3月19日の日経新聞に出ていた「粘菌コンピュータ」の記事は、大きな扱いではなかったが、各所で話題になっているようである。 それによると、 「理化学研究所の原正彦・局所時空間機能研究チームリーダーらは、土壌にいる微生物の粘菌を使った「生物コンピューター」の基本原理を考案した。現在のパソコンなどが苦手とする新しいアイデアや発想を生み出す計算に向くという。実用化には時間はかかるが、人間のような柔軟な思考が可能なコンピューターを実現できるとみている。」 「考案した生物コンピューターでは、情報処理の基本単位であるトランジスタの代わりに粘菌の習性を利用する。エサを求めて成長する粘菌の周りに光を当てると、粘菌がいくつかの決まった形になる。光を「入力」、形を「出力」として計算に利用する仕組み。」 ということである。 この粘菌コンピュータは、0か1かの2つの出力を出す通常のコンピュータに、処理速度は及ばない