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  • 新年のごあいさつ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    年もよろしくお願い申し上げます。 今年もよろしくね~ヾ(๑╹◡╹)ノ" 三つ目のLINEスタンプ、発売しました! store.line.me 水戸黄門(1978年) 東野英治郎 Amazon 水戸黄門(1960年) 月形龍之介 Amazon 徳川光圀―「黄門さま」で名高い水戸藩主 (日史リブレット人) 作者:鈴木 暎一 山川出版社 Amazon 水戸黄門漫遊記 (よみがえる講談の世界) 国書刊行会 Amazon 水戸黄門「漫遊」考 (講談社学術文庫) 作者:金文京 講談社 Amazon ◆北見花芽のほしい物リストです♪ いただいた商品のレビューはこちら♪ ◆拍手で応援していただけたら嬉しいです♪ (はてなIDをお持ちでない方でも押せますし、コメントもできます) ◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪ にほんブログ村 江戸時代ランキング

    新年のごあいさつ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    keystoneforest
    keystoneforest 2023/01/02
    あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします
  • [3]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 殊《こと》にハ、夜中に及びても、たとえ闇夜たりと言へども、藪の内明るき事、白昼の如く。 然《さ》れども、夜八ッ頃と思しき頃ハ、真の闇にて、一向に道も知れず。 稍《やや》一時《いつとき》程も経ちて、又明るき事、昼の如し。 然《さ》れば此の浄念、其の暗きを以て夜と知りつゝ、只一心に佛名を唱へて、斯《か》くの如く元の道へ出るたるハ、甚《はなは》だ訝《いぶか》しき事なりと思い、其の邊のと或《あ》る一家へ立ち寄り、右の始末一/\物語りけれバ、宿の主《あるじ》申す様《やう》、 「其れハ、此方《こなた》ハ、命を拾へ給ふ物なり。 昔より此の藪へ入りし者、再び生きて返りし者も無く、又ゑ

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    keystoneforest
    keystoneforest 2022/12/25
    黄門様のご威光で竹藪を切ってしまえば?
  • [2]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 其の事の元を尋ぬるに、古《いにしへ》、鎌倉天下の時分に諸國行脚《しょこくあんぎや》の僧に釈《しやく》の浄念《じやうねん》と言ふ者有り。 此の者、元来、大和の國、添《そう》の上郡《かみこおり》春日《かすが》の里の生まれにて、幼《いとけな》きより佛道に心ざし、十八才の時剃髪して、諸国の霊場を巡礼し、三十一才の時、此の八幡《やはた》に来たり。 八幡宮《はちまんぐう》を伏し拝ミ、其の頃ハ一向《いつかう》道も無く、彼方此方《あなたこなた》と竹藪の間を通り抜《ぬ》け、鉦《かね》打ち鳴らしけるに、僅《わづ》かに半道《はんみち》ばかりの竹藪の内を、日数十五日の間、経巡《へめぐ》り歩き

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    keystoneforest
    keystoneforest 2022/12/25
    どこか異世界に迷い込んでいたのか、歩き続けていたつもりがただ寝ていただけなのか、、、
  • [11完]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は女の墓に引きずり込まれて、、、~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 始めハ君が心ざし浅からざる故にこそ、我が身を任せて、暮に行《ゆ》き、朝《あした》に帰り、何時迄草《いつまでぐさ》[植物のキヅタのこと。「何時迄も」という言葉を導くために使われている]の何時迄も絶えせじとこそ契りけるを、卿公《きやうのきミ》とかや情け無き隔《へだ》ての禍《わざハひ》して、君が心を余所にせしことよ。 今、幸《さいわ》ひに逢ひ参らせしこそ嬉しけれ。 此方《こなた》へ入り給へ」 とて、荻原《おぎハら》が手を取り、門より奥に連れて行《ゆ》く。 召し連れたる荻原が男《おとこ》ハ肝を消し、恐れて逃げたり。 家に帰りて人/\に告げゝれば、人皆驚き、行きて見るに、荻原は既に女の墓《はか》に引き込まれ、白骨《はくこつ》打ち重

