがあるんだったら、どうして辞める決断をする前に、ひとこと相談してくれないのか」 「そうですねえ......」 私は曖昧な返事をして考え込んだ。 実は、ここで話題に
<売春とドラッグのイメージを払拭し、「市民ファースト」へと舵を切りたい市当局の思惑> 若者にのしかかる教育ローンなどの借金が各国で深刻な問題となるなか、オランダの首都アムステルダムが2月からユニークな支援策に乗り出す。公的金融機関が債権者から若者の債務を買い取り、人生の再出発を後押しするプログラムだ。 若者は収入に応じて一定の額の返済義務を負う。ただし「コーチ」と共に将来の計画を練り、就職や進学が実現すれば債務の大半が返済免除となる見込みだという。さらに債務の買い取りに応じた債権者には、750ユーロの謝金も支払われる。 この試みは、「市民ファースト」に舵を切った市当局の姿勢の表れかもしれない。人口85万人のアムステルダムには規制が緩い売春宿とドラッグを目当てに観光客が押し寄せる。2018年の観光客数は約1900万人。だが市当局は市民の日常生活が脅かされているとして、昨年からホテルの建設制限
<外国人社長は、日本経済が再生に向かうために必要な「ガイアツ」だったのか? 2002年の本誌の特集から、「黒船CEO」カルロス・ゴーンの功罪を探る> 2002年、本誌は「黒船CEO――外国人社長は日本企業をここまで変えた」(02年8月7日号)という特集を掲載した。表紙を飾ったのは、2000年に日産自動車の社長に就任したカルロス・ゴーン。当時の日本では、自動車メーカーのほか、金融や通信などでも経営陣に外国人を迎える例が増えていた。 「グローバル化の加速で次々と誕生する外個人社長。その聖域なき改革が『鎖国』経済をめざめさせる」と、本誌は書いた。当時、「黒船CEO」たちを迎えた日本企業に何が起きていたのか。社長就任から20年後、レバノンに逃亡し、自身の逮捕を旧日本軍による「真珠湾攻撃」になぞらえたゴーンの功罪を探るべく、18年前の特集記事を再掲載する。 ルールは1つ、聖域もタブーも設けない――日
1月25日にSNSに投稿された写真。武漢の病院で防護服姿の医者が患者を診ている THE CENTRAL HOSPITAL OF WUHAN VIA WEIBO /REUTERS <新型コロナウイルスの発生源で封鎖中の武漢。人々は日々の買い物にも困り、医者の防護服も足りないのに、国内外から届く支援物資は武漢市の外に積まれたまま。武漢在住経済学者が嘆く惨状はどこからくるのか> 中国・武漢で発生した新型コロナウィルスによる肺炎の患者数は1月29日午前0時までの時点で中国全土に5974人、うち死者は132人となっている。習近平国家主席が新型肺炎の拡散防止に全力で当たれとの指示を出し、李克強首相が新型肺炎対策を話し合う国務院常務会議を開いた1月20日時点で確認されていた患者数はまだ224人だった。事態は思っていた以上に深刻であり、この勢いでは2003年に世界で8000人余りの患者が出たSARSを上回
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
1月25日にSNSに投稿された写真。武漢の病院で防護服姿の医者が患者を診ている THE CENTRAL HOSPITAL OF WUHAN VIA WEIBO /REUTERS <新型コロナウイルスの発生源で封鎖中の武漢。人々は日々の買い物にも困り、医者の防護服も足りないのに、国内外から届く支援物資は武漢市の外に積まれたまま。武漢在住経済学者が嘆く惨状はどこからくるのか> 中国・武漢で発生した新型コロナウィルスによる肺炎の患者数は1月29日午前0時までの時点で中国全土に5974人、うち死者は132人となっている。習近平国家主席が新型肺炎の拡散防止に全力で当たれとの指示を出し、李克強首相が新型肺炎対策を話し合う国務院常務会議を開いた1月20日時点で確認されていた患者数はまだ224人だった。事態は思っていた以上に深刻であり、この勢いでは2003年に世界で8000人余りの患者が出たSARSを上回
