映画『言の葉の庭』と、keisukeさんの写真の影響だと思う。私の中で新宿御苑は、雨と強く結びついている。 鬱蒼とした森と、湿った大地。 雨は風景に陰を落とす。 ここは湿った空気がよく合う場所だ。 撮影地 新宿御苑 撮影機材 FUJIFILM X-T2(ボディ) FUJIFILM XF16-55mm F2.8(レンズ)
キリコラウンジから始まりメゾンエルメスで終わった銀座の建築めぐり。最後は番外編で有楽町のガード下を。メゾンエルメスの撮影を終えて有楽町駅に向かうと、線路の高架下に古い飲食店が並んでいるのを見つけた。この高架下は100年前からあるそうだ。東京は新旧のコントラストが強く、撮る者を飽きさせない。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8 撮影地 有楽町ガード下
今から18年前。私は東京に住んでいて、友人が住む下北沢によく遊びに行った。当時の私はとにかく洋楽が好きで、下北沢に来る度にディスクユニオンで中古のCDを漁っていた。友人は流行りの邦楽を聴くタイプで、家に行くとコンポから宇多田ヒカルやDragon Ashが流れていた。私は「これならBECKとBrandyのほうがいいでしょ」と通ぶっていたのだが、結局、記憶に深く染みついたのは『Automatic』と『I ♥ Hip Hop』だった。今でも友人のことを考えるとこの曲を思い出すし、この曲を聴くと友人と下北沢を思い出す。今回アップした写真は久しぶりに下北沢を訪れて撮ったもの。おかげで最近、この二曲が脳内で流れ続けている。音楽は感情と景色を強く結びつける。記憶のシナプスだ。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8 撮影地 下北沢(Googleマップ
新宿と京都で路地裏の魅力に取り憑かれた私は、名古屋の栄にも同じような雰囲気の路地裏がある事を思い出した。 撮影した場所は、栄の広小路通りから呉服通りと伊勢町通りに入った辺り。新宿や京都と違って、栄の路地裏はビルの合間に点在している。点在している分、新旧のコントラストがより強い。路地裏から一歩外に出ると、綺麗な商業ビルが並んでいる。この対比が面白い。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 23mm F1.4 撮影地 名古屋栄(Googleマップ)
路地に惹かれる。それも道幅が極端に狭く、飲食店が密集している繁華街の路地だ。 東京なら西新宿の思い出横丁や神楽坂の脇道。名古屋なら栄の呉服町通や伊勢町通を一本入った路地。車は通れないし民家はほとんどないので、路地ではなく路地裏や横丁と呼ぶほうがいいのかもしれない。 繁華街の路地裏は互いの距離が近い。人との距離も近いし、店との距離も近い。片側の店のカウンターから聞こえる笑い声が、向かいの店まで聞こえる。そんな距離だ。 私は店のカウンターで知らない人と話ができるタイプではないし、知り合いでも会って話をすのは疲れる。どちらかというと、人とは距離を置くタイプだ。 だから逆に、路地裏に惹かれるのかもしれない。人との距離が近いから、話をしなくても人を感じることができる。店との距離が近いから、入らなくても熱を感じることができる。 今回の写真は京都の先斗町で撮影したもの。四条大橋から鴨川を眺めると、飲食店
東京の汐留にあるイタリア街を訪れた。 街の規模は想像より小さかったが、石畳の道路やルネサンス様式のビルなど、随所にイタリアの空気を感じた。イタリアに行ったことはないのでなんとなくだが。 ここではCoCo壱番屋の外観もイタリア風。ちなみに私はココイチではロースカツカレーしか食べない。 消防署もイタリア風。 イタリア街は写真の背景にいい。可愛い彼女ができたら連れて来よう。そんな妄想も膨らむ場所だ。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2(ボディ) FUJIFILM XF 16-55mm F2.8(レンズ) NATIONAL GEOGRAPHIC(ショルダーバッグ) ARUNUVO(カメラストラップ) 撮影地 汐留イタリア街(Googleマップ)
タケルさんの写真を見て、神田神保町の古書店街を訪れた。光と影で切り取られたその写真に、感じるものがあったのだ。 神田神保町は130年の歴史を持つ古書の街。明治大学や日本大学の学生向けに法律書を集めたことがきっかけで、140以上の古書店が並ぶようになった(Wikipedia)。 特徴は専門性にある。演劇や洋書、写真集や古典など、一つのジャンルに特化した古書店が多い。そのせいか、集まる客も個性的だ。 靖国通りには古書店だけでなくアートギャラリーもある。 路地に入るとビルの壁面にも本が陳列されている。 最初の直感に間違いはなかった。 古書は時代を越え、時には海を越え、人の手を渡り歩いて今ここにある。古書はそれ自体でドラマを内包しているのだ。だから写真との相性がいい。 撮影カメラ FUJIFILM X100F アクセス 神保町(神田書店街)
