【モスクワ共同】モスクワの裁判所は2日、毒殺未遂に遭ったロシア反体制派ナワリヌイ氏に対し、ドイツ療養中などに出頭義務を怠ったとして過去の有罪判決の執行猶予を取り消し、懲役2年8月の実刑適用を決めた。ロシアメディアが伝えた。政権の意向をくんだ判断とみられ、プーチン大統領は政敵排除に踏み切った形だ。米欧は即時釈放を要求し決定を批判。ナワリヌイ氏の支持者らは抗議の声を上げた。 ナワリヌイ氏は不服を申し立てる方針。法廷陳述で「私は闘い続ける。何も恐れることはない」と述べ、支持者らに抗議継続を呼び掛けた。