<NASAの古い衛星2基が、アメリカ上空で、30日、衝突する可能性があることがわかった......> #衝突せず、通過したようです。30日11時現在 ミッション終了後も軌道を周回し続けているアメリカ航空宇宙局(NASA)の古い衛星2基が、アメリカ北東部ピッツバーグの高度約900キロメートルの上空で、近々、衝突する可能性があることが明らかとなった。 1トンと85キロの衛星が衝突の可能性 米カリフォルニアのスタートアップ企業「レオ・ラボズ(LeoLabs)」では、独自のレーダーにより、低軌道で周回するスペースデブリ(宇宙ゴミ)を追跡している。 追跡データによると、1983年に打ち上げられた宇宙望遠鏡「IRAS」と1967年に打ち上げられた実験ペイロード「GGSE-4」が接近しており、「レオ・ラボズ」では、「2020年1月29日23時39分35秒(協定世界時、日本時間30日8時39分)に秒速14
<NASAの古い衛星2基が、アメリカ上空で、30日、衝突する可能性があることがわかった......> #衝突せず、通過したようです。30日11時現在 ミッション終了後も軌道を周回し続けているアメリカ航空宇宙局(NASA)の古い衛星2基が、アメリカ北東部ピッツバーグの高度約900キロメートルの上空で、近々、衝突する可能性があることが明らかとなった。 1トンと85キロの衛星が衝突の可能性 米カリフォルニアのスタートアップ企業「レオ・ラボズ(LeoLabs)」では、独自のレーダーにより、低軌道で周回するスペースデブリ(宇宙ゴミ)を追跡している。 追跡データによると、1983年に打ち上げられた宇宙望遠鏡「IRAS」と1967年に打ち上げられた実験ペイロード「GGSE-4」が接近しており、「レオ・ラボズ」では、「2020年1月29日23時39分35秒(協定世界時、日本時間30日8時39分)に秒速14
Mitch McConnell Says He Doesn't Have Enough Votes to Block New Witnesses <共和党のミッチ・マコネル上院院内総務は1月28日、内々で共和党の上院議員たちにこう語ったという。民主党がボルトンを証人として招致するのを止めるのに必要な票数が確保できない、と──> 1月28日午後、ドナルド・トランプ米大統領の弁護団が冒頭陳述を行った後、米上院で多数派を握る共和党のミッチ・マコネル上院院内総務は非公開の会合で、現段階では民主党の証人招致を阻止できないと話したという。この会合の内容を知る共和党の情報筋が、APとフォックス・ビジネスに語った。 新たな証人を承知するか否かで共和党と民主党が争うさなかに飛び出した発言だ。もし本当なら、トランプに不利な証拠を握るとみられるジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)などの証人が弾
<ウイグル、ロヒンギャ──少数民族弾圧に注がれる世界からの厳しい視線が、両国を近づける> 中国の習近平(シー・チンピン)国家主席は1月17日から2日間のミャンマー訪問を通じて、アウンサンスーチー国家顧問兼外相と「相思相愛」の関係を構築した。両国は共同声明で、巨大経済圏構想「一帯一路」への協力強化を宣言するなど、多くの「互恵関係」に即した「共同事業」の具体化に着手するとアピールした。 世界最大の独裁国家の指導者である習がノーベル平和賞受賞者のスーチーと握手したのは、何も国内外の問題を穏便な手法で解決しようとしているからではない。2人がトップを務める2つの国家に世界から厳しい視線が注がれていることが、相互に接近を促したのだ。 まず、スーチーのミャンマーはイスラム系少数民族ロヒンギャを弾圧し、無数の難民を隣国バングラデシュに流入させたことで、国際的な非難を浴びている。ロヒンギャ弾圧は国連が定めた
