生まれつき茶髪なのに黒髪に染めさせる、下着の色を指定するなど、理不尽な校則の現状に問題提起を行った、荻上チキ氏・内田良氏の編著『ブラック校則』(東洋館出版社)が発売された。 荻上氏・内田氏が参加し、2017年末に発足した「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」が行った大規模な全国調査によると、下着の色の指定など、以前よりも細かな規制が増加するといった厳格化の傾向がみられるという。 校則にどのような変化が起こっているのか。どのように「ブラック校則」をなくせるのか。ジャーナリズムやアカデミズムによる社会問題への応答可能性にも言及を広げる、荻上氏・内田氏による対談をまとめた。(構成/東洋館出版社編集部) 荻上 2017年、大阪の女子高校生が生まれつきの髪色を黒く染めるよう強要され、不登校になったことから裁判を起こした。その報道に触れたことが、私が校則問題に取り組むきっかけでした。 そもそも私自
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