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ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (24)

  • ベネズエラ国民の選択に賛意を表したい: 極東ブログ

    よかった。ベネズエラでの大統領無期限再選を可能にする憲法改正案が国民投票で否決されたことだ。結果は僅差だった。憲法改正支持者も多数であり、その人たちの考えも単純に否定できるものでもないし、今回の改正が直接、チャベス大統領の独裁制につながるというわけでもない。だが、その傾向への懸念はあった。 民主主義というのは手順によっては独裁者を生み出しかねない。憲法というのはそうした強い権力への最終的な歯止めとして存在する。今回の事態は、憲法のそういう質が揺るがされる可能性(公益が個人の利益に優越し公益認定で国家に接収が容易となる、報道の自由が優先されなくなるなど)がある例となって困ると不安な気持ちで見ていた。 ブログには書かなかったが、私は冷静に見れば、今回のベネズエラ国民投票は改正案可決に向かうのではないかという予想を立てていた。今朝の産経新聞”国民投票締め切り、大接戦に ベネズエラ憲法改正”(参

  • ブラックウォーター事件メモ: 極東ブログ

    ブラックウォーター事件は、日でまったく取り上げられていないわけではないが、米国での扱いに比べると小さい。少なくとも大手紙の社説では取り上げられていない。日の問題ではないということかもしれない。数日前赤旗でべた記事を見かけたが、日のいわゆる平和勢力による論評もあまり見かけない。ニュースの引用に一言コメントというタイプのブログでは、ブラックウォーターが悪いのは当たり前で別段今回の問題は取り上げるほどでもないといった印象も受ける。もちろん、そうしたことは私の印象に過ぎず間違っているかもしれない。いずれにせよ、私はこの事件は重要だとも思うので時代のログとしてメモをしておきたい。 ブラックウォーターは戦闘地域などで米国関連の要人の警護や輸送を行う民間警備会社だが、実態からは傭兵と見てよいだろう。イラクでの活動が目覚ましい。ウィキペディアでは、「民間軍事会社」(参照)とし、粗っぽく記載している。

  • アフガニスタンのケシ生産と貧困の関係は薄い: 極東ブログ

    先日ラジオで、アフガニスタンとケシ栽培について、貧困が重要な要因ではないという話を聞いて、え、そうなの?と疑問に思った。 というのは、アフガニスタンでは治安が悪化し、産業が衰退し、それが貧困をもたらし、それゆえに、国際的に問題となるアヘン生産の元になるケシ栽培も生きるためにはしかたなくしていると、なんとなく思っていたのだ。なんとなくではなく、例えば、JVCの「混迷のアフガニスタン 谷山博史報告会  : JVC - アフガニスタンの復興と治安課題を考える (イベント報告:議事録要約)」(参照)では次のように今年付で語られていた。 「2007年2月12日、文京シビックセンター(文京区)にて「アフガニスタンを知る」と題した報告会を開催しました。 そこでは、タリバンの攻撃活動に触れこう説明されている。 そのような攻撃活動には「お金」が必要ですが、資源の乏しいかつ貧困で生活が圧迫されているアフガニス

  • 米国の兵器産業が対外的に弱体化しているらしい: 極東ブログ

    世界の兵器産業というのは兵器の高度化もあいまって、米国の独走なんだろうなとなんとなく思っていたし、そう言ってもそれほど間違いでもないのだろうけど、今週の日版ニューズウィーク(9・5)の記事”兵器市場に響く軍拡狂騒曲”を読んで、意外に思ったことがあった。世界市場で見ていくと米国の優位には陰りがありそうだ。 まず米国と限らず世界的に全体的に兵器産業は好調ということがあるのだが。 ヨーロッパ勢の攻勢が最も目立つのは、途上国の兵器市場だ。この分野における米メーカーの市場占有率は、92~05年の間に54%から29%まで低下した。 とくにアメリカ勢の苦戦が目立つのは中東だ。原油価格の記録的高騰を受けて各国が防衛予算を増大させる中、イギリス、フランス、それに中国の軍需関連企業は米メーカーの支配的地位を徐々に突き崩しつつある。 さらにサウジはGIATやDCNSといったフランス企業と、総額80億ドル相当の

