人員削減も含む大リストラを敢行したコストカッター、いち早く新興国市場に舵を切ったストラテジスト、そして電気自動車を中核に自動車と社会の未来の姿をデザインするビジョナリー経営者――。いまや日本を代表する経営者となった日産自動車のカルロス・ゴーン代表取締役会長兼社長兼CEOは多様な顔を持つ。 ゴーン氏自身は自分をどのような言葉で表現するのか。日経情報ストラテジー2012年4月号のインタビューで、日産・ルノーが成長した理由についてゴーン氏はこのように語っている。 「社員のモチベーションを高めるために何をすべきか。これを考え、実践していることだと思います」。純利益(2012年3月期)で国内勢トップを見込む日産自動車。ルノー連合とのアライアンスも軌道に乗り、年間販売台数は802万台に達している。自動車メーカーが成功するうえでは強い組織と強いブランド、そしてはっきりとした目的意識が欠かせない。その成功
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