ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (68)

  • 「隣の家の少女」観た、今は後悔している

    このエントリは、「どくいり、きけん」。 虐待・監禁・陵辱を扱った「隣の家の少女」を観てきた。テーマは、痛みだ。 平日のレイトショーなので閑散してると思いきや、満席状態なのでビビる。野郎ばかりと思いきや、女性、しかもかなり若い女が結構いる。けっこう。ほぼ全員、「独り」で来ているようで、カップルが一組、男同士が数組。開始前の行列で誰も話さない。こわい。恐いもの見たさなのかねぇ、みんな変態だなー、と腹で笑っていたが、後に大まちがいだったことを思い知る。 映画の内容は、小説を忠実に映像化しましたという感じ。小道具を使った伏線や、火のついたタバコをペニスのメタファー(後に文字どおりペニス)として扱う技巧はうまいなーと思う。憧れの女の子が監禁虐待されているにもかかわらず、何もできない主人公の歯がゆさというか無能感もこんなもんだろ。ただしラストの英雄贖罪行為は勇み足。 ただ、内容はキツいです。原作で慣ら

    「隣の家の少女」観た、今は後悔している
    kennak
    kennak 2010/03/20
    「苦痛とはなにか、知ってるつもりになっていないだろうか?」
  • 自分でエラーに気づくために「失敗のしくみ」

    『失敗のしくみ』は、現場のリスクマネジメントの好著。「失敗」の原因と対策について、ケアレスミスから重大な過失まで幅広くカバーしている。見開き左右に文+イラストの構成で非常に分かりやすい。 仕事上、センシティブな情報に触れることがあるし、失敗の許されない作業もある(この「許されない」とは、失敗したら損害賠償という意)。クリティカルな作業は、複数人でレビューを経た手順を追い、チェックリストを指差呼称するのがあたりまえ。それでもミスを完全になくすことはできない。テストファイルを番環境に突っこんだり、間違ったスクリプトを実行したり、ヒヤリハットは忘れた頃にやってくる。 ありえないミスとして、単位の取り違えも有名だろう。1999年に起きた火星探査機の墜落事故は、メートルとフィートを間違えたことが原因だし、2010年早々に発生した「2000年問題」は、10進数(10)と16進数(0x10)を取り違

    自分でエラーに気づくために「失敗のしくみ」
    kennak
    kennak 2010/01/20
    これを子供に教えたいんだが…
  • 終わらない終わり/終われない終わり「城」

    死ぬときに後悔しないための読書。 余名宣告を受けて「あれ読んでおけばよかった…!」と後悔しないために、昔からの課題図書をシラミつぶしに読んでいる。もっと早いうちに読んどけばよかった…と思う一方で、このトシまで積んできたからこそ「読める」読み方があったり。 今回は、カフカ「城」。 測量士として「城」に招かれたKが、なぜか「城」に入れなくて悪戦苦闘する不条理を描いており、職業が唯一の存在形式となった現代人の疎外を抉り出す――70文字で紹介するとこんな風になる。この「城」とは何かについて、さまざまな解釈がなされてきたが、残念ながら、わたしには文字どおりにしか読めなかった。 エラい小説家が誉めているから、ありがたがって寓意を見つけようと頑張ったのだが、「意味」なんて無かった、というのがわたしの結論。そこに意義を見つけるから、その定義に縛られるという見方をしてもよいのなら、「掟の門」になぞらえてもい