YouTubeのオススメ動画をスクロールしていたら、『旅のロボから』という短編アニメが目に止まった。再生ボタンを押すと、「アニメーター見本市」という題字が流れて本編が始まる。10分ほどの短いアニメだが、これがすこぶる面白い。 作画は『君の名は。』のようなテイストで、柔らかい絵なのにメリハリがある。セリフはテンポが良く、あっという間にストーリーに引き込まれる。主人公の女性の声は色っぽいし、エッチなロボットという設定も上手い。これは貴重な新人作家を発見した。そう興奮したのだが、調べてみると新人ではなかった。 監督は『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や『君の名は。』で原画を担当した沖浦啓之さん。女性の声は林原めぐみさんで、ロボットの声は山寺宏一さん。スタッフはProduction I.Gのメンバーで、題字は宮崎駿さん。つまり、一流のキャストが関わったアニメだったのだ。 アニ
小説『グラビトン』を出版した。 4000文字程度の短い物語だが、伏線を随所に入れつつ科学と人間のドラマを凝縮させたので、十分楽しんでもらえるはずだ。読み終えた瞬間に希望を感じる、そんな読後感があると嬉しい。 こちらは紹介文。 ニュートンの法則に背いて軌道を外れた二つのカプセル。レトロウイルスに秘められた生命の暗号。重力子グラビトンの不思議な力。現在の科学で判明している事実をベースに、二つのカプセルと地球の運命を描いたSFショートストーリー。あなたは絶望の中に一筋の光を見る。 ブログで小説に近いものを書いたことはあったが、一つの作品として仕上げたのはこれが初めてだ。個人出版の電子書籍だが、この世に生まれてきたからには何かの「形」を残したかった。 是非読んでみて欲しい。 グラビトン 作者: 萩原涼介出版社/メーカー: 萩原涼介発売日: 2015/12/18メディア: Kindle版この商品を含
進化生物学者のロビン・ダンバーは、ことばの起源がサルの毛づくろいにあると主張する。 通常チンパンジーは50匹程度の群れで行動するが、50匹という数は毛づくろいでコミュニケーションがとれる上限数と一致する。チンパンジーは比較的安全なジャングルで暮らしていたが、人類の祖先は危険なサバンナに出ていったため群れの数を増やす必要があった。群れの数を増やすと毛づくろいによる肉体的な接触が困難になる。そこで必然的に言葉によるコミュニケーションが生まれた。 ダンバーは群れの数と大脳皮質の大きさに相関関係があることを突き止めた。脳における新皮質の割合から、安定した関係を維持できる個体数の上限を算出すると、チンパンジーが50匹、人間が150人になった。150という数字は平均であり、実際には100〜230の幅があるが、これが軍隊や企業で統率が取れる上限数と一致していたため、大きな反響を呼んだ。 私は4年前にTw
photo credit: SalFalko via photopin cc そうした彼の考え方を子どもの頃の私は尊敬していたが、その一方で「全力」と「最善」は異なるのではないかということも考え始めていた。たとえば、睡眠時間を削って目の前のことをこなし続けること、これは全力である。一方で長期にわたって睡眠時間を削り続けたせいで、集中力が失われたり健康を害したりしたために、トータルで失敗が増えてしまうのであれば「最善」ではない。〜 西内 啓『統計学が最強の学問である』 相手を説得する方法は大きく分けて二つある。魅惑するか理屈をこねるかだ。魅惑する場合は文章のレトリックを使って相手を気持ち良くさせる。理屈をこねる場合は数字のレトリックを使って物事を証明する。その証明に必要なのが統計学だ。 例えば、回帰分析でハードウェアの障害傾向を特定したり、テキストマイニングでFAQを作成したり、A/Bテスト
iTunesに登場した新作映画『マーヴェリックス/波に魅せられた男たち』を観た。この映画は、実在したサーファー:ジェイ・モリアリティの人生を描く伝記物語。ジェイと彼の師匠フロスティは家庭環境が複雑で、生い立ちを想像しながら観ていると目頭が熱くなってくる。 こちらは映画の冒頭シーン。 マーヴェリックス/波に魅せられた男たち - 予告編 - YouTube ジェイは8歳の頃、海で溺れた時にフロスティに命を救ってもらった。それを機にサーフィンに夢中になり、16歳でカリフォルニアのビッグウェーブ「マーヴェリックス」に挑む。冒頭の写真はその時のもの。このワイプアウトで一躍有名になったが、2001年、モルジブで素潜りの練習をしている最中に亡くなった。まだ22歳の若さだった。 こちらはジェイ本人の映像。 Jay Moriarity surfing in the Maldives - YouTube ジェ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く