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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (31)

  • 石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」 - 深町秋生の序二段日記

    とある仕事で、話題の人物・石原都知事のを読み返していた。 石原慎太郎の小説は、肌にあうものが少なく、代表作のひとつ「太陽の季節」も、「どうです! 若者らしいでしょう!」という押しつけがましさが嫌だった。 もっとも昔の青春小説なのだから、そう感じるのもしょうがないけれど、「太陽の季節」に限らず、まず既成モラルへの挑戦というテーマうんぬんの前に、ヨット、ボクシング、モーターボート、ナイトクラブ、親分の息子とつるんで豪遊とか、体育会系で友人自慢な感じが鼻持ちならず、なにかといえば金持ち大学生であったりとか、職業が医者という設定なども気にわなかった。「ヨットなんか知らねえよ、タコ!」というか。 もうひとつの代表作・長編「化石の森」にしても、長すぎて読めなかったが、とにかくドストエフスキーがやりたかったんだろうなあと思った覚えがある。 そんなわけで合わない作品が多いけれど、数年に一度は読み返して

    石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」 - 深町秋生の序二段日記
    kiku-chan
    kiku-chan 2010/12/14
    「嫌悪」というとなんとなく露悪的でかっこよく見えるけれど、要するに「不快感至上主義」なんだろうなあ。世の中総じて不寛容だし、そりゃ大衆の人気も出るのかなあ/おいらも、なんとなく支持していた時期があった
  • コミックストリート更新。いましろたかしについて - 深町秋生の序二段日記

    kiku-chan
    kiku-chan 2010/09/28
    はてな界隈の非モテ議論でなぜ、初期のいましろ作品が取り上げられないのか不思議。 トコトコ節は今絶版なんだよなあ、あれが最高なんだけど。
  • 相撲部屋経営ゲーム「スモつく」 - 深町秋生の序二段日記

    さて選挙報道に埋没した感のある相撲だが、ここ最近はずっと興奮させられた。今までよくわからなかった相撲界の内部も、だいぶ明らかになってきたというか。相撲についてあれこれ考えていた。 今回の名古屋場所には新弟子がひとりしか来なかったようだが、若者の目をもっと意識して、ゲーム界に進出するのはどうだろうか、などと。「サカつく」があるなら「スモつく」があってもいいのではと。サッカークラブではなく、相撲部屋経営シュミレーションゲームだ。ぐっとリアリティのある世界を構築したいところ。 部屋の弟子たちがどんどん関取になって出世していけば、部屋も潤うというシステムだが、たくさんの罠が待ち受けている。お小遣いをたんまりくれるタニマチの実業家はじつはヤクザだった、というのはまだ序の口。増長しきった弟子に部屋のなかをしっちゃかめっちゃかにかき回されることもある。ちなみにそんなワンパクの弟子に相撲道のなんたるかを教

    相撲部屋経営ゲーム「スモつく」 - 深町秋生の序二段日記
    kiku-chan
    kiku-chan 2010/07/12
    続編では、ちゃんこダイニングの経営に挑戦したり、ダブル不倫してみたり、カリスマ整体師が登場したりするんですね!
  • 一億総ヤクザ - 深町秋生の序二段日記

    うつくづくなんというかアナーキストでノーフューチャーな気分だ。安全ピンをシャツや耳にいっぱい刺して、発煙筒をもくもくと焚きながら街を練り歩きたい。アンチクライスト。ロンドンコーリング。女王陛下。 朝青龍の引退に続き、スノボ選手の服装問題(べつに問題でもなんでもないことを、さも問題であるかのように扱う世の中がすくいがたい病気だと思う)などを見ると、怒る前におそろしくなってくる。 この恐怖感はべつに今に始まったことじゃなく、成人式に参加した数万人のうちに含まれるごくごくわずかなお調子者のために社会面を数段ぶち抜きで報じた新聞(私の故郷の地元紙は社会面の3分の2ぐらい使って、酔っぱらってガラスを割ったバカに筆誅をくわえていた。社説もばっちり説教モード。新成人を祝福するどころか、みんな憎悪しているのがよくわかった)や、豊田商事会長刺殺事件やロス疑惑や松サリン事件を経てもまるで変わることのないメ