    終わらない終わり/終われない終わり「城」
    kennak
    kennak 2009/10/02
  • 子供を追いつめるお母さんの口癖

    「子どもを追いつめるお母さんの口癖」(金盛浦子)は目次だけでお腹いっぱい。言い換えると「子どもをダメにする魔法の言葉」ってやつだねっ 毎日くりかえし言い聞かせることで今ドキの子どもの出来上がり!? 昔、なんだかんだ自分も言われつづけていたような(w ある意味「蓮画像」より恐い「お母さん画像」←クリック注意 !  この画像を見ながら次の130のリストを読めば夢でうなされること請け合い。 ベタベタしないでちょうだい! いつまでも泣いてなさい! 可愛いげのない子ね! 静かにしなさい! これでも片付けたつもり! やめなさいッ! そんなことする子は、もうお母さんの子じゃない! お母さん、あなたのこと嫌いになるから そんな子は大嫌い! 何でオシッコっていわないの! 何でそんな悪いことをしたの!ちゃんと説明しなさい!! あなたはお母さんの時間を奪ってばかりいるわね この忙しいときに、わけわからないことい

    子供を追いつめるお母さんの口癖
    kennak
    kennak 2009/08/25
  • 「死ぬときに後悔すること」ベスト10

    余命、数週間。不自由な体、満足に歩くこともできない。日中も寝ている時間が多くなり、頭もうまくはたらかない ──そんな人生の最終章の人に向かって、こう問いかける。 いま、後悔していることは、何ですか? 「死ぬときに後悔すること25」の著者は、終末期における緩和医療に携わる医師。現場で見聞した、「余命いくばくもない状態で、後悔すること」をまとめたのが書なのだ。得られた答えは、多様でいて一様だし、複雑なようで単純だったりする。 もうすぐ自分が死ぬと分かっている人が、何を悔いているのか。これを知ることで、わたしの人生で同じ後悔をせずにすむのだろうか。考え考え読んで、いくつかの「先立つ後悔」を得ることができた。後悔は後からしかできないものだが、これはわたしにとって「先悔」となるものを、ランキング形式でご紹介。書では25章に分かれているが、わたし流にベスト10に絞ってみた。 第10位 健康を大切に

    「死ぬときに後悔すること」ベスト10
    kennak
    kennak 2009/08/10
  • ゲームと犯罪と子どもたち

    まずアメリカの現実。次の選択肢のうち、正しいものが一つある、あててみて。 ゲーム・プレイヤーの大半は子ども(18歳未満)で、50歳以上でTVゲームPCゲームをする人は、ほとんどいないベルトウェイ狙撃事件犯のマルボは、Xbox「ヘイロー」をしながら殺人の練習をした。「人間の姿をしたものを何度も撃って、感覚が麻痺していました」2005年8月、アメリカ心理学会は、「テレビゲームの暴力シーンの73パーセントで犯人は罰を受けておらず、暴力は紛争解決の有効な手段であると教唆している」と発表した米国医師会によると、2001年、もっとも暴力的ゲームの一つとして「星のカービィ64」が挙げられた。 答えは4。 ゲームプレイヤーの平均年齢は35歳で、50歳以上は25%を占めている(*1)。"Halo"の敵は昆虫型だし、狙撃犯マルボは、物の銃で練習した(*2)。「暴力を教唆している」と批判されたのは、ゲーム

    ゲームと犯罪と子どもたち
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    kennak 2009/07/22
  • 分かりやすさという罠「利己的な遺伝子」

    かなり誤解を招きやすい教養書。 わたしの場合、タイトルと評判だけで読んだフリをしてきたが、その理解ですら間違っていることが分かった。ああ恥ずかしい。このエントリでは、わたしがどんな「誤読」をしてきたかを中心に、書を紹介してみよう。 まず、「遺伝子が運命を決定する」という誤解。「利己的な遺伝子」なる遺伝子がいて、わたしの行動をコントロールしていると考えていた。遺伝子は、わたしの表面上の特徴のみならず、わたしが取りうる行動や反応を支配しており、そこから逃れることはできない――などと思っていた。わたしが利己的なのは遺伝子のせいなんだ、というリクツ。 次に、「われわれは遺伝子の乗り物(vehicle)にすぎない」ことから、虚無的な悲観論に染まりきったこと。「ニワトリは、卵がもう一つの卵を作るための手段」なのだから、われわれは生殖さえすればよろしい。極端に言うならば、生殖しないのであれば、その人生

