2014年05月10日12:15 カテゴリ経済 供給力が下がってデフレは終わった 早川英男氏の発言が、市場で話題になっている。彼と私は学生時代から意見がほとんど同じだが、今度もそうだ。JBpressにも書いたように、景気循環の回復局面が終わり、黒田総裁も認めるようにGDPギャップがゼロになり、失業率も自然失業率に近づいた。もう日銀のやることはない。 日本の潜在成長率(日銀)それを理解する上で重要なのは、潜在成長率という概念だ。これは日本経済の供給力の増加率を示すもので、成長率がこれより高いとインフレになり、低いとデフレになる。上の図のように2008年以降は潜在成長率は0.5%以下に下がり、今は0%ぐらいまで下がったのではないか、というのが早川氏の見立てだ。潜在GDPは複雑な推計なので断定的なことはいえないが、今の人手不足はGDPが潜在GDPとほぼ一致したことを示唆している。 昨年の実質成長
![供給力が下がってデフレは終わった : 池田信夫 blog](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/28d183da2c534241a5c320902179f794fc9da748/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Fikeda_nobuo%2Fimgs%2F4%2F2%2F42eacedb-s.jpg)