2006年は変革の年 2006年も余すところ、わずか1カ月となった。思い起こせば2005年の中頃には新規参入キャリアの免許交付や番号ポータビリティ制度(MNP)の導入を前提に「2006年はモバイル業界にとって、良かれ悪しかれエポックメイキングで変革の年になるだろう」と言ってまわったものだ。 また4月より開始された携帯電話向けワンセグ放送や昨今話題のMobile2.0的アプローチのコンテンツや各種サービスが、この業界構造の変化に重なる形で登場してきた。本稿ではこれらの事象がモバイル市場、特にコンテンツプロバイダーと携帯電話ユーザーにとって与える影響を取り上げたい。 新規キャリアの参入やMNP制度の開始は、コンテンツプロバイダーやソリューションベンダーにとって「ビジネスチャンスの拡大につながることは間違いない」と思われる反面、多くの落とし穴が待ち構えていることも事実だ。なぜならば、これらのビジ