「7千人の安全を守るための管理手法が足りていなかった」。東京電力福島第1、第2原子力発電所で作業員2人の死亡事故が相次いだ1月、東電の姉川尚史原子力・立地本部長(57)は記者会見で謝罪した。廃炉まで30~40年かかるとされる福島第1原発。昨年末、4号機の使用済み核燃料の冷却プールからの取り出しが完了するなど廃炉作業は一歩ずつ進むが、作業員の事故や汚染水漏れなどトラブルも相次ぐ。全面マスク着用
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過労死で勤務先から損害賠償を受ける場合、別に支払われた労災給付との相殺方法が問題になった訴訟の上告審で、最高裁大法廷(裁判長・寺田逸郎長官)は4日、「賠償額の元本から労災給付分を差し引いて計算する」との判断を示し、遺族側の上告を棄却した。過去の判例が割れていたため判断を統一した。争われていた2つの計算方法のうち、遺族が受け取る金額がより少なくなる方を採用した形。労災を巡る賠償実務に影響が出そう
原爆放射線の体への影響について研究している日米共同の研究機関「放射線影響研究所」(広島市、長崎市)は新年度、東京電力福島第一原発事故の作業員の健康調査を始める。事故直後から2011年12月16日まで発電所敷地内でがれきの撤去などの緊急作業にあたった約2万人が対象。厚生労働省によると、緊急作業員全員を対象にした健康調査は初めてという。 放影研によると、厚労省の補助で全国の大学や医療機関などと協力し、がんや白血病などにかかっていないか調べる。具体的な作業内容や時期、場所などを把握し、作業員の個別の被曝(ひばく)線量を推定。継続的に健康診断を行い、原則として亡くなるまで被曝による身体への影響を継続的に調査するという。 厚労省によると、福島第一原発… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
日米共同の研究機関・放射線影響研究所(放影研、広島・長崎両市)は4日、東京電力福島第一原発事故発生後の9か月間に、同原発内で作業にあたった約2万人全員を対象に、健康調査を生涯にわたって行うと発表した。 厚生労働省によると、作業員全員を対象とする調査は初めてという。 同省は作業中の被曝(ひばく)が将来、健康に影響する可能性があり、継続的に調査する必要があると判断。研究機関を公募したところ、原爆被爆者の健康調査などを行う放影研が応じた。 放影研によると、調査は同省が保有する作業員らのリストに基づいて実施。各都道府県で病院の協力を得て、数年おきに血液検査などを行い、がんや白血病の発症や心理的影響を調べる。 また、作業時の状況や従事時間などを聞き取り、被曝線量も推定する。採取した血液などは放影研で保管し、今後、何らかの疾病を発症した際、被曝の影響がないかなどを詳しく調べる。 同省は2011年3月1
福島労働局は3日、立ち入り検査対象の建設業者と飲食したなどとして、福島県内の労働基準監督署の前署長(60歳代)を減給3か月(10分の1)の懲戒処分に、監督責任を問い同局の引地睦夫局長を厳重注意にしたと発表した。 労基署名は明らかにしていない。同局は「検査で手心を加えることはなかった」としている。 発表によると、前署長は昨年4~9月、管内の6業者と1回ずつ居酒屋で飲食し、それぞれ3000~7000円を支払った。うち2業者とは厚生労働省の通達で禁じられた立ち入り検査期間中の飲食だった。他の4業者とは期間外だったが支払額が不十分で、国家公務員倫理規程に反するとした。前署長は昨年11月から病気療養を理由に休職中という。
2011年に26歳で亡くなった堺市の市立中学校の教諭について、地方公務員災害補償基金が公務災害(労災)による死亡と認定したことがわかった。「熱血先生」と慕われ、市教育委員会の教員募集ポスターのモデルにもなった。強い使命感の一方、授業や部活指導などに追われ、体がむしばまれたとみられる。多くの新人教諭らが教壇に立つ春。市教委は再発防止に力を入れる。 亡くなったのは理科教諭だった前田大仁(ひろひと)さん。教諭2年目の11年6月、出勤前に倒れた。死因は心臓の急激な機能低下だった。 10年春に赴任し、1年目は1年生、2年目は2年生を担任し、女子バレー部の顧問も務めていた。 同基金は昨年11月に仕事が原因の過労死と認定した。資料によると、同僚教員の証言などを元に推計した前田さんの死亡直前3カ月の校内での残業時間は月61~71時間だった。国の過労死認定基準(2カ月以上にわたり月平均80時間以上)を下回る
2011年に26歳で亡くなった堺市立深井中学校の男性教諭について、地方公務員災害補償基金が公務災害による死亡と認定していたことがわかった。 残業時間は国の過労死認定基準に達していなかったが、「自宅でも相当量の残業をしていた」と判断された。 市教育委員会などによると、死亡したのは、理科教諭の前田大仁(ひろひと)さん。10年春に同中に赴任し、1年目は1年生、2年目は2年生を担任したほか、女子バレー部の顧問も務めた。しかし、11年6月、出勤前に倒れて死亡。死因は心臓の急激な機能低下だった。 遺族は13年4月、公務災害を同基金に申請した。同僚などの証言から、死亡直前3か月間の前田さんの残業時間は月61~71時間と判明。国の過労死認定基準の「2か月以上にわたり月平均80時間以上」を下回ったが、自宅でも多くの残業をしていたことを示す、バレー部員との連絡ノートなどがあったことなどから、同基金は昨年11月
中央労働委員会は3日、2014年の大企業の賃上げ率が2.05%だったと公表した。前年に比べ0.16ポイント上昇した。パートなどを除く労働者1人あたりの賃上げ額は6688円で前年より685円上がった。資本金が5億円以上で、労働者が1千人以上の企業380社を調べた。約6割
原発ルポ漫画「いちえふ」作者・竜田一人さんインタビュー 福島民友新聞社のインタビューに答え、自画像を描く竜田さん=講談社 福島第1原発・下請け作業員の日常をルポ 東日本大震災後の東京電力福島第1原発(1F)内での下請け作業員の日々を描くルポ漫画「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」が、週刊誌での不定期連載開始から約1年半が過ぎ、今なお注目を集めている。震災から4年の節目を迎えるのを前に、作者の漫画家、竜田一人(たつたかずと)さん(50)に第1原発の現状や本県への思いを聞いた。 着実に進む部分はある 竜田さんは震災後の変化について「外から見ると変わったとは思えないかもしれないが、3号機の上のがれきがなくなったり、4号機にカバーがついて、燃料棒の取り出しが終わったりと1Fの中では着実に進んでいる部分がある」と話す。 作品で竜田さんは、より高線量の現場で作業しようと、「1F内での『転
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