    分かりやすさという罠「利己的な遺伝子」
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    kennak 2009/07/10
  • 言語にとって美とはなにか

    「読んだ」というより「見た」というべき。理解できなかったところありすぎ。レベル違いすぎ。著者に挑発されながら読むというのは、かなりユニークな体験だね。 古今集から戦後文学まで、詩・文学・劇・謡の表現を俎上にあつらえて、吉隆明オリジナルの言語の文学論を創出する。言語の質・韻律・表現・構成という見出しはあるものの、包括的に論じており、再読を強制している。タイトル「言語にとって美とは何か」に惹かれて読むのだが、激しく肩すかしを喰らう。 もともとの動機は、わたしの中にあった。「ものを読んで美や快を得るのはなぜか?」という疑問を、ずっと追いかけてきた。そして、タイトルに限って言う限り、わたしの「気づき」と同じ結論だった。安心したような残念なような気持ちやね。わたしの気づきは古今の文人からヒントをもらっているものだから、彼の影響が第三者を経、わたしに届いていたのかもしれない。 では結論から。「言語

    言語にとって美とはなにか
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    kennak 2009/06/10
  • 負け犬の皮をかぶった勝利宣言「おひとりさまの老後」

    上野千鶴子というファンタジー。 題名にだまされてはいけない。これは「千鶴子ヴィジョン」から見た老後のお花畑なんだ。しっかり年金をもらって、悠々自適のセカンドライフを謳歌できる、いわゆる逃げ切り世代へのエールなのだ。 お花畑では、男は役立たずなお荷物に過ぎないし、子や親族は資産を自由に使えなくする邪魔な存在となる。そんなものは放っておいて、「おひとりさま」になれという。どうせ老後は、夫に先立たれ/離婚するし、子どもはアテにならない。結局「ひとり」になるのなら、最初から「ひとり」を想定したライフスタイルがいいのだと。 そして、子どもにカネを遺すと自立しないから、アタシが使うのが正しい。「夫のカネはあたしのもの、あたしのカネはあたしのもの」という金銭感覚で後家楽を目指すのが、日の女の「上がり」なんだとけしかける。 さらに、子孫に囲まれて暮らす老後観なんてウソ。「いっしょに暮らそう」という子の

    負け犬の皮をかぶった勝利宣言「おひとりさまの老後」
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    kennak 2009/02/18
    人は生きてきたように死ぬ。
  • 不可能とは、可能性だ「サイエンス・インポッシブル」

    「不可能」とは自らの力で世界を切り拓く事を放棄した愚か者の言葉だ 「不可能」とは現状に甘んじるための言い訳に過ぎない 「不可能」とは事実ですらなく単なる先入観だ 「不可能」とは誰かに決め付けられる事ではない 「不可能」とは通過点だ 「不可能」とは可能性だ 「不可能」なんてありえない Impossible is Nothing. わたしを射抜いたadidasの言葉を思い出す。 SFのタネがぎっしり詰まった、けれども最先端の科学に裏付けられた科学読。あるいは逆で、最先端科学でもって、SFのハイパーテクノロジーを検証してみせる。比較できない面白さに、かなりのボリュームにもかかわらず、イッキに読まされる。 書を面白くしている視点は、「どこが不可能?」というところ。つまり、「それを不可能とみなしているのはどの技術上の問題なのか?」という課題に置き換えているのだ。「技術上の課題」にバラしてしまえば

    不可能とは、可能性だ「サイエンス・インポッシブル」
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    kennak 2009/02/16
  • 嫁さんから三行半を叩きつけられたとき、思い出すべき二つのこと