  • [書評]催眠誘導の極意(林貞年): 極東ブログ

    催眠術にそれほど関心があるわけではないのだが、昨今のマスメディアのヒステリー的な状況やブログの状況などを見ていて、これは一種の集団催眠的な現象ではないのかと思い、つらつらと思い出したようにこのところ催眠術関係のをいくつか読んだ。 このジャンルのは、として読むと奇妙なフカシが多い。しかし、実際には手品・奇術と同じで実技技能的な側面も強く、全体がくだらないと捨てるべき領域ではない。また、なんとなく子どもたちの世界で時折というか周期的に集団催眠現象みたいなことが起きるのも不思議なのだが、最近そういう背景があるのかもしれないニュースにその背景が見えづらくなってきた。 他、NLPの、と言っていいのかエリクソン関連の翻訳書が増えてきているのもなぜかと訝しく思ったり、フロイトについて物思いにふけったり(フロイトはコカインと催眠術から精神分析を打ち立てた)という関心からも催眠術のを読んだのだが、た

  • 極東ブログ: モラルの低い人を傍観する時

    このところぼんやり考えているが結論も出ないことがある。ただ、考えあぐねてきたので、少しブログにでも書いてみようかな。モラルの低い人を傍観する時のことだ。 話は私事からが切り出しやすい。私は沖縄で八年暮らしそれから東京に戻って四年になる。東京に戻ったころ、とにかくいやだったのは自転車だった。私は高校を自転車通学したくらいだから、自転車自体がいやということはない。が、その頃思ったのは、自転車に乗っている人のモラルがこんなにも低下していたのかという驚きだった。八年のうちに東京が変わったのか、それとも沖縄には自転車が少ないせいもあって感覚が変わったのか。個人的には前者のようにも思えた。私は、歩道を突っ走る自転車や二人乗り、無灯火、そういうやつらに誰彼かまわずどやしつけた。無法な警官もどやしつけた。ブログにも書いた。どうなったか。罵倒コメントをたくさんいただいた。そりゃそうだろ、世の中にあれだけ自転

  • 極東ブログ: コムスン不正問題メモ

    コムスン不正問題についてはブログで取り上げるのを控えていた。コムスンが悪いのは社会的に明白というところだろうか。水に落ちた犬はみんなで一緒になって叩かないとろくでもないことになる、ということは長いことブログを続けてきて学んだことの一つでもある。ただ、心にひっかかりはあった。世相のログを兼ねてこの問題にも少しだけメモ書きしておこう。 まず、なにが問題でいつから問題なのかということがひっかかっていた。そんなこと当たり前だろ的な空気が漂っているが、そのあたりを大手紙社説とかの概括を使って確認しておきたい。まず何が問題かだが八日付け朝日新聞社説”コムスン 処分逃れを許すな”(参照)より。話は厚労省の処分が決まったのはこうした悪があったからだといった文脈にある。 こんな処分を受けたのは、東京や岡山、青森などにある8事業所を開設する際、条件を満たすため、うその申請をしていたからだ。辞めたヘルパーを責任

  • 日本もカザフスタンのウランにはなりふり構わぬ資源外交: 極東ブログ

    背景がよくわからないのでためらっていたのだが、とりあえずブログしておこう。話は、先月末の甘利明経済産業大臣によるカザフスタン訪問だ。公式なアナウンスはカザフスタン大使館の”2007年4月29~30日 甘利明経済産業大臣がカザフスタンを訪問 ”(参照)があるが、表向きの話ばかり。 この訪問で、日のウランの全輸入量に占めるカザフスタンから調達の割合が現在の現在1%から30~40%と大幅にアップする。エネルギー全体の依存度を石油から原子力に転換しないといけない日のエネルギー事情を考えると、日のカザフスタンへの依存が洒落にならないくらい大きくなるといえるだろう。 それでいいのだろうか、というのがまず素朴な疑問で、そこからいろいろと思うことがある。今回の合意はすでに前年小泉元総理の訪問で十分に足固めはしてあるので驚くほどのことはなく、たぶんその筋の専門家にはあたりまえの事実がいろいろあるのだろ

