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ブックマーク / book.asahi.com (260)

  • 楳図かずおさん追悼 異彩放った巨匠「飛べる話を描きたかった」 2009年のインタビューを初公開|好書好日

    楳図かずおさん=2022年、横関一浩撮影 ――楳図先生が『森の兄妹』でデビューしたのは高校卒業直後の18歳。その後、貸マンガ家として活躍し、東京オリンピックを翌年に控えた1963年に上京したのでしたね。 上京したのは27歳になる直前。最初は池袋に住みました。当時「マンモスプール」があったので、運動不足にならないように泳ごうと。まだ講談社との縁はなかったので、講談社と(近いこと)は関係ありません。 講談社との仕事は、「少年マガジン」よりも「少女フレンド」のほうがちょっと先でした。『ねこ目の少女』などの恐怖マンガを発表した後、すぐに「マガジン」からも声をかけられたんです。細かい話は覚えてないけど、「怖いマンガを描いてくれ」という依頼だったと思います。それで始めたのが『半魚人』。 少年誌はこれが初めてでした。「少女誌ばかりは嫌だなぁ」と思っていて、少年誌にも描きたいとずっと思っていたんです。特

    楳図かずおさん追悼 異彩放った巨匠「飛べる話を描きたかった」 2009年のインタビューを初公開|好書好日
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    kiku72 2024/11/15
  • ハン・ガンにとって短編小説とは? 『回復する人間』訳者あとがきより|じんぶん堂

    記事:白水社 ノーベル文学賞作家による〈傷と回復〉の物語! ハン・ガン著『回復する人間』(斎藤真理子訳、白水社刊)は日語で読める唯一の短編集。大切な人の死、自らを襲う病魔、家族との不和など、痛みを抱え絶望の淵でうずくまる人間が一筋の光を見出し、ふたたび静かに歩みだす姿を描く。魂を震わす7つのストーリー。 書籍情報はこちら 2016年に『菜主義者』によってアジア人初のマン・ブッカー国際賞を受賞したハン・ガン。2018年にも『すべての、白いものたちの』(原題『白い』)で同賞の最終候補に残り、今や世界舞台に堂々たる位置を占めたことは間違いない。ハン・ガンは1970年生まれ、20代前半でデビューして以来韓国内の主要な文学賞を多数受賞し、真摯な作風と、強靭さと繊細さを併せ持つ清冽な文体で高い評価を得てきた。日でも今までにエッセイ集を含め5冊が翻訳出版されており、韓国文学といえば真っ先に名前が挙

    ハン・ガンにとって短編小説とは? 『回復する人間』訳者あとがきより|じんぶん堂
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    kiku72 2024/11/04
    “記事:白水社”
  • むかむかして生地を買う 津村記久子|好書好日

    最近、ついカッとなってブローチのキットを買った。その前も、ビーズを何袋か買った。そしてその前も。そういえば去年の今頃、むかむかしてパーツに使おうと携帯ケースをデコる用に売られているプラスチックのパールなどの立体シールを各種爆買いした。 それで、一年ぐらい何も作っていない。新型コロナにかかった時にも、ものすごくいらいらしながらそのパーツ代わりの立体シールでブローチを作ろうとしたが、やっぱり熱がしんどくてやめてしまった。その時は、スポーツ観戦、手芸など、いろんなことをやめた。 この〈イライラしたら手芸素材を買う〉は母親もやっていたらしい。戎橋筋(えびすばしすじ)商店街のとらや難波店(服地・布地のデパート)がなくなって残念だ、という話をしていた時に、自分は会社で嫌なことがあると帰りにとらやにハギレを漁(あさ)りに行った、と母親が言っていた。 君らだけだろ!とお叱りを受けるかもしれないが、四十代と

    むかむかして生地を買う 津村記久子|好書好日
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    kiku72 2024/10/20
  • 芥川賞・朝比奈秋さん 小説病に憑りつかれ、勤務医を辞め無職に。「作家にはならせてくれよ」 小説家になりたい人が、芥川賞作家になった人に聞いてみた。(特別版)|好書好日

