野村総合研究所(野村総研)は3月30日、「2011年夏の電力供給不足への対応のあり方」を発表。今夏、節電に努めた場合、電力需要をどのくらい削減できるか試算したものだが、「最大限節電したと仮定しても電力ピーク時には約360万キロワット不足する」としている。 東京電力が3月25日に発表した「今夏の需給見通しと対策について」では、今夏の最大電力需要を約5500万キロワット、供給力を約4650万キロワットと見込んでおり、約850万キロワットの供給力不足が生じるとしている。 東京電力の計画では、今夏の最大電力需要が2010年夏の約6000万キロワットより8%減ると見込んでいるが、さらなる節電でどこまで需要を減らせるのか。野村総研では規模別に節電の効果を分析、最大電力需要の下限を探った。