  • 銃に関わる二つの事件に思う: 極東ブログ

    伊藤一長長崎市市長の暗殺事件と米バージニア工科大学の銃乱射事件について、あまりに心に重い事件でもありブログで触れる気もしなかったのだが、ブログは時代のログ(記録)だなと思い直し、半世紀を生きた一人の民衆の思いをメモしておこう。 伊藤一長長崎市市長の暗殺だが、十七日の十一時過ぎだったか私はいつものようにハードディスク・レコーダーに貯まっている番組を見ようとし、その操作の途中にこの事件を知った。ざっと概要を聞くに助からないのではないかと思い、そして九〇年一月一八日の島等元長崎市長の狙撃事件を連想し、また右翼がらみのテロリズムかもしれないと懸念した。その後の事件の推移を見ていると、以前の事件とは質が異なり、暴力団による計画的な暗殺のようだ。そこで、私は暴力団がそこまで(つまり政治的なテロリズムまで)するのだろうかという疑問を持った。彼らは、ある意味で社会の利害の上で合理的に行動する。今回のよう

  • タミフルについて世界保健機関の現状の見解: 極東ブログ

    私は医学・薬学の専門的な立場ではないので自分の意見は控えるが、いくつか最新の欧米の報道をメモしておきたい。基的には、タミフルについて世界保健機関の現状の見解が重要となるが、その前に、少し古いが少年期の子供とインフルエンザ後の精神障害についての研究を簡単に紹介しておきたい。”Post-influenzal psychiatric disorder in adolescents.”(参照)より。 Acta Psychiatr Scand. 1988 Aug;78(2):176-81. Post-influenzal psychiatric disorder in adolescents. 青少年におけるインフルエンザ後の精神障害 Meijer A, Zakay-Rones Z, Morag A. Department of Psychiatry, Hadassah University Ho

  • 日本版ニューズウィークのコラムで思ったことなど: 極東ブログ

    雑記。昨日届いた日版ニューズウィークにデジタル版の話があり少し興味をもったのだが、該当サイトを覗くと閲覧には専用ソフトが必要らしく、引いた。デジタル化によって紙媒体より格段に安価になるのかもよくわからなかった。総じて雑誌というのは新聞と同じように実質は広告媒体なので、その効率性というかリーチャビリィティで最適化されるものだろうと思うので、デジタル化というのはペイするのだろうか。 ニューズウィークには時折まったくの素人というかあるいはローカル新聞くらいのコラムニストが書いた、なにげない一ページもののコラムが掲載される。日版の創刊頃から読み続けた読者である私は、その手のコラムがなんとなく心に残る。そんななかで最近三つほど心に残るコラムがあった。記憶によるのであまり正確ではないのだろうけど簡単に。 一つめは、身体障害者の親族の思いというものだ。重症で長年看病した親族がいざ死なれてみるとほっと

  • 欲望を監視する社会の可能性: 極東ブログ

    雑記。先日出先のセブンイレブンに久しぶりに行ったのだが入り口で、おやっと思った。自動ドアになっている。セブンイレブンのドアは基的に手動だったはずだが(しかも両方から「押す」だけで「引く」はない)、このところ自動ドア化が進んでいるのだろうか。と、気になって中に入るとなにやら明るい。改装したのか。床も滑りにくいような工夫がしてあるようでもある。 上を見ると毎度毎度のコンビニお得意の監視カメラなのだが、気のせいか増えている。いったい何を監視しているのだろうと少し考える。監視カメラは二種類ある。いわゆるカメラと魚眼なのだろうかカプセル入りみたいなやつ。レジのところに四台くらいある。犯罪防止なのだろうが、案外店員の監視なのかもなとか意地悪い連想が働く。 昼飯の弁当を買う。小さいカップラーメンスープ代わりにと思ってあたりをきょろきょろ探す。いつも使っている店でないとレイアウトがわからないものだ。う