    一億総ヤクザ - 深町秋生の序二段日記
    kiku-chan
    kiku-chan 2010/02/15
    考えたらロックミュージシャンも綺麗事しか言わないしな。だれか紅白のNHKホールで生肉投げないかな
  • ショッピングセンターの衰退と変化 - 深町秋生の序二段日記

    http://nicovip2ch.blog44.fc2.com/blog-entry-1268.html(ジャパネットのいつもの人が子供誘拐するとどうなるの? ニコニコVIP2ch) ははは。「脅迫状は、今朝の新聞折込でご覧ください!」か。腹かかえてしまったこのネタ話。 さてそんなジャパネットたかたの業績はこの不況下でも右肩上がりだという。そういえばテレビのCMもやたらと通販の類が多くなった。 http://newsweekjapan.jp/column/machiyama/2010/01/post-104.php(ポンティアック、タワレコ、MDディスク......2000年代に消えたもの やじうまUSAウォッチ ニューズウィーク日版) 町山さんのコラムでびっくりしたのは、CDチェーンだけでなくDVDレンタルのショップまで、オンライン配信や宅配型レンタルに押されてどんどん閉店していると

    ショッピングセンターの衰退と変化 - 深町秋生の序二段日記
  • アディダス、皇居を焼き払う - 深町秋生の序二段日記

    表現者として、日人として、やっぱりそりゃ許されるならチャレンジしたいのはやんごとなきお方方面のお話なのだが、深沢七郎の事件などもあって、なにかと難しい……。 というふうに煩悶していたらなんとアディダスとスターウォーズがやってくれた。腰が抜けるほどびっくりしたよ。 http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/20091221(デススター・ストライクス・エンペラー!?ゾンビ、カンフー、ロックンロール) 詳しくはこちら。「アディダスがあなたの街にやってくる」というキャンペーン。なんとスターウォーズとのコラボという意欲的なもの。「ダースベイダーがあなたの街をストライク!」というスポーツ用品メーカーらしいなかなか刺激的な作りになっている。 が、さすがダースベイダーというべきか。「この世にエンペラーは二人もいらぬ!」という意志の表れか、皇居をもろにデススターのビーム砲

    アディダス、皇居を焼き払う - 深町秋生の序二段日記
    kiku-chan
    kiku-chan 2009/12/22
    KORNの2ndは最高
  • キャバクラ労組。応援はするけれど……。 - 深町秋生の序二段日記

    うん、応援するぞ! http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120101000952.html(キャバクラ嬢が労組結成へ 年内にも東京で準備委 - 47news) キャバ嬢が労組を結成するという。まあ売掛金を回収できずに客の飲み代をひっかぶったり、きついノルマがあったりと、不安定きわまりない職業であることを考えれば、大いに団結してがんばっていただきたいと、心のなかの赤旗が翻っているわけなのだが……。 http://b.hatena.ne.jp/entry/www.47news.jp/CN/200912/CN2009120101000952.html ブクマも伸び盛りだ。 だけど残念ながら私は口先だけなのかもしれない。応援はすれど、金はださないというか。風俗にはよく行ったけれど、自分の金でキャバに行ったことは1度もないからだ。会社のつきあいとか、接待で何度か

    キャバクラ労組。応援はするけれど……。 - 深町秋生の序二段日記
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    kiku-chan 2009/12/03
    キャバ嬢さんたちは、需要に応えているだけ(メイン客層が喜ぶようにしているだけ)なので、id:FUKAMACHIさんはそのメイン客層の人たちとの文化の断絶について語りたいのだろうけど、キャバ嬢を叩いているようにも読める
  • コンビニ。バブル後の夢を食らって - 深町秋生の序二段日記

    たとえば私の故郷の近くに米沢市という町があるのだが、たいそうでっかい流通団地があり、それこそちょっと前まではたくさんの派遣労働者を抱えて半導体やらテレビの部品やらを作って羽振りがよかったのだけれど、金融バブルが弾けて輸出産業がぽしゃってからはどこも虫の息であってハローワークはぎゅうぎゅう状態。 工場近辺にあるコンビニも、今まで派遣のあんちゃんが、弁当やらチュウハイやらをどかどか買いこんでくれたのだが、こんな状況であるために同様に虫の息……という噂を耳にしていた。まあどこの地方でも転がっている話である。 車を脚のように使う田舎にあってはこの厳しい時代、定価で売りつけるコンビニなんて利用する人は減る一方で、この辺鄙な田舎である南陽市にすらイオン系の24時間スーパーができたこともあり、コンビニ討ち死にの風景がそこかしこで見られるわけだが、これもよく聞く話である。潰れたコンビニの建物に千円床屋や中