    第171回芥川賞 受賞作「サンショウウオの四十九日」 杏と瞬は双子。でも、周りからは一人の人間に見える。部分的に結合している他の結合双生児とは違い、ひとつの体を二人で完全に共有している。そのとき、心は、意識は、生命は、どちらのものになるのか――。杏は/瞬は、二人で暮らし、一人一人で考え続ける。 論文を書いているときに「降ってきた」 それ自体、純文学のような話だった。 「34歳か35歳、胃腸の医学論文を書いているときに、パッと場面が浮かんできたんです。偉いお坊さんが山中で木こりと出会い、あまりにも見事に木を切るので思わず見とれてしまう、というものでした。その場面が頭から離れず、文字にしてみると、どんどん物語が進んでいく。進んでいくから書くしかない。400枚くらいになってピタッと止まった。その前後にまた別の物語が浮かんできて、書き出す。それを繰り返すうちに、とうとう目の前に死にそうな患者さんが

    芥川賞・朝比奈秋さん 小説病に憑りつかれ、勤務医を辞め無職に。「作家にはならせてくれよ」 小説家になりたい人が、芥川賞作家になった人に聞いてみた。(特別版)|好書好日
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    kiku72 2024/10/16
  • 「生きのびるための事務」坂口恭平さん・道草晴子さんインタビュー「破天荒でいるために、徹底的な『事務』がある」|好書好日

    HOME インタビュー 「生きのびるための事務」坂口恭平さん・道草晴子さんインタビュー「破天荒でいるために、徹底的な『事務』がある」 坂口恭平さん(左)と道草晴子さん=田野英知撮影(画像を一部加工しています) 坂口恭平(さかぐち・きょうへい) 1978年、熊県生まれ。2001年、早稲田大学理工学部建築学科を卒業。 作家、画家、音楽家、建築家など多彩な活動を行なう。 2004年に路上生活者の家を収めた写真集『0円ハウス』(リトルモア)を刊行。 著作は『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』(太田出版)、『独立国家のつくりかた』『苦しい時は電話して』(講談社)、『モバイルハウス 三万円で家をつくる』『TOKYO一坪遺産』(集英社)、『家族の哲学』(毎日新聞出版)、『継続するコツ』『幸福人フー』(祥伝社)、『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(河出書房新社)、『躁大学』(新潮社)、『発光』『よみ

    「生きのびるための事務」坂口恭平さん・道草晴子さんインタビュー「破天荒でいるために、徹底的な『事務』がある」|好書好日
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    kiku72 2024/09/22
    “2024.09.19”
  • 疲れたのではないかね? 津村記久子|好書好日

    大暴れな夏だった。猛暑の基盤の上に、次々と重なるパリ五輪、西日では南海トラフ地震の注意報、自転車並の速度で動く挙動の読めない台風、米不足。自分自身も他の人がやったことの補塡(ほてん)で一か月以上右往左往していたのだが、暑いからあんなことがあったのかもしれない。 もう、一年から七月と八月を取り除いてもらえないかとすら頭に過(よ)ぎる。来年の七夕の短冊を書く機会があったら、〈七月と八月がなくなりますように〉と下手な字で書く。七夕ごとなくなるけれども気付かないふりをする。でもそうなると農作物などに影響が出るんだろう。それでももう、七月さんと八月さんには辞めてほしい、辞められないならせめてもう少しわきまえてほしい、と涙ながらに訴えたくなる。 七月と八月は必ずある、そして何もできない、という無力感の中でやっていたことは、「ノートを書くこと」だった。七月にあまりにつらかったので、八月用に愚痴ノートを

