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  • 坂本龍一 追悼連載vol.8:高橋悠治を通じた現代音楽との出会い。西洋音楽に感じた限界とYMOへの加入 | CINRA

    龍一が発表した数々の音楽作品を紐解く連載「追悼・坂龍一:わたしたちが聴いた音楽とその時代」(記事一覧はこちら)。第8回の書き手は、『〈無調〉の誕生: ドミナントなき時代の音楽のゆくえ』(2020年、音楽之友社)の著者で、ジョン・ケージの名著『サイレンス』(1996年、水声社)の翻訳でも知られる音楽学者の柿沼敏江。「坂龍一が高橋悠治から受け取ったもの」をテーマに、現代音楽との関わりから坂龍一の音楽を見つめた。 坂龍一のジャンルを超えた多彩な活動のなかに折り重なって見えてくるのは、一人の人物とその周辺の音楽家たちである。 坂は小学校5年の頃に、母に連れられて草月会館にコンサートを聴きに行き、大きな感銘を受けたと述べている。コンサートが終わると彼はその音楽家のファンになっていた(※1)。17歳のあるとき、父親の知人を介して一人でその人に会いに行った。そしてその人は、坂がいちばん尊

    坂本龍一 追悼連載vol.8:高橋悠治を通じた現代音楽との出会い。西洋音楽に感じた限界とYMOへの加入 | CINRA
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    kinushu 2024/05/26
  • 坂本龍一 追悼連載vol.13:YMO以前の分岐点。坂本龍一を「教授」たらしめた現代音楽家としての足跡 | CINRA

    龍一が発表した数々の音楽作品を紐解く連載「追悼・坂龍一:わたしたちが聴いた音楽とその時代」(記事一覧はこちら)。 第13回の書き手は、『commmons: schola vol.18 ピアノへの旅』にも参加した音楽ライターの小室敬幸。若き坂龍一が強く意識していた作曲家の三善晃の存在を入り口に、『千のナイフ』とYMO以前の「分岐点」とも言うべき「現代音楽のエリート路線」と決別、その先で切り拓かれたキャリアについて。 坂龍一を「教授」たらしめたクラシック〜現代音楽家としての足跡と楽曲群、そして1982年に高橋悠治に書き下ろされた“Just for Me(ぼく自身のために)”を読み解き、たどる。 批判的なビラを配ったという有名なエピソード等もあって、坂龍一と現代音楽の関係を語る際に武満徹(1930年–1996年)の名があがりがちだ(*1)。 だが東京藝術大学の作曲科在籍中に書かれた作

    坂本龍一 追悼連載vol.13:YMO以前の分岐点。坂本龍一を「教授」たらしめた現代音楽家としての足跡 | CINRA
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    kinushu 2024/05/25
  • 鈴木亮平『シティーハンター』インタビュー。「令和の観客」に愛されるためにアップデートしたこと | CINRA

    北条司による人気漫画を実写化したNetflixのオリジナル映画『シティーハンター』の配信が始まり、Netflix週間グローバルTOP10で初登場1位を獲得するなど反響を呼んでいる。主人公・冴羽獠を務めたのは、作の熱烈なファンでもあり、長年にわたって冴羽獠を演じることを望んでいたという鈴木亮平だ。 配信後初となるインタビューで、並々ならぬ思いを込めた作に参加した感想を聞いた。 『シティーハンター』予告編 / 物語の主人公・冴羽獠は、東京・新宿を拠点にし、裏社会での様々なトラブル処理を請け負う超一流のスイーパー(始末屋)。無類の美女好きで、美女に出会うとタガが外れてしまうが、いざ依頼を受ければ、並み外れた銃の腕と身体能力、そして冷静沈着な頭脳で、仕事を遂行する。そんなクールでおバカでもっこりの “冴羽獠” を演じるのは鈴木亮平、ヒロイン “槇村香” 役は森田望智、獠の相棒である “槇村秀幸

