「犯罪はいつの時代でも一定数必ず起こっており、『うちの会社は大丈夫』という考えは通じない。犯罪を起こすことができないような環境づくりが必要だ」。東京ビッグサイトで開催している「エンタープライズ・リスク・マネジメント 2009」で2009年9月3日、河上法律事務所の河上和雄弁護士が「最近の企業犯罪と危機管理」をテーマに講演した。 河上弁護士は「講演のテーマである『最近の企業犯罪』でいうと、西松建設や日本郵政、日本漢字能力検定協会などの例が思い浮かぶ。だがこういった犯罪は近年に始まったものではなく、昔からある」と指摘。「時代が変わっても人間の本質は変わらない」と話した。 企業犯罪を起こす人物の傾向について「元々そういう素質が備わっているという説があったが、研究でそういう事実はないという結果が出ている。つまり企業犯罪は環境との相互作用によって起こるのであり、環境を適切に整えないと防げない」と語っ
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