『女性ホームレスとして生きる〔増補新装版〕』の刊行(2021年9月)を記念して、トークイベントを開催しました。著者の丸山里美先生と、同書に解説「出会わされてしまう、ということ」を寄稿してくださった岸政彦先生による対談の一部を、全4回にわたってお伝えします。 質的調査によって何をしたいのか、それはなぜなのか。第2回では、お二人が自らの「問い」に向き合います。 第1回はこちら 改善を目指す知の在り方と、ぜんぜん違うことをしている 岸 上間陽子さんの『裸足で逃げる』(太田出版)の帯に、“「かわいそう」でも、「たくましい」でもない”と書きました。こういう話を書く時って、「かわいそう」か「たくましい」のどっちかになっちゃうじゃないですか。 上間さんの本でもそうですが、この本(『女性ホームレスとして生きる』)を読んで、社会学者って、現場に入って何をやっているんだろうと改めて思いました。例えば、初発の動
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