すかいらーくが運営するファミリーレストラン「ガスト」とその系列店で、赤痢菌による食中毒事故が発生した。食事をした東北4県の21人が細菌性赤痢を発症。食中毒が判明した8月末以降、山形県内と宮城県内のガスト計5店舗と東北地方の生産拠点である同社工場「仙台マーチャンダイジングセンター」(仙台 MD・宮城県大衡村)に対し、営業停止処分が下った。 すかいらーくは8月30日から、北海道、東北6県と栃木県のガスト120店舗の営業を自粛。9月5日には、宮城県と仙台市が県内のガスト18店舗への立ち入り調査を始めた。 今回検出された赤痢菌は、4種類ある細菌性赤痢のうち最も症状が軽いタイプで、入院患者8人も全員が回復に向かっている。しかし、全国に店舗を持つファミリーレストラン最大手での食中毒発生は、同社内のみならず外食関係者に衝撃を与えている。 背景には2つの「皮肉」がある。 1つは、食中毒が起きた地域に食材を