クレジットカードのタッチ決済で改札を通過できる鉄道やバスが増えている。首都圏では東急電鉄が実験的に導入し、大阪・関西万博に合わせ阪急電鉄や阪神電気鉄道なども対応を予定する。鉄道事業者がSuicaなど交通系ICカードで長年築いてきたキャッシュレスの牙城を崩す可能性が出てきた。「外国人観光客の増加でタクシー不足や渋滞が顕在化しており、利便性を高めて地下鉄の利用を促していきたい」。全線でクレカ決済を
QRコード、タッチ決済 鉄道はキャッシュレス乗車でどのように進化するか:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/6 ページ) JRや大手私鉄では、すでに交通系ICカードが普及・定着したにもかかわらず、QRコードやクレジットカードのタッチ決済が導入されつつある。交通系ICカードで十分なはずが、なぜQRコードやクレジットカードタッチ乗車にも対応するのか。これからどうなっていくかを考えてみたい。 近ごろ都市部の自動改札機に、小さな箱が取り付けられている。正面や側面にガラス窓が付き、まるで小さなイメージスキャナだ。そう、これはスキャナーだ。QRコードを読み取る機械である。紙のチケットやスマートフォンの画面にきっぷの情報をQRコードで表示して、このスキャナーにかざすと改札機を通過できる。 クレジットカードのタッチ決済機能が付いた機種もある。コンビニでタッチ決済するように、クレジットカードをタッチする。きっぷ
ロンドンの運賃ルールにおける「1日」は午前4時30分からの24時間。したがって、運賃キャップ制度では、利用者がこの間にどのように利用したかを計算したうえで、銀行カードの場合は翌日の朝に利用者の口座から引き落とす。乗車ごとに運賃がどう引かれたかは乗ったその場ではわからない仕組みとなっている。 このような「その日の運賃キャップ」システムは、日本でも福岡市交通局(地下鉄)が導入している。現在のルールでは「1日のタッチ決済額を合計した結果、640円を超えた場合には640円までとする」(同交通局のサイトより)との設定で、「対象となるタッチ決済対応のクレジットカードなどを、乗車時および降車時に対象駅の専用読み取り部にタッチすることで、地下鉄乗車料金の決済が完了」と定められている。つまり運賃設定ルールはロンドンとほぼ同様と考えてよさそうだ。 運賃キャップ制度によって、その日の初めに「1日乗車券のほうが安
■日本でも広く普及する「QRコード決済」 最近、町中の個人経営の商店でも「PayPay」や「LINE Pay」が使える旨の掲示をしたところが、急速に目立つようになった。いずれも店頭に掲示されたQRコードをスマートフォンで読み取り、支払い金額を店員に示して確認してもらい、事前にチャージしておいた金額から引き落とす方式が利用できる。いわゆる「QRコード決済」である。 無人駅を発車する長良川鉄道の列車。中小民鉄や第三セクター鉄道においても、QRコード決済の効用が注目され始めている 現在、国内最大の利用可能店舗数を誇るサービスは「PayPay」。約194万カ所で支払いに使える。会員数は約2,500万人。サービス開始は2018年10月であるから、わずか1年数カ月しか経っておらず、まさに急成長といえる。 中小の事業者にとって、QRコード決済を導入しやすい条件として、導入費用が無料、もしくはきわめて安い
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JR西日本とスルッとKANSAI協議会が、JR西日本の近畿圏エリアで、「PiTaPa」カードによるポストペイサービスを導入します。開始は2018年秋の予定です。 2018年秋導入予定 JR西日本とスルッとKANSAI協議会は2017年9月1日(金)、JR西日本での「PiTaPa」カードによるポストペイ(後払い)サービスを2018年秋(予定)に導入すると発表しました。 現在、JR西日本を含む全国相互利用対象エリアで「PiTaPa」を利用するには、あらかじめカードにチャージ(入金)しておく必要がありますが、サービス導入後はJR西日本の近畿圏エリア(予定)において、ポストペイによる利用が可能になります。 ポストペイサービスの導入イメージ(画像:JR西日本)。 ポストペイサービスは、1か月間の利用代金を集計し、後日、指定口座から自動引き落としで支払うものです。なお、ポストペイサービスの導入と同時に
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