<レバノンに逃亡中のカルロス・ゴーン元日産会長は、記者会見で日本メディアをほぼ締め出し、日産への敵意を露わにした。そのゴーンはかつて、外国人として日本企業のトップに就任したことをどう捉えていたのか。2002年の本誌の特集「黒船CEO――外国人社長は日本企業をここまで変えた」(02年8月7日号)に収録されたインタビューを再掲載する> 24歳のときに仏ミシュランに入社して以来、日産自動車のカルロス・ゴーン社長はさまざまな文化圏で経営者としてのキャリアを積み重ねてきた。文化を超えた経営やグローバル企業の条件について、ニューズウィーク日本版編集部がゴーンに聞いた。 ――新型Zは、日産にとってどんな意味があるのか。 日産の復活を象徴し、日産がめざす未来をイメージさせるものだ。デザイン、品質、環境対応などあらゆる面で、日産の技術力を感じてもらえると思う。 ――コストカッターと呼ばれたあなたが、高級スポ
経済産業省は1月27日から、レジ袋削減に向けた試行的な取組みとして、同省などの庁舎内のコンビニで「ナッジ」と呼ばれる行動経済学の手法を活用した検証を開始した。 検証に参加する各省庁舎内の店舗では、消費者にレジ袋の申告カード(または辞退カード)の提示を求める。海洋ごみの写真付きのカードや、世界各国の取組みを説明するカードなど、店舗ごとに異なるタイプのカードを用意。その効果を比較し、消費者にどのように働きかけることが効果的か検証する。
防災性に優れた業務継続地区(BCD:Business Continuity District)の構築が求められる(イメージ)(出所:国交省) 国土交通省は1月20日、災害時の業務継続機能の確保などに貢献する、エネルギーの面的ネットワークを整備する補助事業の募集を開始した。都市機能が集積しエネルギーを高密度で消費する地域において、エネルギーの自立化・多重化を図ることで、大都市の防災性向上を促進し国際競争力の強化を目指す。応募締め切りは2月17日午後6時(必着)。 大都市の業務中枢拠点に世界水準のビジネス機能・居住機能を集積し、国際的な投資と人材を呼び込むためには、日本の大都市の弱みである災害に対する脆弱性を克服していく必要があると言われている。災害に対する対応力の強化のためには、災害時の業務継続に必要なエネルギーの安定供給が確保される業務継続地区(BCD:Business Continuit
沖縄県石垣市、ユーグレナ(東京都港区)とグループ会社の八重山殖産(沖縄県石垣市)、チャレナジー(東京都墨田区)は1月27日、台風などの災害に備え「災害時における通信施設及び情報発信等の相互応援に関する協定」を締結した。 この協定は、石垣市で台風などの有事が発生した際の市民や観光客、市内の事業所等の安全確保が目的。具体的には、災害で通信障害が発生した際、石垣市とユーグレナ・八重山殖産・チャレナジーが迅速に情報共有を行い、八重山殖産の敷地内に設置されているチャレナジーの「垂直軸型マグナス式風力発電機」などの施設を利用して、石垣市が通信環境を確保できるよう協力することで、石垣市の行政機能の低下を軽減させる。
近年、デジタル化政策を次々と推し進め、世界の中でも最前線を行く「電子国家」として日本でも有名になっている、人口わずか130万人の小国がある。それがエストニアである。 「e-government」と呼ばれる国民データベースにより、国民はICチップ付きIDカードによって全ての行政サービスを受けることができる。また国民の96%がインターネット上で所得税申告を行うなど、行政インフラのIT化が進んでいる。現在では「eResidency」という制度によって世界中の人々に「virtual国籍」を発行するというユニークな政策も行なっている国である。まるで国全体がスタートアップ組織のようだ。 しかし、国が打ち出す電子国家としてのイメージとは裏腹に、実際には多くの人がいまだに現金を使っていたり、ネット投票を利用していなかったりと、後進的な部分もまだまだ残っている。だからこそ、この先エストニアという小国がどのよ
Googleは米国時間1月28日、ユーザーがスマートフォンを使用して、会話をリアルタイムで異なる言語にテキスト変換および翻訳できる機能を発表した。Translateチーム所属のエンジニアであるBryan Lin氏によると、この機能は数カ月のうちに「Google Translate」アプリで利用できるようになるという。 この機能は現時点で、スペイン語、ドイツ語、フランス語を含む複数の言語でテストされている。Lin氏によると、処理はユーザーの端末ではなく、Googleのサーバーで実行されるという。 Googleは同日サンフランシスコで開いた報道陣向けイベントで、この機能を発表。同イベントでは、ヘルス技術やタッチ制御可能な布のイニシアチブなど、その他の人工知能(AI)プロジェクトも披露された。 Googleは自然言語技術の開発に力を入れてきており、たとえば2019年には2つの異なる言語での会話を