    疲れたのではないかね? 津村記久子|好書好日
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    kiku72 2024/09/22
  • 行き先も決めずに始めた「探究」はクーデターだった:私の謎 柄谷行人回想録⑱|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 1980年代の柄谷さん=人提供 書籍情報はこちら ――前回は、理論的な集大成として取り組んだ「言語・数・貨幣」の連載中に精神的に追い詰められて1983年秋に連載を中断した当時のお話をお聞きしました。(第17回参照) その柄谷さんが、「群像」85年1月号から新たに取り組んだのが「探究」です。 柄谷 「探究」を始めたのは、ウィトゲンシュタインの影響が大きかったと記憶しています。「探究」というタイトルもウィトゲンシュタインの『哲学探究』から来ている。彼は、体系的な哲学者の対極にある人でしょう。僕も、体系をつくろうとするのはやめて、そのときどきに考えたことを書こう、と思った。それで、何を書くかも決めずにタイトルだけを決めて始めた。 《ウィトゲンシュタイン(1889~1951)は、オーストリアの哲学者。ケンブリッジ大学教授。分析哲学の形成と発展に大きな影響を与えた20世紀最

    行き先も決めずに始めた「探究」はクーデターだった:私の謎 柄谷行人回想録⑱|じんぶん堂
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    kiku72 2024/09/18
  • 改めて読書について 津村記久子|好書好日

    を読むことに未(いま)だに苦手意識がある。まず、最初の五ページぐらいの間に起こっていることはほとんど覚えていないので、読んでいるうちになにがなんだかわからなくなることがほとんどだし、途中でも、自分の苦手なトピックだったりとか、複雑な説明が続くとよくわからなくなる。ちなみに、苦手なこととは、法律や数字、科学的なことに関する記述だ。ある小説を読みながら、自分が読みやすい記述とそうでない記述に分けてみたことがあるのだが、不倫に関する文章は一回で理解できて、裁判に関する文章は八回ぐらい読まないとよくわからなかった。自分にとって、不倫は可読性が高くて、裁判は可読性が低いということなのだろうか。どうしても内容によって理解度にばらつきがある。 それでも仕事で読むは、細かくメモをとったり、わかるまで読み返したりしてなんとか理解の体裁を保っている。問題は純粋に楽しみで読むだ。好きで読むでメモをとるよ

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    kiku72 2024/08/25
  • 文學界新人賞・福海隆さん バンドの宣伝で初めて小説を書いたら……受賞。「LGBTQ+を陳腐化したい」 連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#16|好書好日

    文學界新人賞・福海隆さん バンドの宣伝で初めて小説を書いたら……受賞。「LGBTQ+を陳腐化したい」 連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#16 福海隆さん=撮影・武藤奈緒美 第129回文學界新人賞 受賞作「日曜日(付随する19枚のパルプ)」 会社員の私・圭と大学生の佑基は仲睦まじいゲイカップル。ある日、佑基の友人から「そういった」ことに抵抗のないタイプ・れいちゃんを紹介される。「私、同性愛とかのセクシャル・マイノリティのひとたちの愛って当に素敵だなって思っていて、」と言う彼女は、2人にインタビューしたり、就活の相談に乗ってもらったりと好奇心いっぱいに距離を詰めてくる。2人の平穏な日曜日は果たして守られるのか――。 意見を出しあった友人と相次いでデビュー 福海さんが小説を書いたのは、なんと今回の受賞作「日曜日(付随する19枚のパルプ)」が初めてだという。 「昔、同じバンド

    文學界新人賞・福海隆さん バンドの宣伝で初めて小説を書いたら……受賞。「LGBTQ+を陳腐化したい」 連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#16|好書好日
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    kiku72 2024/08/14
  • okadadaの音楽論に迫る5冊 「残された音源を使って、残らない一晩を彩るDJとは何か」(前編)|好書好日

    okadadaさん=寺沢美遊撮影 okadada(オカダダ) 1986年、滋賀県生まれのDJ/トラックメイカー。全国各地の多岐にわたるパーティーにDJとして出演中。ネットレーベル・maltine recordsやbandcampから楽曲をリリースしている。DJ仲間・shakkeとのおしゃべりポッドキャスト「チャッターアイランド」もSpotifyで配信中。 文字として残されたものには優位性もある。でも…… ――DJ仲間のshakkeさんとのポッドキャスト「チャッターアイランド」でたまに読書の話をしているので、今回はokadadaさんがどんなを読んで、どんなことを考えているのか聞いていきたいなと思っております。 自分はDJなんで、言葉で何かを表現することが少ないんです。それにそもそもDJって何やってるかよくわかんない人も多いと思うんです。「(曲を)選ぶ人って……」みたいな(笑)。音楽を読