    鈴木亮平『シティーハンター』インタビュー。「令和の観客」に愛されるためにアップデートしたこと | CINRA
  • 柴田聡子が話す「奇をてらわない」ことと「現実的に考える」ということ。腰を据えて音楽に対峙する | CINRA

    「これほどぎりぎりまで作業したのは、初めてでした」。7枚目のアルバム『Your Favorite Things』の制作について、柴田聡子はそう話す。 これまでにない試行錯誤を経て生まれたというこのアルバムの話を聞くなかで、パラフレーズしながら繰り返し話されたのは、「奇をてらわない」ということと「現実的に考える」ということ。奇をてらわず、現実的な方法でより力強い夢を見るために、音楽家、そして一人の大人として、自身について省みることや、変わってゆくことに、柴田聡子はいま、格的に腰を据えて対峙しているようだった。 まっすぐで研ぎ澄まされた、けれども肩の力の抜けたこのアルバムが、これまで以上に音楽をつくることに邁進し、真摯に向き合おうとする姿勢から生まれたことが、インタビューを通じて垣間見えた。 ─今回のアルバムは、どんなふうにできあがっていったんですか? 柴田:前作までは自分のもの過ぎて、恥ず

    柴田聡子が話す「奇をてらわない」ことと「現実的に考える」ということ。腰を据えて音楽に対峙する | CINRA
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    kinushu 2024/03/08
  • 小泉今日子の生き方に、見汐麻衣が教わったこと。仕事に生活、30代までをどう生き、40代をどう迎える? | CINRA

    シンガー / ソングライター見汐麻衣、初の著作となるエッセイ集『もう一度と暮らしたい』が、2023年5月の発売以来、各地の書店でひそかなロングセラーとなっている。 2009年ごろから彼女が書き溜めていた30数篇のエッセイに書き記されているのは、彼女の幼いころの出来事への淡くビターな追憶や端正に選び抜かれた美しい言葉だ。ミュージシャンとしての彼女のありように惹かれた人以外にも読者が広がっているのは、30代から40代へと自分のやるべきこと、やりたいことを考えながら表現者として生きてきたひとりの人間(あえて女性と言うか)の眼差しが響くからだろう。 『もう一度と暮らしたい』の帯にコメントを寄せた小泉今日子も、見汐のそんな文章に心動かされたひとりだ。そして、見汐も幼いころから、歌手、俳優、プロデューサーなどさまざまなかたちで表現に関わり続けてきた小泉を意識し、自分の少し先を生きるロールモデルのよ

    小泉今日子の生き方に、見汐麻衣が教わったこと。仕事に生活、30代までをどう生き、40代をどう迎える? | CINRA
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    kinushu 2023/12/12
  • ノーラン監督作『オッペンハイマー』日本公開の行方と意義 | CINRA

    「原子爆弾の父」と呼ばれたロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた映画『オッペンハイマー』の日での劇場公開をめぐり、注目が集まっている。クリストファー・ノーランが脚・監督を務め、全米での封切り以降高い評価を受けているが、日では公開日が決まっておらず、10月28日時点で一切の宣伝がされていない。 日公開をめぐる現状はどうなっているのか。関係者への取材を通して得た情報や、作が公開されることの意義について、ライターの稲垣貴俊氏が執筆する。 2023年に世界的ヒットを記録した一映画が、日では劇場公開されないままとなってしまうかもしれない――。『ダークナイト』3部作などの人気監督クリストファー・ノーランによる最新作、「原子爆弾の父」こと理論物理学者のロバート・オッペンハイマーを描いた伝記映画『オッペンハイマー(原題)』が話題だ。 作はオッペンハイマーの学生時代から、原爆開発(マンハ

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    kinushu 2023/10/29
  • ジム・オルークが石橋英子と語る、音楽を取り巻く「少し変」なこと。音楽体験を拡張する環境と文脈の話 | CINRA