    自戒エントリ。 「あなたとはやっていけない」──こう切り出した時点で、すでにスーパーサイヤ人と化している。こっちは素、どころか仕事帰りで泥疲れなので、怒涛の口撃に理解するのも精一杯。「オレだって○○も△△もやっているんだよ!」と反論・自衛の一つも返したくなる。 しかしだ、それは間違っている。いや、間違っていた、というほうが正確か。ここでは一般論を述べるのではなく、わたしの試行錯誤からの教訓を書くのだから。従って「あなたは役割を果たしていない」という批判に対し、具体例を挙げて反論するのは火にガソリン。 そんなとき、思い出すべきことは、次の二つ。 1. 言ってくれて、ありがとう 嫁さんが、気で、「アンタとやっていけない」と決めたら、黙って出ていく。行った先で冷静に(人を介して)後処理を進めていくよ。少なくとも面と向かってなじったりはしない。 だから、感情をぶつけてくる時点でまだ「救い」はある

    嫁さんから三行半を叩きつけられたとき、思い出すべき二つのこと
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    kennak 2009/01/21
  • 哲学、脳を揺さぶる

    慣れ親しんだ世界が「揺さぶられる」感覚を訓練する。 コクーンタワーのBook1stで呼び止められた一冊。「知の森」を髣髴とさせる、あの林立した書架から、警告のように伝わったぞ「俺を読め」って。ただこれ、タイトルどおり「哲学」のエリアに置いてあったけれど、中身はちがうような気が。むしろ自己啓発書として「使う」とユニークだろう。 著者曰く、「学習」と「発達」を区別せよという。視点や観点の選択肢が一つ増えることは、学習の成果で、それに伴い知識も増える。けれども、能力そのものの形成や、能力形成の仕方自身を習得するのでなければ、テクニックが一つ増えたにとどまるという。 たとえば、自転車。うちの子が四苦八苦しているんだが、なかなか乗りこなせない。どうすれば乗れるのかは、「わかる」のだが、「できる」ようになるまで発達していない。乗り方が知識として分かったところで、乗れるようになったわけではない。ところが

    哲学、脳を揺さぶる
    kennak
    kennak 2009/01/19
    手は外に出た脳であり、身体は外に出た脳の容器である。頭蓋骨のなかに納まっているのは、脳の構造部材であり、この構造部材を有効に活用するためには、外に出た脳に有効なエクササイズを課すしかない。
  • 事実はSFよりも奇なり「操作される脳」

    「メタルギア・ソリッド」が、"近未来"でなくなっている件について。 がんばりすぎのスネークは別として、軍関係者の悩みのタネは、「ためらう兵士」だそうな。「発砲をためらう兵士たち(Men Against Fire,1947)」によると、実戦で発砲するのは15~20%にすぎないという。発砲率なら訓練で向上できるが、兵士といえど人だ、ストレスや疲労はエラーを招き、戦場でのエラーは死を招く。 死なない兵士はムリとしても、せめて、死ににくい兵士はできないだろうか?この発想をもとに、生物学的なパターンを改変して戦闘用にする研究がなされている。恐怖や痛みを感じずに突撃し、見聞きしたすべての情報を丸ごと記憶している。傷を受ければ即座に自己治癒し、睡眠べ物なしでも活動可能な兵士をつくりあげる。 リアルタイムに指示を伝えるヘッドセットはゲームより楽だ。なぜなら、どちらへ向かって進むかは自分で判断しなくても

    事実はSFよりも奇なり「操作される脳」
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    kennak 2008/12/24
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: だめな国は何をやってもだめ「最底辺の10億人」