    okadadaの音楽論に迫る5冊 「残された音源を使って、残らない一晩を彩るDJとは何か」(前編)|好書好日
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    kiku72 2024/08/07
    “2024.08.06”
  • 理論的な行き詰まりで神秘主義に接近 タイガーマスクで近所を歩き回った:私の謎 柄谷行人回想録⑰|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 近所の公園を散策する柄谷行人さん=篠田英美撮影 書籍情報はこちら ――「内省と遡行」以来、いよいよ柄谷さんの精神的な危機の時代に突入します。「隠喩としての建築」を改稿する形で「形式化の諸問題」を書いた後、「言語・数・貨幣」を「海」の1983年4月号から連載しますね。 柄谷 僕の理論的な仕事の集大成だと考えていました。もっとも、僕は「マルクスその可能性の中心」以来の10年ほどの間、常にそのときどきに決着をつけるつもりで書いていました。だけど、果たせずにいた。今度こそ、という思いだった。 ――浅田彰さんは、「内省と遡行」と「言語・数・貨幣」について、「これは驚くべき敗北の記録である。急いで付け加えよう、それが敗北の記録であるということは書の価値を些かも貶めるものではない」と評しています(『内省と遡行』講談社学術文庫版解説)。 柄谷 閉じられた思考体系の外に出るために様

    理論的な行き詰まりで神秘主義に接近 タイガーマスクで近所を歩き回った:私の謎 柄谷行人回想録⑰|じんぶん堂
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    kiku72 2024/08/07
    “2024.08.06”
  • 小説家になりたい人・清繭子がエッセイストデビュー。「人生の意味は後付けでしかない」【「夢みるかかとにご飯つぶ」刊行記念特別版】#15|好書好日

    『夢みるかかとにご飯つぶ』 いつも「何者か」になりたかった――。最初の夢は黒柳徹子になること。その後、歌手を目指したり、女優を目指したり、NHKに落ちたり、婚活したり、母になったり。やがて芽生えた小説家になるという夢。「今度こそ気出す!」と40歳目前で会社を辞め、新人賞に応募するも……。 誰もが心の中にある、けどみっともないから言わないでおく「何者かになりたい」思いを、明るさと切なさで描くエッセイ集。 ――私は私に期待していたいんだ。 絶望しないよう「全力」から逃げて 取材は彼女が夫と子どもと暮らす自宅で行われた。案内された執筆場所は子ども部屋の一角。積み木やレゴやIKEAの巨大なパンダのぬいぐるみ、室内用トランポリンなどを跨いでようやく机にたどり着く。 「子どもがまだ乳児だったときには、夜泣きにすぐ対応できるように寝室の隣のウォークインクローゼットにミニこたつを置いて書いていました」

    小説家になりたい人・清繭子がエッセイストデビュー。「人生の意味は後付けでしかない」【「夢みるかかとにご飯つぶ」刊行記念特別版】#15|好書好日
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    kiku72 2024/07/19
  • ガムの思い出 津村記久子|好書好日

    最近、諸事情あって仕事をしながらガムを嚙(か)むことにした日があった。ガムを買ったのは数年ぶりか、下手したら十数年ぶりだったかもしれない。そのぐらいべない。飲み込んではいけないのがストレスなのだと思う。 あまりべないからこそ、ガムを購入することにしたシチュエーションは妙に頭に残っている。二十年前だ。朝、コンビニで、いつも「きれいだな」と眺めていたけれども、割に合わない感じがするのでずっと買っていなかったガムを買った。味が四つか五つあって、それが色分けされてボトルに入っている。それを買った。明確な理由があった。前の日に、投稿した文芸誌で三次選考まで残っていたことがわかったからだ。そりゃ最終選考まで残りたかったけど、残れなかった。でも三次選考はよくやったと思う。何か自分にしてやりたかったけれども、お金もないし周囲に誇るような結果でもなかったから、ちょっと高いなと思うガムぐらいでちょうどよか