英政府は現地時間1月28日、同国の5Gネットワークの非中核部分の構築に、中国ハイテク大手の華為技術(ファーウェイ)の製品を使用することを容認した。ただし、いくつかの厳しい制約が課される。ファーウェイ機器は、機密情報を扱う場所からは排除され、また、英国における市場シェアは35%までに制限される。 英国は、軍事基地と核施設、およびCritical National Infrastructure(最重要国家基盤)における安全関連および安全重視のネットワークでのファーウェイ機器の使用は許可しないとした。英国の5Gネットワークの中核部分の構築にも、同社製品の使用は許可されない。同社製品の使用は、機器や装置を携帯電話基地局に接続する、周辺アクセスネットワークに限定される。 デジタル・文化・メディア・スポーツ省のNicky Morgan大臣は発表の中で、「できるだけ早期に世界クラスの接続性を実現したいが
京セラドキュメントソリューションズ(京セラDS)は1月27日、国内商業用インクジェット事業への参入を発表した。市場に存在する印刷の質と人材不足という課題に対応できる機種として、3月に新開発の商業用インクジェットプリンター「TASKalfa Pro 15000c」を投入。高額な初期投資が必要な連帳インクジェット機とランニングコストが高い粉体トナー機の中間となる“未踏の領域”を狙う。 Pro 15000cは、自社開発の水性顔料インクを採用する、ライン型のフルカラーインクジェット。複合機、プリンターで培う技術力をベースに開発したという。600×600dpiの解像度に対応し、A4の場合は分速150ページ、月間平均100万枚が印刷可能。給紙用ペーパーフィーダー、排紙用スタッカーなど多彩なインラインオプションを用意し、最大1万4310枚を給紙、1万5320枚を排紙できるという。同社がオフィス向けに培っ
シグナルトークは1月29日、オフィスワーカー向けにワークパフォーマンス改善につながる食事をAIがアドバイスするサービス「Work Up(ワークアップ)」を正式に開始した。 オープンに先駆けて2019年11月からベータテストを行っていたが、ベータ版にはなかった機能として、LINEとの連携機能、生涯収入をアップさせるためのメソッドの追加、UI/UX の改善などを行い、より使いやすくしたという。料金は、月額9800円(税別)。効果が感じられなければ3カ月間は返金に応じるという。 PCでワークパフォーマンスを測定、主な指標に WorkUp AIは、専用アプリを PCにインストールするとカメラやキーボードタッチなどを通して、PC業務のワークパフォーマンスを自動計測し、AI が独自のメソッドにより、パフォーマンス向上に必要な栄養素を含む食生活のアドバイスをする。ワークパフォーマンス測定以外の、AI カ
殿の“ご乱心”が続いている。ビートたけし(73)が審査委員長を務め、毎年2月開催の「東京スポーツ映画大賞」がギャラをめぐって揉め、ことしの開催が中止になったと報じられた。 フラッシュによると、これまで「お車代」として100万円がたけしに渡されていたところ、今回はたけしの18歳年下のパートナーで、個人事務所「T.Nゴン」取締役のA子さんが事前打ち合わせに現れ、「こんな安いギャラではたけしは出せません」とし、ギャラのアップを要求。東スポ側と折り合いがつかず、映画祭は中止になってしまったというのだ。 たけしが糟糠の妻とたけし軍団を捨ててまで走ったA子さんは元銀座ホステスで2012年にたけしと酒席で知り合い、14年に不倫が発覚すると「全財産を手放してでも一緒になりたい愛人」と報道された。その後たけしは長年連れ添った夫人と離婚、高額の慰謝料を支払ってもA子さんを取った。現在は世田谷区の豪邸でA子さん