    「だめな奴は何をやってもだめ」という箴言は、国にもあてはまるのかもしれない。 すなわち、「だめな国は何をやってもだめ」。国家まるごと腐りきっており、大統領から警官まで賄賂と蓄財に勤しむ。国家経営は破綻し、令状のない逮捕、裁判のない拘留、嘘選挙がまかりとおる。行政機関は国家資を強奪するために存在し、軍部の武器は国内に向けられている。 まず、資が流出し、次に教育のある労働力が逃げ出す。大統領命令でお札を刷りまくり、「超」のつくハイパーインフレになる。援助は指導者の蓄財にまわされ、海外の銀行に貯め込まれる。社会資として回転しないから、経済の発展もない(アフリカ最貧国の指導者の多くは、世界でも超富裕階級に属している)。 そして、外からの非難に対し、大統領は「レイシスト」だと反撃する。国家の荒廃は「元」宗主国の陰謀だと断じ、仮想敵をつくりだすことによって自分への不満をすりかえる。結果、部族間の

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: だめな国は何をやってもだめ「最底辺の10億人」
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    kennak 2008/12/01
  • 良いニュースです、「貧困の終焉」が可能であることが証明されました。悪いニュースです、それにはお金がかかります

    良いニュースです、「貧困の終焉」が可能であることが証明されました。悪いニュースです、それにはお金がかかります たてつづけに読んできたアフリカ関連のが、ことごとく悲観的だったため、「なにをやってもダメ」なのかな、と考えるようになっていた。 だめな国は何をやってもだめ「最底辺の10億人」 「アフリカ・レポート」から行動する いやいや、絶望するには早すぎやしないかと、コメントでアドバイスをいただいた。akiraさん、ありがとうございます。非常に参考になりました。書は、「極度の貧困は終わらせることができる、しかもわれわれの世代で」と断言する一冊。もろてをあげて賛成したいが、はげしく首をかしげる箇所もあって、なかなか興味深い読書になった。 ■ 2025年までに世界の貧困をなくす 最初に、著者ジェフリー・サックスは言いきる。書は、私たちが生きているあいだに世界の貧困をなくすことについて書かれた

    良いニュースです、「貧困の終焉」が可能であることが証明されました。悪いニュースです、それにはお金がかかります
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    kennak 2008/12/01
  • 諸君 私はカルドセプトが好きだ

    諸君 私はカルドセプトが好きだ 諸君 私はカルドセプトが好きだ 諸君 私はカルドセプトが大好きだ スネフ戦が好きだ ロカ戦が好きだ カリン戦が好きだ ゴザ戦が好きだ タリオ戦が好きだ ギルマン戦が好きだ ナバト戦が好きだ ビスティーム戦が好きだ ケルダー戦が好きだ 暗黒の奈落戦が好きだ SSで PS2で PSで Xboxで DCで NDSで この地上に存在するありとあらゆるカルドセプトが大好きだ レベルMaxの自陣に踏み込んできだセプターを吹き飛ばすのが好きだ 轟音と共に全魔力を奪い取って城へ強制送還させる時など心がおどる オーディンランスを担いだデコイが敵陣を撃破するのが好きだ 第一波を生き延びた敵が反撃し カウンターで沈む時など胸がすくような気持ちだ いかさま臭いダイスコントロールしてくるゼネスを蹂躙するのが好きだ レベルMaxの自陣を踏ませた後に ホーリーワード「ゼロ」を放つ時など感

    諸君 私はカルドセプトが好きだ
    kennak
    kennak 2008/10/18
    カルドセプトの為にDS買おうか迷っている…w
  • 子どもと一緒に魅入る「ジャーナリスティックな地図」

    成功をどれだけ読んでも、実行しなきゃ「読まなかった」ことと一緒。 なので、「ドラゴン桜」を見習って、テレビの傍に地図帳を置いている。でもって、「ここ北京の会場では…」とか、「ドバイからのレポートです」というたびに、子どもと地図帳を開いている。 これが、結構たのしい。 グルジアやドバイの地政学的にビミョーな位置を確認しつつ、子どもには「ここは石油がたくさんあるんだよー」とか、「中国ってどれ?」といった地図遊びをする。戦争相手を地図で探せない人が大半という某超大国は、良い反面教師だ。ああはさせまい。 いま、帝国書院のオーソドックスなやつ(2006年版)と、日に特化した地図帳の2つ持っているが、面白いものはないかとブックハントで見つけたのが「ジャーナリスティックな地図」。 現代社会における代表的な問題を「地図」の形で見える化している。問題の複雑性を地図の一覧性・視認性で表現してあり、諸側面を