    どんな音楽であれ、自宅なのか、散歩中なのか、満員電車のなかなのか、イヤホンやヘッドホンで聴くにしても、はたまたクラブなのか、野外フェスなのか、サウンドシステムを通じて聴くにしても、「聴く環境」によって音楽の感じ方に変化を感じたことがある人は、きっと少なくないだろう。 9月30日、10月1日の2日間にわたって長野県・五光牧場オートキャンプ場で開催されるリスニング野外イベント『EACH STORY』は、来場者の音楽体験を拡張するような「聴く環境」づくりに力を入れている。 今年は、ジム・オルーク、石橋英子、山達久によるトリオ「カフカ鼾」や、Matthewdavid、ファビアーノ・ド・ナシメントらが出演。1日のなかで四季の移ろいを感じさせる自然豊かな環境で、エレクトロニックミュージックや即興演奏、ジャズ、アンビエントなどといった音楽を、こだわりのサウンドシステムで浴びられる貴重な機会となる。 2

    ジム・オルークが石橋英子と語る、音楽を取り巻く「少し変」なこと。音楽体験を拡張する環境と文脈の話 | CINRA
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    kinushu 2023/09/25
  • 藝大楽理科&声楽科卒のコンビ、LioLanによる「次世代の日本語ポップス」の開封の儀。その成果を語る | CINRA

    TK from 凛として時雨、ずっと真夜中でいいのに。などの鍵盤奏者/アレンジャーとして活動する和久井沙良と、『トイストーリー3』や『毎日かあさん』といった作品で子役声優を務めた経歴を持つシンガー、キャサリンが組んだユニットLioLan。彼女たちはともに東京藝術大学音楽学部の出身で、大学では学内のヒップホップバンドでも活動し、幅広い音楽的素養を身につけていった。 これまで鍵盤で曲制作を進めてきた和久井沙良がDAW(※)を駆使した曲づくりに着手し、稀有な歌唱力を持つキャサリンと出会ったことで、これまでの和久井のキャリアでは見られなかったような予測不可能なおもしろさを放った1st EP『UNBOX』が完成した。 まるで玉手箱のような、どんな音楽が出てくるかわからないワクワク感。この歪な音楽は、一体どこから来たのだろう? 二人の大学生活について、音楽における「日らしさ」に関する解釈について、そ

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  • ヨーロッパ企画・上田誠にとって、タイムリープ作品とは?くるり・岸田繁と語る「創作と時間」の話 | CINRA

    上田誠(ヨーロッパ企画)と岸田繁(くるり)の対談は、初対面にもかかわらず心地よく響きあい、大いに盛り上がった。両者ともに京都で生まれ育った同世代とはいえ、作家としての共通点も不思議と多かった二人。稿では両者を結んだ映画『リバー、流れないでよ』にちなんで、「創作と時間」をテーマに展開した対話をお届けする(※)。 ―ヨーロッパ企画による初の長編映画『ドロステのはてで僕ら』(2020年)と『リバー、流れないでよ』の共通点は、かたや「2分間のズレ」、かたや「2分間の繰り返し」というかたちで、どちらも2分という時間を扱っていることです。なぜ「2分」なのでしょうか? 上田:2分って、ワンカットでギリギリつくり込める尺なんです。3分や5分だと精度が落ちるし、短すぎるとどこまでもこだわれてしまうんですが、2分はコントロールしきれるかどうかという尺。今回はタイムループだし、2分なら箱庭感を保てるだろうと思

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    kinushu 2023/07/15
  • くるり・岸田繁×ヨーロッパ企画・上田誠。どこか似てる「京都のおっさん」たちの初対談 | CINRA

    上田誠(ヨーロッパ企画)と岸田繁(くるり)の対談が実現した。ヨーロッパ企画の長編映画第2弾作品『リバー、流れないでよ』に、くるりが主題歌として“Smile”を提供したことでつながった両者は、ともに京都で生まれ育った同世代にもかかわらず、一度も対面したことはなかったという。 CINRAでは、これまで接点がありそうなかった二人の対話を「創作と京都」編、「創作と時間」編のふたつに分けて掲載する。対談の撮影を手がけた写真家・濱田英明からのテキストを序文にかえて、まずは両氏の活動と京都の関係についてから。 いまがすでに懐かしい。写真を撮るときはつねにそんなことを考えています。なぜなら写真には必ず「もうそこには存在しない」ものが写っているからです。それは、地球に届くまで何年もかかるという、はるか遠くの星の光を見るのにも似ています。つまり、写真とは、未来から過去という現在を見るように、「終わりゆくいま」

