電撃文庫。 ライトノベル読者の皆さんはおそらく、知らない人はいないのではないか。ライトノベルを読まない人でも、アニメやコミック、あるいはゲームで、電撃文庫から刊行された作品に触れたことがある人は多いはずだ。 30年の歴史のなかで刊行されたのはなんと4000タイトル超、トータル発行部数は2億冊とのことらしい。これらの作品一つ一つが、誰かの思い出として刻まれているのだろう。 この機会に、ぜひ思い出してみてほしい。電撃文庫の作品の中で、最初に出会ったのはどの1冊だろうか。 筆者の場合は『キノの旅 the Beautiful World』(2000年)だった。どこか遠くへ旅に出るたびに、自分にもモトラドの相棒がいたらと、今でも夢にみる。モトラドとは言うまでもなく「キノの旅」の作中に登場する二輪車(空を飛ばないもの)のことだ。 電撃文庫の作品やキャラクターたちは、ぼくたちの日常にずっといた。きっと皆
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