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心臓疾患で突然死した男性(当時20歳)。遺族は「スポーツが好きで、体も丈夫だった」と振り返る=神戸市内(遺族提供) 33歳の男性が心臓疾患で突然死したのは、過重なノルマ、長時間労働、パワーハラスメントを放置し安全配慮義務を怠ったためだとして、勤務先の「光通信」(東京)に対し、神戸市内の両親が24日にも神戸地裁に約1億6500万円の損害賠償請求訴訟を起こす。両親は「悲劇を繰り返さないために」と訴え、請求に異例の懲罰的慰謝料を盛り込んだ。(中部 剛) 光通信はOA機器、携帯電話販売、インターネット事業などを手がけ、東証1部に上場している。 訴状によると、男性は2010年2月の早朝、東京都の自宅で頭痛や強い胸の痛みを訴え、搬送先の病院で心臓性突然死した。亡くなる前3年間の時間外労働は、最も多い月で153時間に達したほか、16カ月で100時間を超し、疲労の蓄積が顕著だったとする。 同社では携帯電話
NHK神戸放送局で、受信料の集金などを行う「地域スタッフ」の契約を打ち切られた男性(47)が「不当解雇に当たる」として、NHKに賃金支払いなどを求めた訴訟の判決が5日、神戸地裁であった。工藤涼二裁判官は、解雇は無効とし、約110万円の支払いを命じた。 判決によると、男性は2001年7月から契約を更新してきたが、12年3月、成績不振を理由に途中解約された。 NHKは「委託業務で労使関係にない」と主張したが、工藤裁判官は、目標値や受け持ち区域を指定される▽携帯端末でスタッフの稼働状況が把握され始動される‐などの実態から、「労働契約があった」と判断。「労働契約法上の『やむを得ない理由』がない限り、途中の解約は許されない」として、NHKに対し、契約終了時まで4カ月分の賃金を支払うよう命じた。 同様の訴訟は東京などでも起こされており、地域スタッフでつくる全日本放送受信料労働組合神戸支部は「画期的な判
アスベスト(石綿)が使用された建設現場で型枠大工として長年働き、2008年に肺がんで死亡した神戸市の男性=当時(60)=の遺族が、国に労災認定を求めた訴訟は27日までに、遺族側勝訴の神戸地裁判決が確定した。国側が期限までに控訴しなかった。 国は、石綿繊維が原因で肺にできる「石綿小体」について「乾燥肺重量1グラム当たり5千本以上」との労災認定基準を設けているが、12日の地裁判決は「一般人より明らかに多い千本を目安とすべきだ」と指摘。男性からは918本が見つかっており、「業務に起因すると認めるのが相当」として、労災不認定の処分を取り消した。 原告側は「石綿肺がんに苦しむ人を救済するためにも、国は早急に認定基準を見直すべきだ」と訴えている。
「おかん、よく頑張ったな」‐。過労死を防ぐ国の責務を明確にした「過労死等防止対策推進法案」が採決された27日の衆院本会議。可決の瞬間を傍聴席で見守った全国過労死を考える家族の会兵庫代表の西垣迪世さん(69)=神戸市=は、息子が声をかけてくれたような気がした。「成立するまで、もう少し息子に応援してもらう」。悲願の法律制定に向け最後まで努力を続けることを、母はあらためて誓った。 西垣さんは2006年、一人息子の和哉さん=当時(27)=を過労が原因で亡くした。 本会議後、防止法制定を訴えてきた家族の会の仲間とともに、厚生労働省内で会見。傍らには、傍聴席で胸に抱いていた和哉さんの遺影を置いた。 「親として息子が戻ってこない悲しみはあるが、それでも法案の衆院通過は本当にうれしい」と涙ぐんだ西垣さん。「過労死で息子や娘を亡くした親がどれほど苦しい思いをしているか。亡くなった息子や娘は、どんな思いでこの
養父市の公立八鹿病院の男性勤務医=当時(34)=がうつを発症し自殺したのは過重労働とパワーハラスメントが原因だとし、鳥取県米子市の両親が、同病院と当時の上司だった医師2人に約1億8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、鳥取地裁米子支部であった。上杉英司裁判長はパワハラを認め、運営する病院組合と2人に計約8千万円の支払いを命じた。 男性医師は2007年10月から同病院整形外科に勤務し、着任約2カ月後の同年12月に病院宿舎で自殺した。 判決によると、自殺前4週間の時間外勤務は174時間、その前の4週間は206時間に達し、継続的にパワハラも受けていた。 医師経験が半年だった男性医師は、上司から「介助の要領が悪い」と患者の前で頭をたたかれたほか、手術の際には「田舎の病院だと思ってなめとるのか」などと叱責(しっせき)された。 「君は給料の3分の1しか働いていない。君のしていることをお父さん、お
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