    くるり・岸田繁×ヨーロッパ企画・上田誠。どこか似てる「京都のおっさん」たちの初対談 | CINRA
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    kinushu 2023/07/12
  • 坂本慎太郎と青葉市子の「歌」は、なぜ日本語のまま海外に届いているのか。現場で得た感覚から語りあう | CINRA

    慎太郎と青葉市子。その音楽性から2組をあわせて聴いているリスナーは少なくないのではないか、と思う。じつはこのふたり、対面は実質二度目。前回の現場は小山田圭吾のプロジェクトで、およそ10年前に遡る。 そんなふたりの初対談が『FESTIVAL de FRUE』企画で実現。今年7月8日開催の『FESTIVAL FRUEZINHO』立川公演に出演する青葉市子、2022年に出演した坂慎太郎は、ともに国内のみならず海外からの支持も厚いことから、対談は「両者の歌が国境を越えて聴かれる秘密」をテーマに話が展開した。 ストリーミングサービスの登場をきっかけに少しずつ状況が形成され、2023年現在、国内外に数百万、あるいは1,000万規模でリスナー数を抱える日のアーティストも出てきている。しかし、坂慎太郎と青葉市子の「歌の広がり方」はそういったケースとは異なると言えるだろう(※)。 その様子を対談の

    坂本慎太郎と青葉市子の「歌」は、なぜ日本語のまま海外に届いているのか。現場で得た感覚から語りあう | CINRA
  • YMOが世界に拡散したオリエンタリズムと、テクノ先進国としての栄光と衰退。いま日本文化の選ぶべき道は | CINRA

    いまから45年前、1978年にデビューしたYellow Magic Orchestra(YMO)は、翌1979年にアメリカの大手レーベル「A&M Records」から1stアルバムをリリースした。このUS版1stアルバムには、国内版1stアルバム(1978年)とは異なるミックスが施されたことに加え、独自の、非常に象徴的なアートワークも作成された。 扇子を手に、顔の半分を覆うほど大きなサングラスをかけ、頭からはメデューサを想起させるカラフルなケーブルが伸びた芸者……ジャケットに描かれた鮮烈なモチーフ「エレクトロニック・ファン・ガール」(通称・電線芸者)とともに、YMOは世界に広まっていくことになる。 そのエレクトロニック・ファン・ガールがあしらわれた金屏風が今年3月、音楽レーベル「U/M/A/A Inc.」の設立20周年プロジェクトTechnoByobu』の第1弾プロダクト「Electro

    YMOが世界に拡散したオリエンタリズムと、テクノ先進国としての栄光と衰退。いま日本文化の選ぶべき道は | CINRA
  • 坂本龍一 追悼連載vol.7:その音楽家人生と「ピアノ」という楽器について。『1996』を通じて考える | CINRA

    初めて坂龍一という音楽家を意識したのは1992年のバルセロナオリンピックだったから、私は散開以前のYellow Magic Orchestra(YMO)をリアルタイムではほとんど知らない。ピアノを習っていたものの、ハノンやツェルニーといった練習曲にうんざりしていた15歳の私にとって、坂は「外の世界」へと窓を開いてくれる存在だった。 坂龍一(さかもと りゅういち) / Photo by zakkubalan ©2022 Kab Inc. 1952年東京生まれ。1978年に『千のナイフ』でソロデビュー。同年、Yellow Magic Orchestra(YMO)を結成。散開後も多方面で活躍。2014年7月、中咽頭がんの罹患を発表したが、2015年、山田洋次監督作品『母と暮せば』とアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督作品『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽制作で復帰を果した。2017年春には8

