日本国内のIT業界、特に受託開発にたずさわるSIerは、NTTデータや野村総合研究所などに代表される大手企業を頂点にしたピラミッド構造を持つという点で、大手建設会社を頂点とするピラミッド構造の建設業界との類似点がよく指摘されます。「ITゼネコン」という言葉が使われることもありますよね。 このIT業界と建設業界の比較を興味深いグラフで見せてくれたのが、ブログ「タイム・コンサルタントの日誌から」にポストされたエントリ「「ITって、何?」 第16問 ITビジネスの成長のパターンってどうなっているの?(2/2)」です。IT業界の現状を独自の視点で解説してくれていますので、その内容を紹介しましょう。 IT業界はまだ弱肉強食型ではない エントリでは企業を個体として生態学的な視点から考察しています。「生態学の教えるところによれば、競争と協調の下での種の個体数分布には、三種類の原型的パターンがあるとされて