労働組合の中央組織である連合は5日、東京都内で中央委員会を開催し、平成30年春闘の統一要求を正式に決定した。従業員の基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)幅を「2%程度を基準」とし、働いた年数に応じて基本給が増える定期昇給(定昇)の2%を含め、月例賃金の4%引き上げを求めていく。 神津里季生会長は「今年は、中小企業の賃上げ率が大手を上回る底上げに向けた取り組みが進んだ。この動きを進めることで、賃金は毎年上がっていくという常識を取り戻すべきだ」と、ベアを重視することをあいさつで強調した。 連合が「ベア2%、定昇込み4%」の数値目標を明記するのは27年春闘からで4年連続。しかし、連合集計によると27年に2・2%、28年に2%、29年に1・98%と賃上げ率は伸び悩んでいる。このため、例年の春闘で賃上げ率を再び拡大させることができるかが焦点となっている。 春闘をめぐっては、安倍晋三首相が3%
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