政府は新元号を発表する4月1日、元号案に対する意見を聴くすべての関係者を足止めし、保秘を徹底する方針だ。対象は有識者や衆参両院の正副議長、閣僚らで、携帯電話も預かる方向で調整。発表前に新元号が漏れないようにする目的だが、関係者の中には「信用できないのか」と反発する声もある。 政府は4月1日の日程を公表していないが、一連の手続きは午前中から始まる見通し。30年前の前回は有識者による元号に関する懇談会が始まってから官房長官が新元号を「平成」と発表するまで約1時間半だったが、今回は2時間から2時間20分と想定。「結論ありき」との批判をかわす狙いで、政府高官は「丁寧に意見を聴いた感じを出さなければならない。最長で前回の倍かかってもいい」と説明する。 ただ、時間が長くなれば情報が漏れるリスクも高まる。前回は毎日新聞が発表の約30分前に「平成」との情報を入手していたことがわかっている。政府は前回になら