■中国経済は底入れしたのか?「地方国有企業のゾンビ化」を読む■ 久々に中国経済ネタを。 「影の銀行で中国経済崩壊や!」「7月危機くるで!」と盛り上がったのも今は昔。今度は中国経済は底入れしたのではとの観測を見かけることも多くなってきた。とはいえ、それで中国経済の弱点が覆い隠されたわけではない。 資本効率の向上を実現する金融改革を断行できるか、地方政府の介入が引き起こす生産能力過剰を解消できるかといったところが当面の大きな課題となるわけだが、この2つの問題が集約された現象として「地方国有企業のゾンビ化」があげられる。 ゾンビ企業とは効率が悪く債務がかさみ企業体としてはアウトなのだが、市場から退出できない(=死ねない)という状態にある企業を指す。先日もブルームバーグが記事「ゾンビ企業続出-中国の太陽光発電業界、補助金継続の夢の跡」でゾンビ企業だらけとなった中国の太陽光発電業界について解説してい