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    keystoneforest 2022/12/04
    怪談だと思っていましたが、ラブストーリーだったのかもしれませんね。幽霊に愛された荻原、その愛を疑いさえしなければ、幸せの絶頂で死ねたのかも?
  • [10]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~二度と女は荻原の家に来ませんでした、、、が~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 急ぎ行きて、頼ミ参らせよ」 と言ふ。 荻原、彼処《かしこ》に詣でゝ、對面《たいめん》を遂げしに、卿公《きやうのきミ》仰せける様《やう》、 「汝ハ、化け物ゝ氣に精血《せいけつ》を耗散《がうさん》し、神魂《しんこん》を昏惑《こんわく》せり。 今十日を過ぎなバ、命ハ有るまじき也」 と宣《のたま》ふに、荻原有りの儘《まゝ》に語る。 卿公《きやうのきミ》、則《すなハ》ち符《ふ》を書きて与へ、門《かど》に押させらる。 其れより女、二度《ふたたび》来たらず。 五十日バかりの後に、或る日、荻原、東寺に行《ゆ》きて、卿公《きやうのきミ》に礼拝して、酒に酔《ゑ》ひて帰る。 流石《さすが》に彼の女の面影恋しくや有りけん、万寿寺の門前近く立ち寄

    [10]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~二度と女は荻原の家に来ませんでした、、、が~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    keystoneforest 2022/12/04
    自分の正体を隠して付き合っていたのですから、それがバレて心変わりされてしまうのは、仕方ないことだと思いますが、、、そんな理屈は通らないんでしょうね😅
  • [9]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原が万寿寺で見たものは?~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 日も暮れ方に万寿寺《まんじゆじ》に入りて暫《しばら》く休みつゝ、浴室《よくしつ》《ふろや》の後ろを北に行きて見れバ、物古《ものふ》りたる魂屋《たまヤ》有り。 差し寄りて見れバ、棺《くハん》の表《おもて》に、 「二階堂左衛門尉政宣《にかいどうさゑもんのじようまさのぶ》が息女《そくぢよ》弥子《いやこ》吟松院冷月禅定尼《ぎんセうゐんれいげつゼんでうに》」 と有り。 傍《かたハ》らに古き伽婢子《とぎぼうこ》有り。 後ろに「浅茅《あさぢ》」と言ふ名を書きたり。 棺の前に牡丹花《ぼたんくハ》の燈籠《とうろう》の古きを掛けたり。 「疑ひも無く是ぞ」 と思ふに、身の毛 弥立《よだ》ちて恐ろしく、跡を見返らず、寺を走り出て帰り、此の日頃

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    keystoneforest 2022/12/04
    だんだん恐ろしくなってきました。いよいよ何かが起こりそうです、、、
  • [8]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~翁の話を聞いて荻原は恐ろしくなりました~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 今、汝《なんぢ》ハ、幽陰氣《ゆういんき》の霊と同じく座して、是を知らず。 穢《けが》れて邪まなる妖魅《ばけもの》と共に寝《ね》て、悟《さと》らず。 忽《たちま》ちに真精《しんセい》の元気《げんき》を耗《へ》らし盡しくして、性分《せいぶん》を奪《うバ》ハれ、禍《わざハひ》来たり、病《やまひ》出侍らバ、薬石《やくせき》鍼灸《しんきう》の及ぶ所に非ず。 傳尸癆瘵《でんしろうさい》の悪証《あくしやう》を受け、まだ萌え出る若草の年を老《を》い先長く待たずして、俄《にハ》かに黄泉《よみぢ》の客《きやく》となり、苺《こけ》の下に埋もれなん。 諒《まこと》に悲しき事ならずや」 と言ふに、荻原初めて驚き、恐ろしく思ふ心付きて、有りの儘《ま

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    keystoneforest 2022/12/04
    化かされていたことにすぐに気付けて良かったです、、、でも、このまま簡単には終わらないですよね?
  • [7]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は白骨と語らっていたのでした~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 壁《かべ》の隙間《すきま》より覗《のぞ》きて見れば、一具《いちぐ》の白骨《はつこつ》と荻原と、灯火《ともしび》の下《もと》に差し向かひて座したり。 荻原物言へば、彼の白骨《はつこつ》、手足動き、髑髏《しやれかうべ》頷《うなづ》きて、口と思しき所より、聲響き出て、物語りす。 翁大いに驚きて、夜の明くるを待ち兼ねて、荻原を呼び寄せ、 「此の程、夜毎に客人《きやくじん》有りと聞こゆ、誰人《たれびと》ぞ」 と言ふに、更に隠して語らず。 翁の言ふ様《やう》、 「荻原ハ必ず禍《わざハひ》有るべし。 何をか包むべき。 今夜、壁より覗き見けれバ、かう/\侍り。 凡《をよ》そ人として命 生《い》きたる間ハ、陽分《やうぶん》至りて、盛《さか