    子どもと一緒に魅入る「ジャーナリスティックな地図」
    kennak
    kennak 2008/08/27
  • 「こどもをやる気にさせる101の言葉」と「こどもをダメにする130の言葉」

    高校受験をひかえた子どもに向けたメッセージ集。 ただし、それに限らないところがミソ。不安を抱いていたり、今のいま落ち込んでいる人も、書から元気をもらえるかもしれない。むしろ、親であるわたしが勇気をもらっている。 書が気に入ったのは、その質を冒頭にまとめてあるところ。つまり、こんな問いかけで始まっている。 こどものやる気を伸ばすためには、一体、どんな言葉で、どんなことを語りかければいいのでしょうか その答えは、とても簡単なものだという。否定語を少なくして、善いところを大げさなくらい誉めろというのだ。そして、欠点やダメだと思うところは目をつぶり、口やかましいと逆効果になることを心得よと。そうすることで、「自分は親に愛されており、周囲の人たちに大切な存在として必要とされている。生きていていいのだ」という自己肯定感をはぐくむことができる。これがない限り「やる気」は育たず、「やらされ感」のまま

    「こどもをやる気にさせる101の言葉」と「こどもをダメにする130の言葉」
    kennak
    kennak 2008/08/25
  • 腰痛もちは靴を疑え

    わたしには劇的な効果があった。お試しあれ。 不惑が気になるお年頃から、慢性的な腰痛に悩まされてきた。もう若くないからかなぁ、と腰痛体操(Cat-Cow Stretch)やへんてこヨガ(Wii-Fit)を試してきた(若干効果あり)。カバンの軽量化や椅子の調整、座り方・歩き方、はたまた体位まで気を配ってみた(効果なし)。医者に相談したら「運動不足です」と断言され、腹筋と背筋を鍛えてみたり(効果なし)。もうすっかりあきらめていた…先週、ある屋を訪れるまでは。 八重洲ブックセンターからの帰り途のことだ。、突然、がヘタっていることを思い出して、たまたま目に付いた屋に飛び込んだ。とはいうものの、偶然じゃなかったのかもしれぬ。八重洲地下街にはいくつか屋があって、うろうろと見て回ったのだけれども、どこも閑古鳥が鳴いている。その中でひとつだけ、先客がいる店があったので、これも縁だとそこに決めた。先客

    腰痛もちは靴を疑え
    kennak
    kennak 2008/08/18
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ドラッカー「マネジメント」はスゴ本

    マネジメントの原則がわかる、いわば原液。 そこらで1,500円で売っている「ビジネス書」は、書の一部をうす~くのばして「再利用」していることに気づく。広い世の中、「ビジネス書を読むのがシュミ」なんて変わった御仁もいそうだが、100冊のビジネス書より、1冊の書を使うべし。 しかしこれ、厚いんだよね。巨大な辞書といったカンジで鈍器にピッタリ。 もちろん、図書館の期限内で読みきれるはずもなく、痛勤電車に持ち込めるはずもなく、むなしく延長と延滞の日々を重ねてきた。抄訳である「エッセンシャル版」は読んだのだが、ブツ切りの主張が脈絡なく連なっている。 それが、ありがたいことに分冊版が出た。4分冊になっており、その第1巻を読む。おかげで、彼の考えを順番に追いながら、一緒に考え抜くことができる。すこし読むだけで「気づき」が山ほどでてくる。付せん使うなら、全ページに貼るハメになる(ヘタすると1ページに2

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ドラッカー「マネジメント」はスゴ本
    kennak
    kennak 2008/07/09