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    kiku72 2024/07/16
  • MoMoBooks (大阪) コロナ禍を経てめざす、誰にもオープンな「文化を発信できる場所」づくり|好書好日

    「この屋が好きだ」と思う理由は、品揃えや居心地の良さなどいくつかあるが、「店の人と気が合いそう」というのもある。まだ会ったこともないくせにどう判断するのか? と問われそうだが、「志が同じと思しき人がよくイベントをしている」かは、大きな判断材料になる。 大阪のMoMoBooksはこれまで何人もの友人知人がイベントを開催してきたし、実際に参加した人から「好きそうだから行ってみて」と勧められることがあった。そう言われたら行くしかないじゃないか! 左から店主の松井良太さん、ご近所の藤田さん、良太さんのパートナーの桃子さん。 コロナ禍がライブハウスを直撃 MoMoBooksがある大阪の九条は初めての場所だったが、安治川を挟んだ先の西九条から徒歩圏内には、以前訪ねたシカク がある。なのでなんとなく知っている場所のような気持ちで、大阪メトロ九条駅から歩くこと約5分。長屋が並ぶ小道の入口に、MoMoBo

    MoMoBooks (大阪) コロナ禍を経てめざす、誰にもオープンな「文化を発信できる場所」づくり|好書好日
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    kiku72 2024/07/15
  • 春の記憶――『連帯の政治社会学』訳者覚え書き|じんぶん堂

    記事:明石書店 『連帯の政治社会学――3.11後の反原発運動と市民社会』 書籍情報はこちら 書について 著者ベアタ・ボホロディッチが書で描き出した反原発運動の「エコシステム」を構成した諸活動の多くは、このシステムに何らかのかたちで部分的に関与した数多くの人々にとっても未知のものであり、10余年の時を経て各々が参加し、活動した経験を大きな枠組みのなかで位置づけるものになっている。書で描かれる市民社会諸領域の活動については、震災直後から2013年頃にかけて反原発運動に参加した訳者らにとっても未知、未体験のものが数多くあり、書の翻訳作業は断片的経験を運動の全体像のなかに改めて位置づけ直しながら進められた。 そして訳者らのささやかな活動も、著者が描いた全体像のなかで再構成された。書の訳者のひとりである僕は、2011年4月から高円寺の反原発運動に参加し、その後首相官邸前抗議などでの集会の際

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    kiku72 2024/07/09
  • 「フェミニスト、ゲームやってる」近藤銀河さんインタビュー 安全に失敗できるから「可能性」がある|好書好日

    近藤銀河さん=篠田英美撮影 近藤銀河(こんどう・ぎんが) 1992年生まれ。アーティスト、美術史家、パンセクシュアル。中学の頃にME/CFSという病気を発症、以降車いすで生活。2023年から東京芸術大学・先端芸術表現科博士課程在籍。主に「女性同性愛と美術の関係」のテーマを研究し、ゲームエンジンやCGを用いた作品を発表する。ついたあだ名が「車いすの上の哲学者」。ライターとして雑誌「現代思想」「SFマガジン」「エトセトラ」、書籍『われらはすでに共にある─反トランス差別ブックレット』『インディ・ゲーム新世紀ディープ・ガイド─ゲームの沼』など寄稿多数。書が初の単著。 フェミニズム×ゲームは意外? ——フェミニズムとゲームという組み合わせは意外に感じました。実際、「フェミニストゲームって相性が悪そう」と言われることもあるそうですね。 そうですね。たしかに昔からゲームには「男の子のもの」というイメ

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    kiku72 2024/06/26
  • 『21世紀の資本』の原点――ピケティ『不平等と再分配の経済学』|じんぶん堂