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
首相主催の「桜を見る会」に関して21日に初めて国会に示された新たな資料の存在を、内閣府は2019年5月9日の段階で既に把握していた。この日に共産党の宮本徹衆院議員が招待者の推移を示す資料を要求したが、内閣府はこの資料を提供しなかった。内閣府は8カ月以上にわたり国会側に対して資料を隠していたことになる。 新資料は、首相や省庁などの推薦による招待者の人数をまとめた「内訳表」。内閣府は21日以降の毎日新聞の取材に対し、菅義偉官房長官が19年11月に推薦区分の内訳を聞き取った際に、内訳表の存在を把握しながら菅氏に示さなかったことは認めていた。5月の時点については「当時、把握していたかは不明」と説明したが、その後の毎日新聞の取材に対し、5月に既に把握していたと認めた。 国会や菅氏に示さなかった理由は「正確な数字が分かる招待者名簿は廃棄済みで、内訳表の数字が正確かどうかあいまいだと判断した」としていた
参院予算委員会で「桜を見る会」を巡る問題についての自らの答弁で質疑が止まり、委員長席に集まる与野党の議員たちに発言する安倍晋三首相(奥)=国会内で2020年1月29日午前9時24分、川田雅浩撮影 首相枠は「優遇」されているのか。安倍晋三首相と全閣僚が出席した29日の参院予算委員会で、野党は、衆院に続いて首相主催の「桜を見る会」を巡って追及した。安倍事務所が後援者や知人、友人を「ノーチェック」で幅広く推薦していた可能性がさらに色濃くなり、野党は「公的行事の私物化疑惑がより深まった」と批判を強めている。 「事務所でチェックするといっても限界がある」。首相は、安倍事務所が桜を見る会に推薦した人について、立憲民主党の蓮舫参院幹事長に「(桜を見る会の招待者に)ふさわしいか確認したのか」と尋ねられると、こう開き直った。
棚橋泰文・衆院予算委員長の議事運営を巡って、与野党が対立している。立憲民主党など野党が「運営が政府寄りで不公平」と改善を求める一方、与党側は、立憲の枝野幸男代表が棚橋氏を「首相のポチ」と批判した発言の撤回と謝罪を要求。2020年度当初予算案の来週からの実質審議入りが折り合えない状況になっている。 棚橋氏は27日の予算委理事会で、終了直前に発言を求めた野党議員に対し「(その後の)…
社民党は29日、国会内で全国幹事長会議を開き、立憲民主党との合流について2月22、23両日の党大会では方針を決めず、先送りすることを確認した。野田佳彦前首相が率いる無所属野党議員のグループも29日、野党合流は「立憲と国民民主両党の合併が前提だ」との見解を確認。当面は合流を見送る方針で、立憲の枝野幸男代表が呼びかけた構想は暗礁に乗り上げた。 「衆院解散は東京五輪後の9、10月というのが政界の常識になった。時間の余裕はできた」。社民党の又市征治党首は全国幹事長会議で、通常国会冒頭の解散を警戒して当初は議論を急いでいたと釈明し、立憲との政策の近さも改めて訴えた。
中国を発端とする新型肺炎に日本人が日本国内で感染したケースが明らかになった。武漢からのツアー客を乗せたバスの運転手で、バスの中で客から感染したと考えられる。 密閉された空間で長時間感染者と過ごせば感染のリスクがあることは予想されていた。家族内の感染と同様であり、その点では想定内のできごとである。 国内での人から人への感染は今後も出てくるだろう。それにどう対処していくか、今回改めて浮き彫りになった課題を検討しておくことが大事だ。 政府は感染者と接触した人のフォローを進めている。これは必要なことだが、それ以外の一般の人々に感染者の立ち寄り先をどこまで公開するのか。 政府は対応の判断を自治体任せにせず、根拠のある基準を示してほしい。それが、人々の不安や感染者への差別を抑えることにつながる。 ただ、その場合にむずかしいのは、今回の新型コロナウイルスの性質がまだよくわからないことだ。軽症者や、無症状
