2020年にオープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)と大学ICT推進協議会(AXIES)は、国内の大学や研究機関を対象とした研究データ管理(RDM)の取組状況に関するオンライン調査を実施した。科学技術・学術政策研究所(NISTEP)データ解析政策研究室は、結果データの提供を受けて二次分析を実施した。 352件の回答を分析した結果、データポリシーを策定・検討している機関は23.6%、RDM体制を構築・検討している機関は23.0%であった。RDM体制のステークホルダーとして認識されていたのは、研究推進・協力系部門(61.9%)、図書館(43.2%)、情報系センター(31.5%)の順であった。RDMサービスのための情報インフラ整備を検討・対応している機関は17.8%、データを長期保存するためのストレージを検討・提供している機関は21.9%であった(この2問のみn=297)。いずれの実施
研究データ公開その後:データの利活用状況をどう把握するか? −Japan Open Science Summit 2021セッション企画− 昨今、オープンサイエンスへの期待が高まる中、各分野の研究者、大学図書館員やリサーチ・アドミニストレーター(URA)といった支援者、IT基盤の研究開発者をはじめとしたあらゆるステークホルダーが集まる日本最大のカンファレンス「ジャパン・オープンサイエンス・サミット(Japan Open Science Summit:JOSS)」(https://joss.rcos.nii.ac.jp/)が2018年から開催されています。地球環境データ統合解析推進室(以下、推進室)からも開催初年度から研究者やスタッフが参加していますが、2021年6月14日から19日に開催されたJOSS2021ではデータ利活用に関するセッション(https://joss.rcos.nii.a
オープンサイエンスの潮流の中,健全な学術の発展,データ利活用によるイノベーションの創出などを動機として,適切な研究データ管理・公開が求められている.本稿では,京都大学図書館機構の研究データ管理・公開支援の取り組みとして,ポリシー等の策定,体制づくりと,京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)での研究データ公開事例について紹介する.ポリシー等については,これまでに京都大学は「京都大学研究データ管理・公開ポリシー」,「実施方針策定のためのガイドライン」を図書館機構も携わって策定している.これらの策定までの経緯とともに,現在の取り組みを示す.研究データ公開支援については,KURENAI での研究データ公開件数とその内訳を示すとともに,ファイルサイズ,公開範囲を限定した共有等の課題を報告する.
AXIES-JPCOAR研究データワークショップ<報告> 大学ICT推進協議会研究データマネジメント部会・青木学聡(あおきたかあき) オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR;E1830参照)研究データ作業部会と大学ICT推進協議会(AXIES)研究データマネジメント部会(E2308参照)は,2021年2月19日に「AXIES-JPCOAR研究データワークショップ」をオンラインで開催した。JPCOARとAXIESは,それぞれ,図書館あるいは情報基盤の立場から,大学等学術機関の教育研究支援を検討する団体である。特に,研究データマネジメント(RDM;E2241,E2308,CA1818参照)の組織展開に関する課題に積極的に取り組み,JPCOARが研究データ作業部会を2016年,AXIESが研究データマネジメント部会を2017年に設置している。さらに2020年7月には,両部会間の交流と連
第26回情報知識学フォーラム<報告> 大阪大学附属図書館・甲斐尚人(かいなおと) 2021年12月18日,京都大学桂図書館において,第26回情報知識学フォーラムがハイブリッド形式で開催され,「研究データの管理・オープン化・利活用にどのように対応すべきか」をテーマとした講演やパネルディスカッション等が行われた。筆者は現在,大学図書館でオープンサイエンス推進業務に携わっており,本フォーラムに参加したので,当記事にて内容を紹介する。冒頭,実行委員長から開催趣旨について説明があり,研究データの多様性や管理・利活用,研究データ管理支援人材の育成などについて,人文社会学系を中心とした分野の第一線で活躍する京都大学の研究者の経験と知識の共有を図るとともに,それらの課題について議論を深め,研究データの管理,公開,利活用への理解を深めるとのことだった。 最初の登壇者である中村裕一氏(京都大学学術情報メディア
Asia OA Meeting 2021<報告> オープンアクセスリポジトリ推進協会事務局・安原通代(やすはらみちよ) 2021年10月25日から27日の3日間にわたり,オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が組織するAsia OA Meeting 2021 “Innovation, Growth and Sustainability of Open Scholarship in Asia”が開催された。Asia OA Meetingはアジア各国のオープンアクセス(OA)およびオープンサイエンスに関わるコミュニティが,最新情報を交えながら議論する国際会議である(E2324ほか参照)。2021年はSingapore Alliance of University LibrariesのResearch Services Task Forceが主催となり,2020年に引き続き,オンラインで開催
研究データの公開 近年、オープンデータによる研究活動の推進・発展や、ジャーナルや研究助成機関からの要請等により、研究データ(特に論文の根拠データ)を公開する動きが強まっています。附属図書館では、研究データの公開を支援する取組を行っています。 学術成果コレクション「HUSCAP」での公開 2021年4月1日にHUSCAP資料提供・公開細則を改正し、「学術論文等に付随する研究データ」についてもHUSCAPで速やかに公開できるようになりました。公開の手続きについては学術論文等とほぼ同様です。詳しくは、以下のページをご覧ください。 HUSCAPで著作を公開するには なお、HUSCAPのサーバ容量の関係で、データサイズが大きい等の場合は対応できないこともあります。事前にご相談ください。 その他のデータリポジトリでの公開 データリポジトリには、HUSCAPのような機関リポジトリの他に、特定の分野に特化
ご注意 以下はライセンスの概要をわかりやすくお伝えするために書かれた案内資料です。内容の正確性には注意を払っていますが、わかりやすさのために省略した部分などもありますので十分ご注意下さい。 実際にライセンスを扱う際には、ライセンスの本文をお読み頂き、また、弁護士などの法律の専門家にご相談の上、判断して下さい。 クリエイティブ・コモンズ及びクリエイティブ・コモンズ・ジャパンは法律事務所ではありません。 ここに提供する情報に関しいかなる保証も行いません。 クリエイティブ・コモンズ及びクリエイティブ・コモンズ・ジャパンは、いかなる法令に基づこうとも、あなた又はいかなる第三者の損害(この利用許諾に関連する通常損害、特別損害を含みますがこれらに限られません)について責任を負いません。 なぜライセンスが必要なのですか? データは著作物なのですか? 著作物でないデータにはライセンスは不要ですか? 第三者
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