すでに元記事は消えてしまったが、以前「察してほしい人」が増えているということに記事の中で触れた。 「察してほしい人」とは、自分が相手にやってほしいこと、言ってほしいことを直接的にではなくほのめかし、それを察した相手に実行してもらう、という人のことだ。 ぼくはこの記事に少なからず感銘を受け、そのあともいろいろ考えていたのだが、日本にはいろんなところで「察してほしい人」が散見しているとわかる。もはや、「察してほしい文化」が形成されているといっても過言ではない。 とりあえず、その一部の例を見て行こう。 残業を察してほしい労働者 昨年末に、内閣府による「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」というものの調査が発表された。 この中での残業の項目が興味深い。 就業者に対し、残業行為を上司がどのように評価している「と回答者自身が思っている」かについて尋ねた結果だが、概して「残業する人は上司から高い評