  • 社会システムとルール社会を越えていくもの: 極東ブログ

    世界と「私」はどのような関係にあるのか。その関係はどのように変遷し、今、どう変わろうとしているのか、といった、青臭いネタを書く。話を簡素にするために、叩き台的に哲学者竹田青嗣「『自分』を生きるための思想入門」(参照)を使うが、話の筋は竹田の議論にそれほど依存しなくてもいい。ただ、その場合は議論が煩瑣になるというくらいだろうと思う。 同書については、ちょっと哲学志向のある高校生や大学生は読んでおくとその後人生が楽になるかもしれない。哲学プロパーな人は些細な点でいろいろひっかかえって途中で放り投げてしまうかもしれない。竹田の著作史的には、初期の現象学とこの時期特有の橋爪大三郎との交流の影響がある。それでも書の大枠は比較的近著「人間的自由の条件―ヘーゲルとポストモダン思想」(参照)までの射程を持っている。というか、むしろ先の書のほうが竹田思想のコアが見やすい。 まず古典的な世界象は未だ国会

  • このところの穀物高騰など: 極東ブログ

    暖冬で石油需要が減り原油価格が下がってきたと言われる。それはそうなんだろうがこれまでの原油高騰は振り返って多分に投機が原因だったと見てよいのではないか。もちろんベースのニーズが増えているので原油価格が九〇年代のようになることはないだろう。ただ、ベースのニーズというなら次は穀物が問題になりそうだ。一六日付けFujiSankei Business i”エタノールブームでトウモロコシ高騰、養豚農家が悲鳴”(参照)では米国の状況について畜産関連で触れていた。 代替燃料として注目を集めているエタノールの増産ブームに養豚農家が悲鳴を上げている。豚の飼料であるトウモロコシがエタノールの原料として使われるため価格が高騰、採算が合わなくなってきたからだ。 記事ではエタノール生産について個別的には触れているが国策としてのエネルギー問題とのリンクについては触れていない。 同じくFujiSankei Busine

  • 47氏が見たラジカルな世界: 極東ブログ

    話は、昨日のテーマ「Winny開発者逮捕は時代錯誤」(参照)の続きのようだが、私自身の思いとしてはそうでもない。率直なところを言えば、47氏が、「逮捕はしかたがないでしょう」と確信していることに、少し衝撃を受けた。 「少し衝撃を受けた」というのは矛盾した言い方だ。率直に「衝撃を受けた」と言うべきなのだろうが、「少し」の部分に少なからぬ思いがある。私なりにある程度背景的な知識をもっていたからまったく新しい事態ではないということもあるが、問題の深みに自分が鈍感すぎたことへの悔やみがある。 大げさな表現になるが、47氏の逮捕によって表明された「逮捕はしかたがないでしょう」というのは、現在の日社会への質的な、もっともラディカルな批判なのではないか。それに比べれば、ま、比べなくても、私の考えなど、ぬるすぎ、だ。「少し衝撃を受けた」というのは、ぬるい私だから、少ししか衝撃が感じられなかったというこ

  • 極東ブログ: [書評]ウェブ人間論(梅田望夫、平野啓一郎)

    対談書「ウェブ人間論」は、表題の類似性から「ウェブ進化論」の続編として読まれるかもしれない。確かにそうした文脈もあり、特に「第三章 、iPod、グーグル、ユーチューブ」に詳しい話が展開されている。いわゆるネット業界的にはこの三章の情報が有益だろうし、出版界にとっても非常にわかりやすく示唆的な内容に富んでいる。 単純な話、未来の書籍はどうなるのか。平野啓一郎はある危機感を感じているがこれは現在出版に関わる人にとって共感されることだろう。これに対して梅田望夫は大きな変化はないだろうとしている。 文学者と情報技術の先端にいるコンサルタントとの、時代の変化に対する嗅覚の差もあるが、ここで梅田の判断の軸になっているのは「情報の構造化」という考え方だ。確かにネットには多くの情報がある。だがそれは構造化されていない。梅田の著作に表現されているアイデアの大半はすでにネットで公開されているが、それらは書籍

    kenjeen
    kenjeen 2006/12/14
    対談の主軸は、ウェブ2・0という情報様式が強いる「人間の変容」である。
  • 中国アフリカ協力フォーラム関連: 極東ブログ

