中国、ロシアなどの新興5カ国によるBRICS首脳会議は14日、リビア情勢を巡って、「平和的な手段と対話を通じて、立場の違いを解決すべきだ」などとする「三亜宣言」を中国海南島の三亜市でまとめ、北大西洋条約機構(NATO)軍の軍事介入などに対する懸念を表明した。 会議には、中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席、ロシアのメドベージェフ大統領、インドのシン首相、ブラジルのルセフ大統領に加え、新たに南アフリカのズマ大統領が参加。人口で世界の3分の1を占める新興国の枠組みが、リビア情勢で、欧米諸国と一線を画した姿勢を鮮明にした形だ。 メドベージェフ氏は会議後の共同会見で「我々の共通の認識は、武力使用ではなく、政治と外交を通じてのみ問題は解決できるとのものだ」と訴えた。 宣言はまた、東日本大震災を巡り、「我々は引き続き、日本人の災害克服を着実に支持していく」と言及。ロシアは、大災害に対応するため