トランプ米大統領がイスラエルとパレスチナの中東和平案を発表した。イスラエル寄りの姿勢が際立つ。 パレスチナ国家の樹立を認めると言いながら、エルサレムをイスラエルの首都とし、パレスチナ自治区があるヨルダン川西岸のユダヤ人入植地をイスラエル領とするという。 エルサレムの帰属は決まっておらず、ヨルダン川西岸への入植は国際法違反というのが、長年にわたる国際社会の共通認識である。それにことごとく反している。 パレスチナ側が「陰謀の取引」と反発するのは当然だろう。和平の展望を描けない、あまりに一方的な提案と言うほかない。 パレスチナは第二次大戦後、国連の決議でパレスチナ人とユダヤ人の居住地に分割し、エルサレムを国連管理とすることが決められた。解決策とする「2国家共存」の土台だ。 しかし、イスラエルはパレスチナ人が住むガザ地区や西岸、パレスチナが将来の首都とする東エルサレムを軍事占領し、入植を進めてきた
昔、マレー人がワニのわなに餌を仕掛けた時は、食事の飯を3口かまずにのみ込んだ。ワニが餌をのみ込むようにするためだ。カレーの中の骨を取り除かなかったのは、ワニが餌の仕掛けにひっかかるようにだ▲英人類学者フレーザーの「金枝篇(きんしへん)」が挙げる「類感呪術(るいかんじゅじゅつ)」の一例である。類感呪術とは似たものは似たものを生むという想念に根ざすまじないだ。ワカメを食べると髪が増えるという俗説も似たもの同士の呪術効果を期待してである▲スポーツ選手が絶好調だった日と同じ道を通って試合場へ行く縁起かつぎも類感呪術だろう。ならば「東京五輪から大阪万博、札幌冬季五輪へ」という高度成長期・日本の黄金のロードマップの再踏破はどんな効果を生むのだろうか▲札幌市の2030年冬季五輪開催地への立候補が決まった。裏事情を聞けば、今回はライバル都市との間で30年以降の大会の開催を分け合うことになりそうで、30年は
日本でも本格的な普及前夜となった5G、またVR技術を併用した「遠隔作業ソリューション」の実用化が期待を集めている。そんななか、中国・杭州に拠点を構える国網杭州供電公司が、トンネル内のケーブルを点検するパトロールロボットと5G通信、VRヘッドセットを使用したシステムを運用開始したという。 国網杭州供電公司は、湘湖トンネル内に5G通信環境を整備し、管理の遠隔化を進めている。同トンネル内では、パトロールロボットがケーブルの周辺部や設備などを点検するのだが、人間の作業員は5G通信環境を利用して転送された動画をVRで確認しながら、各ロボットの作業を制御している。 これまでケーブルの状態を確認するためには断面を切断したりする必要があるなど、人間がコストや時間をかけて目視でひとつひとつ現場を見守る必要があった。また、トンネル内のケーブル点検で得られる情報量はとても多く、アナログ作業では故障時などに即時に
世界はきょう(米西部時間1月26日)、コービー・ブライアントを失った。史上最高のバスケットボールプレーヤーの一人に数えられるブライアントは、米国や世界の子どもたちの健康を向上させることにも力を注いでいた。 ブライアントらを乗せたヘリコプターがカリフォルニア州カラバサスで墜落し、彼を含む9人が亡くなった。ブライアントは41歳だった。13歳の娘のジアーナも犠牲になった。 Photo by Allen Berezovsky/Getty Images ブライアントは、米プロバスケットボールNBAのロサンゼルス・レイカーズで1996年から2016年までプレーし、その間にあらゆるタイトルを総なめにした。NBA王者に5回輝き、NBAファイナルの最優秀選手(MVP)を2回受賞、08年にはシーズンMVPに選出された。オールスター選出は18回に上り、08年の北京、12年のロンドンとオリンピックでも2回、金メダ
昨夏の参院選における公選法違反(運動員買収)容疑で秘書や選対関係者が次々と広島地検の事情聴取を受けている河井案里参院議員(46)。 【写真】案里氏や秘書からの着信記録 2013年に案里氏に声をかけられて広島県議になった側近の渡辺典子氏(35)が、今回「週刊文春」のインタビューに応じ、「この期に及んで嘘をついているのかと驚きました」と、案里氏が公の場で虚偽の説明を続けていると告発した。 こう語る渡辺氏は1月20日に広島で記者会見を開き、「彼女たちが平気な顔をして国会に出ることが許されるのか」と厳しく糾弾したが、そこに至った詳しい背景を「週刊文春」に初めて明かした。 案里氏は記者団に対して「秘書と事件の内容に関しての接触は、一切行っておりません」とこれまで説明しているが、渡辺氏は「実際は事務所ぐるみで私や関係者に連絡をとり、策を講じているのです。公の場で平然と嘘をつく姿にショックを受けました」