    記事:明石書店 書籍情報はこちら 『21世紀の資』の原点を成すロングセラー書 書は、所得格差に代表される経済的不平等の問題を、経済学の基礎理論を応用しながら、かつまたその他の専門分野、すなわち政治学、社会学、並びに教育学などの幅広い分野を視野に入れながら分析したものである。その際にピケティは、様々な理論に光を当てると同時に、それらの正当性を歴史的かつ国際的な比較を通して問うことに力を注ぐ。それによって適切な分析枠組みを抽出することが、書の最大のねらいである。 書は、標準的な概説書としての性格を基的にもつものであり、1997年に初版が出されて以来、今日まで7版を数えるフランスのロングセラー書となっている。書は、ピケティを一躍世界的に著名な経済学者とした、あの『21世紀の資』よりはるか以前に出版されたものである。端的に言って、書はその原点を成すものである。ピケティ自身、書の中

    『21世紀の資本』の原点――ピケティ『不平等と再分配の経済学』|じんぶん堂
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    kiku72 2024/06/18
    “最適な不平等の解消手段として、財政的再分配という考えを前面に打ち出す。”
  • 文學界新人賞・旗原理沙子さん 自費出版でブレイクスルー。「いつか小説家になるってわかってた」 連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#13|好書好日

    第129回文學界新人賞 受賞作「私は無人島」 占い師の月子は中学時代の友人・未希から相談を受ける。夫の弟にレイプされ、妊娠し、その両親から伝説の堕胎師・えじうにやってもらうならおろしてもいいと言われた、と。未希に代わり、えじうを探すことになった月子は、占いが示すある島へ渡り、老婆から堕胎に効く香草・ミレイジャクにまつわる民話を聞く。ミレイジャクを求めてさらに隣の島へ行こうとすると、未希をレイプした男が現れて――。 「小説」より「小説家」が先だった 文學界新人賞の結果が発表されると同時に、私のXには「旗原さん、おめでとう!」のつぶやきがあふれた。デビュー前にこんなに認知されている「旗原さん」とは、一体……? 前回取材した大原鉄平さんによると、旗原さんはこれまで落選した小説を文学フリマやAmazonのKDP(Kindle Direct Publishing:電子書籍の自費出版サービス)で販売し

    文學界新人賞・旗原理沙子さん 自費出版でブレイクスルー。「いつか小説家になるってわかってた」 連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#13|好書好日
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    kiku72 2024/06/07
    “文:清 繭子、写真:武藤奈緒美)”
  • 私の謎 柄谷行人回想録|じんぶん堂

    教室で口を利かなかった小学生は、いかにして柄谷行人になったのか――。世界的な批評家・思想家が自らの歩みを振り返り、ときにユーモアを交えて語ります。(月1回更新)

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    kiku72 2024/05/29
  • 人類学者デヴィッド・グレーバーさんを悼む 人間の本性、対立超えると信じた 批評家・片岡大右さん寄稿|好書好日

    「負債論」で一石 「当に自由な社会」求めて 世界的に著名な英国在住の米国知識人、デヴィッド・グレーバーが59歳で急逝した。王道を歩む人類学者として、この分野の拠点ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの教授職にあった彼は、より公正な世界を訴える2011年のウォール街占拠への関与によって、国際的に知られた活動家でもあった。 グレーバーは学問と政治を峻別(しゅんべつ)し、「私をアナキスト人類学者と呼ばないでください」と絶えず求めていたけれど、とはいえ二つの領域はまったく無縁だったのではない。 人類学とは彼にとって、「人間とはなにか、人間社会とはなにか、またはどのようなものでありうるのか」(『負債論』、邦訳16年)を探究する学問だった。マダガスカルのような他なる文化地域に赴いたのも、人間一般の性をより広く深く理解するためにほかならない。 そんな彼が関わったからこそ、ウォール街占拠では、「私た

    人類学者デヴィッド・グレーバーさんを悼む 人間の本性、対立超えると信じた 批評家・片岡大右さん寄稿|好書好日
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    kiku72 2024/05/29