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    keystoneforest 2022/11/27
    白骨でしたか、、、これは闇が深そうですね。
  • [6]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原の家から毎晩若い女の声がする~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 名乗るに付けてハ、恥づかしくも悲しくも侍る也」 語りける言葉優しく、物腰 清《さや》かに、愛敬《あいぎやう》有り。 既に横雲棚引きて、月、山の端《は》に傾《かたぶ》き、灯火《ともしび》白《しろ》う微《かす》かに残りければ、名残《なごり》尽きせず起き別れて帰りぬ。 其れよりして、日、暮《く》るれバ来たり、明け方にハ帰り、夜毎《よごと》に通ひ来る事、更に其の約束を違《たが》えず。 荻原《おひハら》ハ心惑ひて、何はの事も思ひ分けず、只、此の女の理無《わりな》く思ひ交して、 「契りハ千世《ちよ》も変ハらじ」 と通ひ来る嬉しさに、昼《ひる》と雖《いへど》も又、異人《ことひと》に逢ふ事無し。 廿日《はつか》余りに及びたり。 隣《とな

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    keystoneforest 2022/11/27
    タヌキかキツネに騙されてる程度なら良いのですが、、、
  • [5]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は美女と契りを交わしたのでした~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 女、取り敢《あ》へず、 「夕《ゆふ》な/\ 待つとし言ハゞ 来ざらめや 託《かこ》ち顔なる 兼ね言はなぞ」 と返しすれバ、荻原、愈《いよ》/\嬉しくて、互ひに解くる下紐《したひも》の、結ぶ契りや新枕、交わす心も隔て無き、睦言《むつごと》ハまだ尽き無くに、早や明け方にぞなりにける。 荻原、 「其の住み給ふ所ハ何処《いづく》ぞ。 木の丸殿にハ有らねど、名乗らせ給へ」 と言ふ。 女、聞きて。 「自《ミづか》らハ、藤氏《ふぢうぢ》の末、二階堂政行《にかいだうまさゆき》の後也。 其の頃ハ、時めきし世も有りて、家栄え侍りしに、時世《じせい》移りて、有るか無きかの風情にて、微《かす》かに住み侍り。 父ハ政宣《まさのぶ》、京都に打ち死に

    [5]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は美女と契りを交わしたのでした~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    keystoneforest 2022/11/27
    これは、、、ちょっと訳ありの展開になってきましたね。大丈夫ですか?
  • [4]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は美女をお持ち帰りするのでした~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 荻原、やをら進みて言ふ様《やう》、 「君帰るさの道の遠きにハ、夜深くして、便無《びんな》う侍り。 某《それがし》の住む所ハ、塵塚《ちりづか》高く積もりて、見苦しげなる荒《あば》ら屋なれど、便《たよ》りに付けて明かし給ハゞ、宿貸し参らせむ」 戯《たハぶ》るれバ、女、打ち笑ミて、 「窓漏る月を一人詠めて明くる侘《わび》しさを、嬉しくもの給ふ者かな。 情けに弱るハ人の心ぞかし」 とて、立ち戻りければ、荻原喜びて、女と手を取り組ミつゝ、家に帰り、酒取り出し、女の童に酌《しやく》を取らせ、少し打ち呑《の》み、傾《かたぶ》く月に理無《わりな》き言の葉を聞くにぞ、「今日を限りの命ともがな」と、兼ての後ぞ思ハるゝ。 荻原、 「また後の 

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    keystoneforest 2022/11/27
    こんなに調子良く話が進んで良いんでしょうか?
  • [3]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は美女に心を奪われたのでした~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 芙蓉《ふよう》の眥《まなじり》、鮮やかに、楊柳《やうりう》の姿、嫋《たを》やか也。 桂《かつら》の眉墨《まゆずミ》、緑の髪、言ふばかり無く艶《あで》やかなり。 荻原、月の下《もと》に是《これ》を見て、 「是ハそも、天津少女《あまつをとめ》の天下《あまくだ》りて、人間に遊ぶにや、龍の宮の乚姫《をとひめ》の渡津海《わだつうミ》より出て、慰《なぐさ》むにや、誠に人の種《たね》ならず」 と覚えて、魂飛び、心浮かれ、自ら抑《おさ》へ留《とゞ》むる思ひ無く、愛《め》で惑《まど》ひつゝ、後ろに従ひて行《ゆ》く。 前《さき》になり、後《あと》になり、艶《なま》めきけるに、一町《いつちやう》バかり西の方にて、彼の女、後ろに返り見て、少し笑

