一部の医師を含む多くの人々が信じているように、ビタミンDのサプリメント摂取が骨折予防に役立つかどうかを検証するため、今から1年半前、2万6000人の男女を対象とした実験が行われた。結果は、ビタミンDは骨折予防に役立たないというものだった。ビタミンDを摂取している人としていない人の骨折の可能性はまったく同じだったのだ。ビタミンDの摂取量には関係なく、またカルシウムを補助的にとっても効果はなかった。 (※ビタミンDはすべての人に必要な栄養素だが、ほとんどの人は通常の食事から必要量を摂取している。そうでなくとも日光を10分間浴びるだけで、1日に必要とされるビタミンD量の約4倍を摂取することができる) 今回新たに3万6000人以上の閉経後の女性を対象に、ビタミンDとカルシウムの併用が及ぼす影響を22年間にわたって調べた大規模な研究が、医学誌「内科学紀要」に掲載された。被験者は7年間サプリメントを摂