    坂本龍一 追悼連載vol.7:その音楽家人生と「ピアノ」という楽器について。『1996』を通じて考える | CINRA
  • 賛否の先で論じる『シン・仮面ライダー』。現実と符合してしまった「宗教二世」の物語 | CINRA

    映画『シン・仮面ライダー』が興行的に苦戦しているらしい。公開前から商品タイアップも多数なされた話題作で期待感も高かったものの、公開第1週の興行収入は2位スタートに終わり、翌週には5位に転落。レビュー等での評価も賛否両論あるようだ。 作品を鑑賞してみたところ、これまで感じたことのない妙な居心地の悪さを感じて、その違和感について友人相手に何度か話をし、SNS映画レビューサイトもチェックしたのだが、どうもほかには自分が抱えるようなモヤモヤを感じている人はあまりいなさそうで、そのことがより私自身の心持ちの落ち着かなさに拍車をかけている。 この感覚を率直に言葉にすると「気持ち悪い」だが、あらかじめお断りしておくと、だからといって私はこの映画を批判したいわけではない。逆に肯定や賞賛をしたいわけでもなく、私の感じるこの「気持ち悪さ」は、映画としての評価とは別なところで「結果として偶然生じてしまった」、

    賛否の先で論じる『シン・仮面ライダー』。現実と符合してしまった「宗教二世」の物語 | CINRA
  • ドラマ『エルピス』に魂で応えたYONCEの歌。Mirage Collectiveの裏側をSTUTS&butajiと3人で語る | CINRA

    12月26日に最終回を迎えるドラマ『エルピス —希望、あるいは災い—』。その主題歌”Mirage”を手がけるMirage Collectiveの中心メンバー、STUTS、butaji、YONCE(Suchmos)の鼎談が実現した。 12月23日には局の垣根を超えて『ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE 2022』(テレビ朝日)に出演するなど、Mirage Collectiveはいちドラマの企画に止まらない展開も見せている。こうして大きく注目を集める理由は何なのか? クライマックスに差しかかるドラマの内容をさらいつつ、ベールに包まれたプロジェクトの実態に迫った。 カンテレ制作の月10ドラマ『エルピス —希望、あるいは災い—』(以下、エルピス)にすっかりハマっている読者諸兄姉は多いのではないだろうか。 主演を務めるのは近年、実力派俳優としての存在感をいっそう増している長澤まさ

    ドラマ『エルピス』に魂で応えたYONCEの歌。Mirage Collectiveの裏側をSTUTS&butajiと3人で語る | CINRA
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    kinushu 2022/12/23
  • 「TR-808」開発秘話をNHK『ノーナレ』で放送、開発者・菊本忠男がテレビ初登場。石野卓球らも出演 | CINRA

    リズムマシン「TR-808」を特集する『ノーナレ「808 Revolution」』が12月17日23:20からNHK総合で放送される。 1980年にローランドから発売された「TR-808」。当初は「全くリアルな音ではない」と「失敗作」の烙印を押されたが、開発者も想定しない「予想外の使い方」によってヒップホップ、R&B、ハウス、テクノ、ポップスなど世界中のアーティストに愛されるようになった。 番組では松武秀樹、Afrika Bambaataa、石野卓球、トリル・ダイナスティが「808伝説」を語るほか、「ミスター・キクモト」として知られる開発者の菊忠男がテレビ初出演し、開発秘話やその音が持つ根源的な力を明かす。 番組音楽は渋谷慶一郎が担当。ほぼ全てを「TR-808」で制作したという。

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  • 藝大出身者が語る、刷新すべき音楽教育 江﨑文武×石若駿×額田大志 | CINRA