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    keystoneforest 2022/11/27
    急展開ですね、、、
  • [2]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~夜中に牡丹の灯籠を持たせた美女が~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 「聖霊《しやうりう》祭りの営みも、今年ハ取り分き此のさへ亡き名の数に入りける事よ」 と経読ミ、回向して、終《つゐ》に出ても遊バず、友達の誘ひ来れども、心 只《たゞ》浮き立ゝず、門《かど》に佇《たゝず》ミ立ちて、浮かれ居《お》るより外ハ無し。 「如何なれば 立ちも離れず 面影の 身に添ひながら 悲しかるらむ」 と打ち詠《なが》め、涙を押し拭《ぬぐ》ふ。 十五日の夜、いたく更けて、遊び歩《あり》く人も稀《まれ》になり、物音も静かなりけるに、一人の美人、其の年、廿《はたち》バかりと見ゆるが、十四五ばかりの女の童《わらハ》に美しき牡丹花《ぼたんくハ》の灯籠《とうろう》持たせ。さしも緩やかに打ち過ぐる。 【現代語訳】 「精霊祭り

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    keystoneforest 2022/11/21
    静かに物語の幕が開き始めた感じですね、、、
  • [1]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~お盆には灯籠に装飾をして飾ります~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    それでは、今回から、『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」を読み始めたいと思います。 この作品が、日で最初に紹介された「牡丹灯籠」のお話です[元は中国明時代の怪異小説『剪灯新話《せんとうしんわ》』の「牡丹灯記《ぼたんとうき》」]。 『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 「牡丹灯籠《ぼたんのとうろう》」 年毎《としごと》の七月十五日より、廿四日までハ、聖霊《しやうりやう》の棚を飾り、家/\、是を祭る。 又、色/\の灯籠《とうろう》を作りて、或《ある》ひハ祭りの棚に灯し、或ひハ町家《まちや》の軒に灯し、又、聖灵《しやうれう》の塚《つか》に送りて、石塔《セきとう》の前に灯す。 其の灯籠《とうろう》の飾り物、或ひハ花鳥

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    keystoneforest 2022/11/20
    牡丹灯籠、、、タイトルはよく知っているのに、怪談というだけで内容はほとんど知りません。この先どう展開していくのでしょう。楽しみです。
  • ⑥『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    続きです、鹿之助の三回忌を終えると、佐左衛門は高野山を下ります。 下の方に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 明け暮れ念仏 怠《をこた》らず、三囬忌《さんくわいき》の吊《とぶら》ひして、夫《そ》れより高野山を立ち出で、何処《いずく》とも無く惑ひ歩《あり》き、遙《はる》かに年隔《としへだ》て、近江の国 信楽《しがらき》と云ふ所、村にても何がしと見えし家に宿借りしが、亭主は六十に近き男、所柄とて、花色小紋の袷《あはせ》、同じ小紋の丸頭巾《まるづきん》、確か袷の切れと札《ふだ》付けぬばかり、口には言はねど可笑《おか》し。 納戸《なんど》の方に息子と見えて、十二三なる少人、机《つくえ》に掛ゝりて手習ひするに、其の手跡《しゅせき》の美しさ、「

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    keystoneforest 2022/03/21
    昔から嬉しいときはよだれ垂らしてたんですね。いつ頃からこの表現が生まれたんでしょう(^^;
  • 鶴字法度!その時、井原西鶴は? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    今回も小ネタをヾ(๑╹◡╹)ノ" 徳川綱吉といえば天下の悪法(最近は評価が変わってきています)の生類憐みの令を出したことで有名ですが、綱吉の悪法には鶴字法度《かくじはっと》というものもあります。 鶴字法度とは、貞享五(一六八八)年に出された、綱吉が娘の鶴姫を溺愛するあまり、庶民が名前に「鶴」の字を使う事を禁じた法令です。 このブログによく登場する浮世草子作家井原西鶴は綱吉と同時代の人です。 はい、思いっきり名前に「鶴」を使ってしまっています。 さて、鶴字法度が出されてしまい、西鶴はどうしたでしょうか? シンキングタイム!!! 正解は、どん! 新可笑記 5巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション 『新可笑記』[元祿元(一六八八)年刊]より 「西鵬《さいほう》」に改名したでしたヾ(๑╹◡╹)ノ" ただ、元禄五(一六九二)年刊の『世間胸算用』では、名前がもう西鶴に戻っているので、鶴字

