HOMMヨというバンドの存在を知ったのは約2年前のことだったと思う。ツイッターでVo/Gtのニイマリコという人物を知り、そこからバンドにたどり着き、動画を幾つか見て、初めてライヴに足を運んだのが彼女たちが主宰していた「ママズ・タトゥー」というイベントだった(以降、彼女たちのライヴには何度か足を運ぶことになる)。 HOMMヨのサウンドを、知らない人に「どんな感じのバンド?」と聞かれたとしたら「日本のスリーター・キニーみたいなバンド」などと形容していたのだが、実はアルバム毎にそうした「US/UKインディーロック」的な音像からはどんどん離れていっており、今回、新らしく発売されたアルバムを聴いて、その「形容しがたい」サウンドは更なる進化/深化を遂げているように感じた。 YouTubeなどに「何でもある」時代になり、過去の邦楽のミュージシャンの動画を見ていると、例えば「この〝力石のテーマ〟を歌うヒデ