    コンビニ。バブル後の夢を食らって - 深町秋生の序二段日記
  • カナザワ映画祭と幸福の科学の啓蒙映画 - 深町秋生の序二段日記

    この世で正しいのは共産主義だけや! という、青木雄二の叫びがずっと耳にこだましていた。カナザワ映画祭で幸福の科学の啓蒙映画「ノストラダムス 戦慄の啓示」を見ていたときに。「こんな映画見るよりドストエフスキー読まんかい! 唯物論や!」という感じ。いやまあそんぐらいぐだぐだで差別的で空疎な説教が続くつらい時間であった。 ちなみにカナザワ映画祭は毎年、エクストリーム&ハードコアな映画を上映することで知られている。 http://www.eiganokai.com/event/filmfes2009/intro.html(カナザワ映画祭2009 新世界秩序サバイバルガイド|かなざわ映画の会) 「ノストラダムス 戦慄の啓示」の前にやっていたのが、これとはまったく正反対に「宗教から目ざめよ」とアジる「ツァイトガイスト」という啓蒙映画なのだが、テンポよくリズミカルに9・11陰謀論を(ツインタワーは政府に

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    kiku-chan 2009/09/24
  • 夜のワーグナーと解放歌集 - 深町秋生の序二段日記

    特殊マンガ大統領こと根敬氏らによる幻の名盤解放同盟のアルバムをよく聴いている。ホント、クセになるというかヘビーチューン状態だ。 あやしい歌謡曲満載の名盤だらけのシリーズだが、すでに廃盤になったやつも多く、なかには2万以上の値がついていて、なかなかコンプリートできないでいるが、ふとyoutubeを漁ったらけっこうアップされていた。これはうれしい。 基的には陽の目を見なかった歌謡曲を集めたものだが、あまりにあんまりな個性と、ひとたび曲が流れれば部屋の空間をぐにゃりと歪めかねない音楽の凄味を凝縮した一種の兵器である。未聴のものも何曲かあったのでyoutubeさまさまだ。 町を歩いていると、それこそ東京なんかではありとあらゆるところで音楽が鳴り響いているが、まあたいていは右から左へと通過していく薄味な曲がほとんどのなかで、解放歌集はスピーカーからにゅっと腕が伸びてきては、聴く者の耳をつかんで、

    夜のワーグナーと解放歌集 - 深町秋生の序二段日記
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    kiku-chan 2009/09/05
    いったいどんなテンションでレコーディングしていたのかと。。。
  • 奏でられない演奏 - 深町秋生の序二段日記

    昨日、スペースシャワーTVにチャンネルを合わせたら、「え? キャロル・キング?」と勘違いさせるくらいに叙情的な歌声とオルガンが聞こえてきた。 http://www.youtube.com/watch?v=gqZ_15A6G8E(DIANE BIRCH - NOTHING BUT A MIRACLE) 直接貼りつけられない仕様になっているので、リンクから飛んでいただきたい。70年代っぽいサウンドもなかなかぐっとくる。今年デビューしたダイアン・バーチである。いろいろ漁るとテレビショーでのライブ映像もあった。 「お、ちゃんと演奏してる」とちょっとぎょっとしてしまった。コーラスは脇にいるギターとベースのあんちゃんが担当している。 楽器を持ったやつが演奏するのは当たり前のようでいて当たり前ではない。テレビ音楽番組で流れるのはたいていオケであり、楽器を持ったやつの音が聴こえてくることはない。たまにど

    奏でられない演奏 - 深町秋生の序二段日記
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    kiku-chan 2009/08/27
    そういえばマーシーは、ほうきの柄に空のワンカップ当ててスライドの当て振りしてましたな
  • TBSの自己実現。(相手を殺して)明日にきらめけ。 - 深町秋生の序二段日記

    先日のTBS「K−1MAX」を見て、たぶん来年あたりから一気に興業がやばくなるだろうなと思った。今日はスポーツとテレビについて。 中量級選手による立ち技格闘技のイベントだが、それを魔裟斗ひとりがひたすら支えてきたのだと改めて実感させられる。それにしても川尻との対決は、試合内容こそはひどいものだったけれど(水に飛びこんだ牛をワニがらうようなものだった)観客の興奮はケタ違いだった。魔裟斗といういかにもな名前にあのホストっぽいマスクということで、敬遠する人も少なくないが、練習魔と強心臓で頑固な格闘技ファンをも唸らせていた。 しかし興業自体はつまるところひたすら魔裟斗頼りで、興奮がケタ違いだったということは、それ以外はさしてエキサイティングしていなかったという証拠でもあった。そのあたりは当然、K−1側も意識していたようで、TBS系総合格闘技の英雄である山KIDを拝借してきたが、その結果、韓国

    TBSの自己実現。(相手を殺して)明日にきらめけ。 - 深町秋生の序二段日記
  • 日本家族の崩壊モデル。ザ・ノンフィクション「漂流家族」 - 深町秋生の序二段日記

