岡山県警本部内の留置場に勾留されている30代の被告の男が、持ち込みが禁止されている携帯電話や酒、たばこを隠し持っていたことが県警への取材でわかった。携帯電話には外部と通信していた履歴が残っていた。県警監察課は職員が男に便宜を図ったか、身体検査に不備があった可能性があるとみて、詳しく経緯を調べている。 捜査関係者によると、男は岐阜県各務原市出身で、2012年4月に窃盗などの容疑で逮捕、起訴された。岡山地裁で公判中で、留置管理課の留置場(岡山市北区)に勾留されている。県警は男について、関東や東海地方を中心に空き巣など275件(被害総額約1億1800万円)を繰り返した男女7人の広域窃盗グループのリーダー格とみている。 今月中旬、留置管理課員が男の居室で携帯電話1台を見つけた。さらにたばこやウイスキーのボトル1本も見つかったという。県警は外部と連絡を取り合っていたとみて、男から事情を聴き、残されて