「垣花正 あなたとハッピー!」(11月29日放送)に経済アナリストの森永卓郎が出演。アメリカと中国の貿易摩擦の今後について解説した。 2019年12月13日、アメリカと中国が貿易協議で、お互いが課する制裁関税の緩和の第1段階に合意を発表しました。それまでは報復合戦がエスカレートする一方だったのが、向きが変わりました。アメリカが具体的に何を言ったかというと、一昨年(2018年)7月、8月、9月で第1弾~3弾までの制裁関税をやりました。去年(2019年)に第4弾が出ましたが、その第4弾の制裁関税を15%から7.5%に下げるということです。加えて、例えばスマートフォンやアイフォンは中国でつくっているので、これに関しては第4弾の発動を先延ばしにしていましたが、それも停止するということを発表しました。
【外山恒一の「note」コンテンツ一覧】 2018年に上梓した『全共闘以後』(イースト・プレス)は、政治運動・社会運動的なことに関心のある者なら誰もが読まなければならない名著中の名著だが、なにしろ1968年から2018年までの50年間の運動史を1冊に詰め込んだもので、「あとがき」でもボヤいているとおり、〝神は細部に宿る〟的に重要な細かいエピソードを削りまくることを余儀なくされた、かなり不本意な著作である。 もともとは、単行本化の予定などまったくないまま、09年頃にまず「序章」を書いたまま挫折し、13年頃に一念発起して「第1章」を書き上げたところでまた挫折し、14年秋から刊行を始めた紙版『人民の敵』誌のコンテンツに困った時にそれらを掲載し、せっかく途中まで掲載したのだから続きを書く気がまた湧いてきて、17年に入ってから断続的に〝連載〟を開始し、そうこうするうちに単行本化の話がまとまって、18
安倍晋三首相(65)が1月28日、国会で「募っているという認識であり、募集しているという認識ではなかった」と答弁し、ネットで波紋を呼んでいる。 同日、衆議院の予算委員会で「桜を見る会」について追及された安倍首相。もともと「桜を見る会」は各界において功績のあった人々を招き、労苦を慰労するといった趣旨で行われる。しかし安倍首相の事務所が功績など関係なく出席者を募集していたため、参加者が増えたのではと問われていた。 日テレNEWS24によると安倍首相の事務所が申込書などで幅広く参加者を募ったことについて、共産党・宮本徹議員(48)が「総理はいつから知っていたんですか」と訊ねたという。すると「文書をということについては、つまびらかには承知していなかった」と安倍首相が答えたため、宮本議員は「文書は見たことなかったけど募集をしていると、いつからご存知だったんですか」と再質問。すると、安倍首相はこう答え
事件がありました。 弁護士さんを通じて、刑事告訴の為の告訴状を神奈川県警察泉警察署に提出してもらっていたのですが 今日、私がレッスンに行っている間に母の携帯に、警察から電話があり「うちは告訴状とか、そういうのやってないから。こういうの送られても困るんだよね~。送り返しとくから。」と言われたそうです。 「うちはそういうのやってないから」 「うちはそういうのやってないから」 「うちはそういうのやってないから」 ( ´˙꒳˙ ) 田中弁護士のところにも泉署から電話があり、やはり、「神奈川県警ではそのような取り扱いになっている。送り返す。」と、同じ事を言われたそうです。 警察はなかなか告訴状を受け取ろうとしないとは聞いていたのですが、それにしても「うちはそういうのやってないから」と言うのは、ちょっとわけがわかりません。 「うちはそういうのやってないから」って、別に私は、ラーメン屋さんにピザの注文を
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く