    今朝の日経新聞の社説”中国アフリカ外交の功罪”(参照)が興味深かった。朝日新聞と同じく日経新聞はすっかり中国様にヘタレだと思っていたが、そうでもないふうだった。話は先日北京で開催された「中国アフリカ協力フォーラム」の関連で、欧米紙ではこの日経の社説にあるように「資源確保を狙って中国は人権抑圧国家を援助している」という批判が掲載されていた。 そういえば三日付け朝日新聞の関連記事”中国アフリカがサミット 北京に48カ国首脳集結”(参照)はヘタレというべきかよくわからないが微妙な文脈を書いていた。 アフリカ53カ国のうち中国は48カ国と国交を持つ。対アフリカ接近は90年代半ば以降に勢いを増した。経済成長に伴う資源確保が狙いだ。今年1月に発表した対アフリカ政策文書では、「政治的条件をつけずに援助を続ける」ことを柱の一つに掲げた。 例えば長く内戦が続いた産油国アンゴラ。日米欧は復興に向けた支援国

  • タミフルと大淀病院問題と報道: 極東ブログ

    ちょっと散漫なエントリを書く。考えがまとまらないからだ。というか、このままこの話題は書かずに済まそうかなとも思っていた。まず、枕の話。タミフル。 一年近く前になるが、タミフルと報道について「極東ブログ: タミフル副作用報道雑感」(参照)というエントリを書いた。参照リンクは当然切れている。 該当の毎日新聞記事は十二日付け「インフルエンザ薬:タミフル問題、学会でも論議」(参照)である。ざっとメディアの情報の流れを見ると、この毎日新聞の記事が発端となり、共同で増幅という印象を受ける。そのせいか、毎日新聞では十五日社説「タミフル 副作用の可能性十分伝えよ」(参照)で他紙社説並びネタではなく取り上げている。 当時の報道の流れを見ていると毎日新聞がなぜと思ったものだった。 先日厚労省研究班がタミフルについての報告書をまとめた。あえて毎日新聞の記事”タミフル:服用と異常言動に関連性ない 厚労省研究班”(

  • 北朝鮮核実験実施: 極東ブログ

    このところ英紙テレグラフでの報道を見ていると、慎重でありながらも、現地報道員や米国やロシアの情報を元に、核実験が近いことを報道していた。日政府もこの情報はかなり正確に把握していたようなので、政府側としても驚きはないだろう。 五日付けの”US spy satellites detect N Korea's nuclear moves ”(参照)によれば米人工衛星で察知されていたようだし、六日付の”North Korea 'could test bomb this weekend'”(参照)では近々の実験について、谷内正太郎外務事務次官の発言をソースとしている。国内ソースを見ると例えば朝日新聞の”北朝鮮の核実験、「今週末にも」 谷内外務次官”(参照)があるにはあるが、記事の弱いトーンが印象的だ。 私も今日の実験は予想できなかった。もうちょっと中国がなんとかするだろうし、意外と米国は交渉にねば

  • 朴東宣のことを淡々とブログするよ: 極東ブログ

    1995年以降、イラクのフセイン統治下で表向き人道支援として実施されていた、国連による石油糧交換プログラムだが、その実態は、国際規模で巨大な不正にまみれていた。来なら制裁によってイラク民衆が困らないように、イラクが産出する石油で、国民生活に必要とされる糧と医薬品を物々交換的に供給することが目的だった。もちろん、物々交換ではない。巨大なカネがからむ。石油の市場価格との差分をチョロっとすればガバっと儲かる。その危ないカネの管理を行うはずの国連が不正にまみれて、裏金を手に入れていた。 フランスやロシアは国家レベルともいえる規模でこの不正に絡んでいたこともあり、当初は米国のイラク侵攻によってその実態が暴かれることを恐れていた。恐れていたのは、NHKも朝日新聞も同じだろう。仲良く、この国際的な疑惑事件について日国内で報道してこなかった(毎日新聞は報道していた)。国連に頓珍漢な幻想をいだいてい