「早期に決着すれば夫は死ななかった」-。ホンダの子会社ホンダカーズ千葉(千葉市)の販売店店長だった男性=当時(48)=が長時間残業を強いられたことなどで鬱病になり自殺したとして、遺族が損害賠償などを求めた裁判。千葉地裁(小浜浩庸裁判長)で和解が成立した17日、原告の代理人弁護士は会見し、男性の妻の悲痛な心情をつづったコメントを読み上げた。「二度とこのようなことが起こらないように」。長時間労働による自殺や過労死の問題が社会的に注目される中で、会社側の再発防止を強く求めた。 会見した弁護士によると、同社から和解の提案があったのは昨年12月。平成28年9月に男性が同社に懲戒解雇の無効などを求める労働審判を申し立てて以降、29年4月に民事訴訟に移行してからも和解提案はそれまで一切なく、突然のことだったという。 弁護士は、男性が労働審判の途中だった28年12月に自殺したことも踏まえ、「早く和解できれ
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