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    keystoneforest 2022/03/05
    鶴字法度。綱吉はそんな悪法も出してたんですね。わたし「山猫」に「猫」の字を使うなって言われたら、、、、今の時代なら、(=^・^=) とか =^_^= とかで誤魔化せるんですが、、、
  • ろくろ首の子どもの新春の遊びヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    そういえば、今年は正月らしい記事を書かなかったなと思いまして、今回は今更ながら新春っぽいのをヾ(๑╹◡╹)ノ" 以前、豆腐小僧大集合の記事で紹介した、『化物年中行状記』(十返舎一九作画、寛政八[1796]年刊、黄表紙)の豆腐小僧の類似妖怪が登場するページをヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 年中行状記 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 轆轤首《ろくろくび》の子供は、小さい時より人間の子が凧を揚げる如く、己《うぬ》が首を段/\伸ばし習ふ事有り。 女の子供ハ手毬《てまり》の代わりに火の玉を突いて遊ぶ。 皆、春先の子供の遊びなり。 「姉《あね》さん、俺等《おいら》もあんなに首が伸ばしたい」 「まだ手前《てめへ》達やァ小さ

    ろくろ首の子どもの新春の遊びヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    keystoneforest 2022/02/13
    ろくろ首の子どもの凧揚げ、これは楽しそう。でも、、、楽しいのは、高く揚がった首の方なのか、自分の首の凧揚げをする胴体の方なのか、どっちかな、、、
  • 湯島天神② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    はい、『金草鞋』湯島天神の続きですヾ(๑╹◡╹)ノ" 【左右ページ全体】 【左ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 ※落書きが酷かったので、可能な限り修正しています。 【原文】 千久羅 「見なさろ/\、向かふから出来たァ、御御《おごう》か童《わらし》か御洒落《おしやらく》さあでもなかんべい。 女だァか、男だァか、分から無い者《もん》が、出来たァ。 何《あん》だんべい、儂《わし》、聞いて見るべいか。 モイ/\、ちくと物さあ問ひますべい。 童《わらし》ハ、男だァか、女だァか、何《あん》で御座りヤす。 何《あに》、陰間《かげま》だァ。 陰間たァ、何《あん》の事《こん》だんべい。 放題《ほうだい

    湯島天神② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    keystoneforest 2022/01/16
    名前まで残ってるなんて、生々しいですね。
  • 神田明神宮① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    一行は神田明神に参詣します。 今回は右ページの文章を中心に解説します。 【左右ページ全体】 【右ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 桜田御門より入りて、和田倉御門《わだぐらごもん》を出、常盤橋御門《ときハばしごもん》を町筋《ほんてうすじ》へ出て、十軒店《じつけんだな》より通筋《とをりすじ》を真つ直ぐに、筋違《すじかい》の昌平橋《せいへいばし》を渡り、神田の明神《みやうじん》へ参詣する。 拝殿に宮子《みやづこ》が水洟《みづばな》を垂らし居たるを見て、 狂「水洟《ミづつぱな》 神田《かんだ》[「擤《か》んだ」と掛ける]の宮は お捻《ひね》りの 紙さあでかく 溜《た》まるべいから」 案内 「もし、其処《そこ》へお屋敷の女中たちが来た。 見なせ

    神田明神宮① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    keystoneforest 2021/12/18
    古地図を見るのは楽しいです。地図のデータがデジタルコレクションで手軽に見られるのも良いですね! https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1286255
  • あとがき『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』)[完] - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 稲生平太郎《いのうへいたろう》ハ、藝州《げいしう》の人にて、其の年十六歳、妖怪の為に悩まさるゝ事、三十日。 然れども、怡然《いぜん》として抱かず、怪異 竟《つひ》に退くに至る。 所謂《いわゆる》、勇悍《ゆうかん》の士也と。 吾が養寿大夫人は、安藝少将吉良朝臣の女也。 寛政年間、平太郎、江府に至る。 夫人召して、其の怪異の終始を問ふ。 平太郎、時に六十餘歳、後にその始末を記し、その形状を圖に表して夫人に呈す。 然れども、藝矦《げいこう》深く此の事の世に聞こえん事を悪《にく》む故を以《も》て、秘して出さず。 発端に西州と云はるも又、此の故 歟《か》。 今、茲《ここ》に文化六 己巳《つちのとみ》六月、故《ゆえ》有りて其の

    あとがき『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』)[完] - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    keystoneforest 2021/11/27
    隠そうとすることでかえって広く知られてしまうようになる、、、たぶんそういうことはよくあるんだと思いますよ。 ここだけの話ですが!