きっかけは自粛期間に流行った「ブックカバーチャレンジ」が回ってきたことだったのだが、「好きな本」というものからもう少し掘り下げて「どうにも捨てられない本」を掘り返してみた。私はこれまで就職を機に実家を出てから浜松で4回、アメリカで2回、日米往復の2回、合計8回の引越しを経験している。そのため荷物は最小限に近い。本も相当処分した。その状況で残り続けている本というと本当に限られた数冊に落ち着く。 「工藝の道」はそのひとつだった。 柳宗悦「工藝の道」(1929年初版, 2005年改定) 柳宗悦は知っている人は少ないかもしれないが、柳宗理を知っている人は多いのではないだろうか。柳宗理はインダストリアルデザイナーとして著名で、オリンピック関連とかでもよく出てくる。宗悦はその父親だ。 あまり知らない人が多いかも、と言ったがそれは宗悦が単に昔の人だからであって文化功労賞まで受けている有名な宗教哲学者であ