    これはやばいなあ。現代日の家族の闇を描いた衝撃作だろう。フジテレビがひっそり流すザ・ノンフィクション「漂流家族 竹下家の9年間」である。 いろんなところで反響があるようで、id:tada-woさんから録画DVDを借りて見たのだが、絶句してしまった。彼のブログから引用する。非常にうまくまとまっている。 http://d.hatena.ne.jp/tada-wo/20090616/1245138703(因果鉄道999・埼玉-北海道(前編) - アマルフィ 日和) 埼玉県に住む竹下一家。家族構成は父母と6人姉妹(全員、女の子)の8人家族。彼らは心機一転として、北海道の浜頓別(はまとんべつ)という田舎町で行われる、街の活性化を目的とした州からの移住計画に参加(いわゆる田舎で暮らそう、というやつ)。この計画は、移住して三年の間に、浜頓別に家を建てて定住することが条件で、その間の住居は地元の自治体

    日本家族の崩壊モデル。ザ・ノンフィクション「漂流家族」 - 深町秋生の序二段日記
  • 深町秋生の序二段日記

    この恐慌下で一層歯止めがきかなくなるのは「若者離れ」であろう。うむ。 いやなんの話かといえばあれだ。これまでだって「若者の○○離れ」はうんざりするほど経済誌や新聞でも伝えられてきた。車、家庭用ゲーム機、ブランド品。活字。外。その他いろいろ。 しかし若者の悲惨な窮状や、シビアな金銭感覚を考えれば、高価な奢侈品や豪快なエンジン音を轟かせるスポーツカーになんか金をださなくなるのは当然だろうが、今回話したいのは「若者が商品から離れる」のではなくて、その逆である。「商品が若者から離れる」時代が格的に到来しそうだなあと思ったのだった。もう昔からそういう傾向が続いていたとは思うけれど、けっこうあからさまにそれが表れる時代になるのではないかと。 先日、なにかの雑誌で、「コンビニ第三の雄 ファミマの躍進」というような記事を読んだ。正確な見出しは忘れたが。とにかくまあそれで社長のインタビューなんかが載って

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    kiku-chan 2009/03/23
    そのうち、割烹着に「去れ!姥捨て山へ」とかペイントしたようなDIY精神に溢れた日本版パンクファッションが登場するに違いない
  • 深町秋生の序二段日記

    http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20090218nt02.htm(地デジ チューナー普及率49%) 地デジの普及にはなんといってもエロと俗悪だ!! いや、普及が遅れてるっていうもんだから……ついカッとなって。 しかし国が補助金だしてまで普及させるほどの価値があるとは思えないし(みのもんたのギラギラ顔が、より鮮明なギラギラ顔になるだけじゃなかろうか)、地デジで防災情報がどうのこうのと言っているが、当に防災の情報がほしいときにはたぶん停電になってテレビなんか点かないだろうし、ポータブルラジオを一軒あたりに配ったほうが安上がりでいいんじゃないかとさえ思う。 まあ地デジが普及しない理由はいくらでもあげることはできる。金がない。そもそもコンテンツが貧乏ったらしい。ネットやケータイのほうがおもろい。防災意識でチューナーを買い揃えるやつはいない。その他いろいろ。と、

    深町秋生の序二段日記
    kiku-chan
    kiku-chan 2009/02/24
    『「子供の将来のために。勉強のため」とうっかりなにもしらない親が子供にNECのキュッパチなんかを買い与えたがために、立派なエロゲーエリートにしてしまったという悲劇はいくらでもある。』噴いた
  • 深町秋生の序二段日記

    うちから約30キロ南にある米沢市に用事があって車を飛ばした。 なかなか味わい深いファストな風景があったので、車を降りてパシャパシャ撮っていた。 業務用の品を扱うスーパー。低価格! ディスカウント! 外装に手間隙かけません! という潔いスタイルが景観をことさら侘しくさせ、訪れるものを千利休の境地にもっていく。昔は……流通センターだったかな……。この建物。 思わずキロサイズの業務用のチャーハンを買ってしまった。あと聞いたことないメーカーのカップ焼きそば。焼きそばは88円であった。この通りはロードショップが軒をつらねていて、洋服の青山やガスト、ファミリー居酒屋やスイミングスクールなどがある。そのなかでひときわ目をひく看板があった。 あれ? なんのショップだっけ……。 ここってしまむらだったとこだよな……。つぶれてるけど。つぶれてるわりに看板は景気のいいメッセージである。ちなみに隣は「道とん堀」

