『さらば、わが愛/覇王別姫』(さらば、わがあい はおうべっき、原題: 覇王別姫)は、1993年の中国・香港・台湾合作映画である。 日中戦争や文化大革命などを背景として時代に翻弄される京劇役者の小楼や蝶衣の目を通して近代中国の50年を描く。原作は李碧華(リー・ピクワー)の同名小説[1]。表題にもある「覇王別姫(中国語版)」とは、四面楚歌で有名な項羽と虞美人とを描いた京劇作品で、この映画では劇中劇として演じられる。 1993年第46回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール受賞。2023年に4K版が公開された。 2008年に日本で舞台化された。 あらすじ[編集] 1920年代の中国・北京。楼閣の女郎の私生児である小豆子は、京劇俳優養成所に連れられる。多指症故に入門を断られるが、実母に指を切断され、捨てられるようにして預けられる。厳しい稽古と折檻の中、仲間から娼婦の子といじめられる小豆子をことあるごとに