    2020年9月、10代のための新たなクリエイティブの学び舎「GAKU」が開講。その一環として、WEGOとManhattan Recordsの特別協賛クラス「Beyond the Music」がスタートした。WONKやmillennium paradeでも活動する江﨑文武が総合ディレクションを手がけ、額田大志(東京塩麹、ヌトミック)、石若駿(SMTK、millennium parade、CRCK/LCKS など)、井上幹(WONK)、ermhoi(Black Boboi、millennium parade)、細井美裕と、先鋭的な表現者たちが講師を務める。 ただし、このクラスは単なるプロミュージシャン養成講座ではない。音楽を通じた統合的な学びについて考えることをテーマとしており、江﨑は開講にあたって公開されたステートメントのなかでこう書いている。「今日、音楽を取り巻く環境は急速に変化しています

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    kinushu 2022/06/06
  • 水曜日のカンパネラ詩羽が表現する自己肯定感。正しさは自分のなかにある | CINRA

    たくさんの人から認められたい――いわゆる「承認欲求」は満たしたいけれど、不特定多数の人々から心ない言葉をぶつけられるのは、どうにも恐ろしい。目立ちたいけど、目立ちたくない。SNSの浸透によって、そんな悩みが、誰にとっても他人事ではなくなっている昨今。自分らしく生きるためには、どうしたらいいのだろう。 昨年9月、コムアイの脱退を受けて、「水曜日のカンパネラ」の新ボーカルとなることが発表された詩羽(うたは)。多くの人々の注目を集めながら、昨年10月には新体制初となるシングル『アリス / バッキンガム』をリリース。その後も、さまざまなフェスやイベントに精力的に出演しながら、持ち前の「明るさ」と「大胆さ」、そして現在20歳というその「若さ」によって、新しい「水曜日のカンパネラ」像を着々と築き上げている。 「自己肯定感」を活動のテーマに掲げる彼女にとって、「自分らしく生きること」と「多くの人から認め

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    kinushu 2022/03/01
  • 荘子it×JAZZ DOMMUNISTERS鼎談 ヒップホップはジャズの孫 | CINRA

    人と物の移動はとどこおり、私たちが異なるなにかとすれ違うことは、極端に減ったように感じる。しかし、それは表面上の話だ。世界は混じりつづけているし、その証拠のような音楽が、今日もどこかで鳴っている。見知らぬ宇宙の果てで、星と星が衝突するように。 3人組ヒップホップユニットDos Monosが7月にリリースした『Dos Siki 2nd Season』は、2ndアルバム『Dos Siki』の「リメイク」アルバムだ。その結びの一曲、”ラ・コスミ コミケ(宇宙的人種) / Ra Cosmicomiche (Race For Space)”に参加しているのが、N/K a.k.a 菊地成孔 + 谷王 a.k.a 大谷能生によるヒップホップクルー、JAZZ DOMMUNISTERSである。 今回は菊地・大谷の両氏を招き、Dos Monosの荘子itとの鼎談を実現。一瞬の黙考と横溢する語り、絶えぬ笑い声の

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  • 「五輪ファースト」の排除の歴史 記録映画『東京オリンピック2017』8月公開 | CINRA

    映画『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』が8月13日から東京・アップリンク吉祥寺ほか全国で公開される。 『東京ドキュメンタリー映画祭2020』特別賞を受賞した同作は、国立競技場に隣接する都営霞ヶ丘アパートから強制退去させられた住民の2014年から2017年にかけての記録を通して、「五輪ファースト」の陰で繰り返される排除の歴史を映し出すドキュメンタリー。慎ましい生活や団地のコミュニティーの有り様、有志による東京都、五輪担当大臣への要望書提出や記者会見の様子などを捉えている。 1964年東京オリンピック開発の一環で建てられた都営霞ヶ丘アパートは、住民の平均年齢が65歳以上の高齢者団地。2012年に東京都から「移転のお願い」が届き、2020年東京オリンピックの開催に伴う再開発によって2016年から2017年にかけて取り壊された。 監督、撮影、編集を務めたのは、同作が初の劇場監督作品と

    「五輪ファースト」の排除の歴史 記録映画『東京オリンピック2017』8月公開 | CINRA
    kinushu
    kinushu 2021/05/17