今月のウォールストリートジャーナル紙に、ブラウザNetscapeを開発したことでも有名なソフトウェアエンジニアで投資家でもあるマーク・アンドリーセン氏(Marc Andreessen)の寄稿文が掲載されました。”Why Software Is Eating The World“(ソフトウェアが世界を飲み込む理由)と題された手記には、古いビジネスモデルに基づいた産業が、ソフトウェアの登場によってビジネス転換を余儀なくされ、その「ソフトウェア化」の波に乗れない企業は廃業に追い込まれている構図を鮮明に描いています。これは以前このブログの「バリュー・チェーンで見えてくる各社の市場参入戦略」でも紹介した、企業の経済活動によって生み出される価値(バリュー)とその連鎖(バリューチェーン)を理解することで、各企業の今後の戦略が見えていくることと深く関わっています。 ソフトウェア産業がこれまで無縁であったよ