    深町秋生の序二段日記
    kiku-chan
    kiku-chan 2009/02/23
    ウチの実家の方は、靴流通センターがダイソーになっていた気がする。ああいう中古の店舗物件って二束三文なんだろうか
  • 深町秋生の序二段日記

    東京の人口が未だに増え続けているという。もうすぐ1300万人を突破するとか。 仕事を追い求めて地方の人間がぞくぞくと集まっているのであろう。しかしそれだけではなく、リタイヤした高齢者もけっこう東京に向かっているのではないかと思う。仕事ほしさだけで人は上京するわけではないようだ。 先日、TBS系の深夜ドキュメント番組「ドキュメント・ナウ」を見た。この番組はわりと好感が持てて、大衆の現状というものを過剰に(古舘の過剰に深刻ぶった面にはうんざり)伝えることがない。テンポよく淡白にやるから鼻につかない。 先日は札幌における高齢者の集団生活の姿を追っていた。さまざまな理由で田舎で暮らせなくなった高齢者らが、札幌の元学生寮に集まって、スタッフとともに共同で生活するというもの。半介護施設といった感じだろうか。若者の減少によって空いた都会の学生寮に、地方で住めなくなった老人が集まるという姿が大変おもしろ

  • 深町秋生の序二段日記

    速水健朗さんの「自分探しが止まらない」を読んだ。 読み終えたあとに感じたのは恐怖だった。この感覚は斎藤貴男の傑作ルポ「カルト資主義」でも感じたが、現代日に覆う得体の知れないものの正体に肉迫しているように思える。凡庸な表現になるが、これこそが警鐘を鳴らしてくれる「社会の木鐸」というやつなのだろう。 ただ違和感を覚えたのは帯だ。バックパック背負った若者とゴス娘のヘタウマイラストがあって、「こんな若者にはもううんざり」と挑発的な文句が並んでいる。これはベストセラー新書の「他人を見下す若者たち」とかにならったものなのかは知らないが(こっちの著者名も速水だ)、の内容と乖離した帯は、宣伝になるどころか上滑りするだけではないかと思う。あれは「こんな若者につけこむ輩にはもううんざり」とすべきだったのだ。でもこれじゃあまり宣伝にはならないのか。 http://d.hatena.ne.jp/S2D2/2

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    kiku-chan 2009/01/20
    〝「おれのなかにはもっとこう……たぐいまれな潜在能力があるはずだ! あってくれ! 引き出してくれ!」と願う人間が多く生まれるのは必然だろう。〝 学生と面接していても「御社で能力を発揮したい」は良く聞く
  • 深町秋生の序二段日記

    派遣村に関する騒動を見ていると苦々しい寂しさが湧く。すっかり出遅れてしまったけれど。 で、今が極貧社会なのだという実感が湧いた。それまでだって貧困社会だとは思ってはいたが。 http://d.hatena.ne.jp/kechack/20090109/p1(政治に関心の薄い層に残る自己責任狂 Munchener Brucke) http://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20090109/1231512798(個人的にはこういうことをいえる人はすごいと思う。土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。) あらゆる理由をこしらえて、どうにかして派遣村をバッシングしたい。「あそこに集ってるのはアカと怠け者に決まっている! そうであってくれ!」という必死さ。「タバコ吸う余裕があるなんて!」とか当に目のつけどころがすごいと思う。そのエネルギーを横峯さくらのオヤジとか、JK大好き義家先

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    kiku-chan 2009/01/15
  • 底抜け邦画でぐったり - 深町秋生の序二段日記

    http://hakaiya.web.infoseek.co.jp/html/2008/20080428_1.html(破壊屋 少林少女) http://garth.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/2008_e6e8.html映画評論家緊張日記 少林少女) メモ程度。 いよいよ年末が近づいて、今年のベスト&トホホ映画のアンケートとか来て、あわてて話題になった邦画を見たのだけれど、「少林少女」と「L change the WorLd」を続けて見るという暴挙に出てしまい、限りなくヒットポイントを吸い取られてしまった。 この2つにはないけど、いまだに邦画でよくあるのが高級官僚やエリートたちがなぜか電気を落とした会議場で碇ゲンドウ風に手を組んでたりするやつ。広監督とかよくやるんだよな。最近の邦画は陳腐な記号が当に多い。未だに90年代を引きずってるというか。あと邦

    底抜け邦画でぐったり - 深町秋生の序二段日記
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    kiku-chan 2008/12/11
    "あと佐々淳行がはやく隠居しますように。みんなで祈ろう。" 吹いた。とほほ映画が多いほうが深町さんの冴えた文章が読める